人生のほとんどを山あいで過ごしている身にとって、なんとなく海の香りに憧れる時があります。
特に離島に行くのが好きです。
今日の給食は、奄美の郷土料理「鶏飯」でした。
子どもたちは、よく知っていて、「給食が楽しみ。」と朝から話をしていました。
奄美大島には、以前勤務していた学校で、職員旅行で行ったことがあります。
しかし、「鶏飯」という言葉は知っていても、食べたことはありませんでした。
メニューを考える先生、調理員さんたちは、手間ひまかかったと思います。
また給食をつぐときも、時間がかかりました。
初めて口にした「鶏飯」はとても美味しかったです。
ご飯にいろんなものをのせました。
食べる時に、お汁と別々にして口にしていると、給食担当の先生が、
「おしるをご飯にかけるんよ。するとしいたけなどが嫌いな人もしっかりと食べることができます。」
なるほど。ほぼ残菜もなく、子どもたちのおなかに、「鶏飯」が入っていきました。
「奄美はかつて琉球王国の統治下にあったが、1609年に薩摩藩領となった。薩摩藩の役人を供応する機会が定期的にあり、そこで鶏飯も提供され、汁かけの鶏飯が生まれる背景にもなったと思われる。」(ネットから)
島に流され、愛可那と過ごした西郷どんもこの地で「鶏飯」を食べたのでしょうか。
それぞれの地域では、それぞれの文化があります。
石垣島に行った時に、タクシーの運転手さんから、聞いた話で心に残っているものがあります。
「お酒や美味しいご飯をみんなで持ち寄って食べるのは、3つの機会があるんです。」
なんだろう。
「お正月、お祭りそして、台風で休みになった時です。」
「台風の通り道になっていますが、歴史の中で、しっかり家の作りや対策が講じられています。だから仕事が台風で休みになった時は、それぞれの家庭の味を持ち寄って楽しむんですよ。」
なるほど。
長い間の歴史で、郷土料理が生まれていくのでしょう。
子どもたちの中で話題となった「鶏飯」を楽しみました。
写真は、今日の「鶏飯」と奄美よりさらに離れた南の石垣島を訪れた時の風景です。