かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

かったかくん流学級経営論・学力論④

2010年01月22日 | Weblog
(2)始業式の日に作文を書かせてみるのもいいかも


 クラス担任になったときに、「子どもたちは、どう思っているんだろう。」「お家の方は、どう思っているんだろう。」と気になったことはありませんか。本の名前は覚えていませんが、「始業式の日の作文」という取り組みを見たことがあります。始業式の日に、「新しいクラスについて友だちと話したこと、お家の方と話したことを原稿用紙一枚いっぱいに書いてくることが宿題。きれいに書かなくても良いので、丁寧に書いておいで。」と伝えます。


6年生を担任したときの始業式の日の日記の一部です。




 次の日が楽しみです。またちょっと怖い気がします。
『「女の先生を期待していたのに、また男の先生か。」とお父さんが言っていました・・・。』
『「今度のかったか先生、おこるとこわいよ。宿題も多いしね。」と前受け持たれていた友だちが教えてくれました。』
『かったか先生ではなく、前の先生がよかったね。』
これは、最悪。
『「かったか先生でよかったね。一年間がんばるんよ。」とお母さんが言っていました。』
など、さまざまな本音の部分が出た作文が提出されます。むっとする言葉や、テンションが下がる言葉もあります。でもそれを起爆剤にするのです。その原点からクラスづくりの出発をするのです。




これをもとに、どう接していったらよいのか、判断の材料にもなるし、今現在、自分が担任になったことが好意的なのか、そうではないのかもわかります。その時の気持ちを知ることで、ちょっとした出会いの接し方を工夫できます。


作文の取り組みから早く、子どもたちの気持ちを自分の方に引きつけることができます。子どもを自分の方に引きつける方策を立てやすくしてくれます。



しかし、前の学年の先生の悪口は、タブーです。
「こんなことも教えてくれていなかったの。」
というのは、厳禁です。自分が弱いときには、その言葉が出がちになります。少なくとも、子どもたちとのドラマは、365日受け持った前年の先生が多いのです。それを大切にしている子どももいるのです。

 
 365日対数日では、例外を除いては、子どものつながりは、新しい学年の先生の方が間違いなく薄いのです。否定語は、生徒との信頼関係もなくすことにもつながります。前の学年の先生の欠点があれば、そこは、黙って修正をします。否定をしてはいけません。前学年の先生の存在、そして、やり方も尊重しつつ、自分のカラーを出していくべきです。

完成をめざして

2010年01月22日 | Weblog
 2年生の技術の時間に「エネルギー変換」ということで、ラジオを製作しました。比較的簡単な仕組みですが、結構時間がかかりました。


 最初は、みんな同じようなテンポでいくのですが、時間が経つにつれて、進み具合が違ってきます。どんどん進んでいく生徒とそうでない生徒。集中力がある生徒とそうでない生徒。製作ノープロブレムの生徒とうまくいかなくてあきらめかけそうな生徒。それでも励ましながら、はんだごてなどにむきあいました。




 まず、作ってみよう・・・ということで、配線図をみながら基盤にトランジスタなどをつけていきました。作業をしながら、トランジスタ、コンデンサなどの部品名を覚えました。悪戦苦闘をしました。しかし・・・ついに今日、2年生全員のラジオから音が流れるようになりました。ほっ!!




「ならない!」
配線が悪いのではないか、ショート回路になっているのではないか、電解コンデンサなどの極性が違っているのではないか、はんだがリード線とうまく接合できていないのではないかなどを見ながら、原因を見ていきました。




 でも一人でも欠けずに全員のラジオが完成。音がスピーカーから流れたときには、生徒たちのにこっといういい笑顔を見ることができます。



 手回し発電機も付いています。これでもラジオの音を鳴らすことができます。手回しで発電された交流電源は、ラジオに利用できるよう整流ダイオードで直流に変換されます。電気に興味を持った生徒たちは、これから仕組みについて学習をしていきます。




 作業をする中で、生徒たちがお互いに助け合って製作できたことは、友だちのまた違った良さを見ることができたかなあ。



 明日は、一年生の木材加工でCDラックの全員完成を目指します。

かったかくん流学級経営論・学力論③

2010年01月22日 | Weblog
(1)クラスの憲法を創ろう

最初に、「先生が許さない5ヶ条」なんていう、先生の気持ちを生徒に知らせ、理解させます。色ケント紙や模造紙に書いて見えるようにしておくことが有効です。このことは許さないよという特に人権を傷つけることや基本的習慣についてなどについて記します。



またこんなことをしたらどうでしょうか。4月当初にどんなクラスにしたいのかなど、作文に書かせます。生徒と一緒に考えさせることも大切でしょう。すると、作文から先生の「先生が許さない5ヶ条」と相対して子どもたちから、「クラスの「6条の憲法」」というきまりを作らせることができます。生徒たちが考えただけに本当にその6ヶ条については、生徒にとっても価値のあるものになります。学級開きの中の一つに入れるのもいいかも。



 西谷小学校に勤務をしていたときに、6年生に天井から床まである6ヶ条の憲法を模造紙に書かせて一年間つるしていたこともありました。文字は、習字で書いています。みんながどこかの文字を担当しました。うまい下手は関係ありません。丁寧に書かせます。字の周りには、全員の子どもたちの手形を朱の墨汁を使って添えました。同意のサインです。



 この掲示物だけでも他のクラスとは、雰囲気が異なります。一般的なクラスならば、ここくらいでもクラスの様子にプラス的に変化が見られます。先生の5ヶ条と生徒の6ヶ条でクラスの規範意識の外枠は埋まります。



「おや、今度の先生、ちょっと違うぞ。」
とまず思わせることが大切です。また日々の生活の中で、規律を犯していたときは、もう一度、憲法を振り返らせます。これが、いろんな活動を充実させていく大きなポイントになります。
「先生は、厳しいけど、ちょっとおもしろいな」
という感覚がこれからの一年間を左右します。これは一例です。他にも工夫すれば、これ以上のものもあると思います。

 こんな風に先生のやる気を見せ、子どもも新しい学年で頑張るぞという気持ちにさせたら、スタートは、OKです。




さらにクラスづくりは続きます。