かったかくんのホームページ

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「時計屋の終焉」

2024年09月14日 | 大分県
3連休の初日です。

台風の影響なのか、少し雲が多かったような気がしますが、相変わらず、夏の気候でした。
 
3週続けての法事がありました。
 
人が亡くなってからの日が経つ早さを感じます。
13回忌・三十三回忌そして、今日は、親戚の方の四十九日の法要でした。

親戚の方は、いつかブログにも載せたように、時計職人をしていました。
終戦後釜山から、戻って、時計店を継ぎました。

それからが、時計職人として、90歳を過ぎるまで、たくさんの時計を動かしてきました。

「時計を修理するのが楽しみで、時計だけに生きてきた人なんですよ。」
の言葉がありました。
 
確かに、家の片隅にあった埃まみれの古いぜんまいの掛け時計を動かしてくれました。

ぜんまいをまくのが、ついついおっくうになって、止まっていることもあるのですが、いい音を響かせながら、動きます。
「まだまだ100年大丈夫だよ。」
とその時の言葉です。
 
家を改築したときに、記念に大きな掛け時計をいただきました。

数年経って、あまりの重さに、夜中に地震があったかのごとく、
「ドカーン。」
と床に落ちてしまいました。

何があったか、びっくりして飛び起きました。
床に時計の部品が散らばっていました。

その時に、家に来てくれて、一つひとつの部品を磨きながら、修理をして、動かしてくれました。
 
昔はどの家にもあったぜんまい時計も消えていっています。
しかし、修理の腕は亡くなる瞬間まで衰えることはありませんでした。
 時計職人の時計は止まってしまいましたが、修理していただいた
職人の心がこもった時計は、時を刻み続けています。
 
今日は、みんなでしっかり手を合わせました。そのあとは、美味しい料理を食べながら、いろいろ語り合いました。


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