かったかくんのホームページ

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「災害から考えるスケッチ大会」

2018年04月27日 | 大分県
雨も止んでまた、初夏の陽ざしが戻ってきました。

こののどかな晴れ間が何とも言えない心の潤いを感じさせてくれます。


そんな中、先日の夕刊に地域の方のコメントが掲載されていました。

4月、耶馬溪の農村を突然襲った災害。
先日の大分合同新聞の夕刊に、地域の方が、
「地域全体が涙で濡れている。」
と、取材にこたえている言葉が掲載されていました。


 
先日は、2年生のスケッチ大会が行われました。
スケッチ大会は、耶馬溪の新緑まつりで企画されていました。全校生徒で、このスケッチ大会に参加することを決めました。

ところが、この災害のために、新緑まつりそして、スケッチ大会は、中止になりました。おまつりの自粛です。
中止する意味も十分理解できました。

担当の先生とどうするか思案しました。
結論は、学校の授業として新緑をスケッチをするために深耶馬渓に行くことにしました。


絵画を趣味としている地域の方も、指導に来てくれることになりました。


わたしは、残念ながら、会議のために、2年生のスケッチ大会に参加することができませんでした。
その代わり、会議に行く前に、担当のN尾先生にお願いして、2年生の朝の会の時に、少し時間をもらいました。



そこで、N尾先生と話したスケッチの思いを2年生の生徒たちに伝えました。
「新聞に「地域が涙で濡れている」という記事を読んだ人はいますか。」
と聞きました。
 

何人かの生徒が手をあげました。
 

新緑まつりが予定されていたこと、新緑まつりでスケッチ大会が予定されていたこと、それが災害のために中止になったことなどを話しました。
そして、「地域が涙で濡れていること」をどう思うか生徒に尋ねました。
 

しばらく考えてもらった後、

「わたしたち、耶中生はこの今のふるさとの中で、何をしたらいいんだろう。」
とさらに聴いてみました。

新緑まつりのスケッチ大会は中止になりましたが、耶中生が外に出て、頑張っている姿を見てもらおう、またスケッチした絵をアンファンマルシェやふるさと祭りなどに展示してふるさとの人たちに元気を与えようと提起しました。


ふるさとの美しさも改めてこれからの時代を担う生徒たちに感じてもらいたかったのです。


生徒たちは黙って、真剣に聞いてくれました。


そして、会議に向かいました。N尾先生もそのあと、先生の思いを伝えてくれたそうです。
素敵な先生です。


今年の新緑はふるさとにとって、特別なものです。


しかし、ずっとずっと新緑をはじめとする自然溢れるふるさとを濡らしたままにすることはできません。



そのことをこれからも生徒に伝えていきたいと思いますし、生徒と共に考えていけたらと考えます。連休明けは、1年生がスケッチに出ていきます。


中学生の若いエネルギーがふるさとに元気を取り戻す「源」のひとつになって欲しいと期待しています。
 


写真はN尾先生からももらいました。