遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

集英社美術全集 私の絵の原点

2012-01-03 21:08:42 | 美術
年末にふとオークションページで見てしまった。
集英社美術全集の大判の揃いを
不思議にゴッホの巻だけがなくて
後は24巻揃っていて送料込みで1万円の値が
ついていた。

昔、学校の図書室にあったり
なかったら購入してもらったりして
よく鑑賞の授業で使ったものだ。

もっと以前、子どもの頃に
自宅にこのとても小さい版があった。
最初は2,3冊
少しずつ買い足してそれでも
全ては揃っていなかった。
子ども心に「ドラクロワ」って
なんて怖い絵を描くだろう。
でもなんだか怖いもの見たさに見てみたい。
「アングル」はなんて写真みたいに
絵を描くんだろう。と感心したり。
ゴッホの画集の解説文はむさぼるように
読んだ記憶がある。
なんだかはちゃめちゃな人やなーと。

私の西洋美術の入り口は案外この
集英社の美術全集にあるのかも
しれないと
昨年夏にヨーロッパに再訪した時に
強く思った。

オルセー美術館でも妙にアングルが
気になった。
そうかあの全集にあった絵だったんだ。

というわけでオークション終了間際でも
だれも入札していない。
アカウントを持っていないので
実家に入札を頼み、ついでに
実家に送ってもらうことにした。

なんとついたら大荷物で
実家はおおわらわ
何冊かこの年末、新年で
持ち帰る。
大きい!重い!
印刷技術も今とは比べ物にならないくらい
お粗末な色だけど
これだけ揃った美術全集はいまやない。

なんだかなつかしい友達にあったような気がした。

これは「ルオー」の巻

    

外箱の絵だけで絵になる。

つぶれた帽子

2012-01-03 20:47:08 | ブックリスト
年末に出勤時に読む本がなく
新たに買いたい本もなしで
しかたなくリビングのダンナコーナーに
積んである文庫本から一冊

佐藤忠良の自伝の文庫本
「つぶれた帽子」

    

昨年98歳で亡くなられた。
なんともすっきりしたブロンズ像を制作される
彫刻家だ。

宮城県のお生まれだけど
ほとんど北海道で育ったとある。
お父さんが早くに亡くなって
非常に苦労されたようだ。

その一説の中
戦争に召集され、
対ソ連と終戦間際に対峙した時に
突撃命令を出した上官に「やめましょう!」と
一言。

やはり、芸術家は直感が鋭い。

その後のシベリア強制収容所での
生活の中で結局しゃべることが
なくなると人間は木を彫り始めるという。
彼は芸術家であるという「ヘタな物は作れない。」という
自負で彫れなかったそうだが
木を彫るのは人間の本能なんだなというエピソードが
心に残った。
そして一番気丈だったのは「物を作る職業の人」だったそうだ。
大工さんや左官屋さんや
体と手を使い日々の暮らしをおくってきた人は
最後は強いと記してあった。

現在でも、もっと手と体を使って生き延びる手立てを
使えたら人間はもっと幸せになれると思う。

それから何年も以前に出版された
「青年の美術」「少年の美術」という
幻の美術の教科書の制作も中心になって関わったということ。
あこがれでした、あの格調高くも味わい深いあの教科書が。
結局高度過ぎて採用されることは少なかったと思う。

もう一つ
「大きなカブ」の絵本の挿絵を描いたいたんだ!
何度読んだんだろう、あの絵本。
ロシア風俗の衣装を着けたおじいさんとおばあさんと
娘は絵本にしてはなんだかすごくしぶかったと
記憶に残っている。

いつか行ってみたいものだ
佐藤忠良記念館へ。





クリスマス&お正月 

2012-01-03 09:50:01 | 家の事
あけましておめでとうございます。

年末、年始ともにうららかなお天気で
かつ暖かく一度家生活を見直して
大掃除、整理などには最適な冬休暇でした。

備忘録ように一応アップ

12月23日 一日クールダウン

12月24日 やっと、箱からクリスマスツリーを
やおら取り出し飾りつけをする。
午後から近くの雑貨屋さんへ
クリスマスオーナメントを買出しに

年々欲しい物はなくなるが
窓際に飾るライトの着く
ドイツ風の置物、
クリスマスパッケージになりそうな
ブック型小物入れを二つゲット

          


今年のケーキは久しぶりの
ブッシュドノエル
ココアを入れた生クリームにしてみました。





やっぱり苺

          


久しぶりに焼いたロールケーキの生地は
焼きすぎ感もあったけれど
とてもあっさりしておいしかった。

メインは鳥もものイタリアン風

スーパーにはもうすでに生ハーブは売り切れ状態
しようがないので乾燥ミックスハーブで代用
家中イタリアンのような香りが漂ったそうです。


その間ちょこちょこ台所片付け

25日からだんなにせっつかれ年賀状の原画描き
娘の使っていないリキテックスを引っ張り出し
すでに考えてあった草稿どおりの画面を下描き
しリキテックスで着彩
これがなんとも楽しかった。発色の良さ
筆のタッチのかすれ具合

        


この辰のウロコ部分に若干写真を入れたりします。

なかなか私としては思い通りの色となる
だが、どうもプリンターの具合がよくない
どうもパソコン同様年末の時期にプリンターは
断末魔の叫びを上げていたようだ、、、。

26日から28日午前中までは出勤

28日午後からだんなと待ち合わせて
買出し。海老、お煮しめようの野菜
花びら餅は午後4時すぎには売り切れだった。
次の日取りに来るからと予約

最近普通の花屋さんがない。
アレンジはするけど
単品では売らないよという姿勢の花屋が
増えた。珍しく残っている回転のいい花屋で
クリスマス用に珍しくラナンキュラスを何本か
買ったがそれがもちがよくお正月までいけそうだ。




そこで植木屋さんでバラのように見える
赤と白の葉牡丹
別の花屋で珍しい小ぶりのピンクの葉牡丹
イ○リで大王松
庭で咲いてる南天の実

それを組み合わせてリビング

                

と玄関に飾る。


             

玄関のコーナには庭にいつも咲く水仙





家の中に生花があるといっきに家が潤うような気がする。



今年のおとそは三重県伊賀の黒松翁大吟醸
これが年末に少し飲んでしまったが
ワインのようにおいしい!
実家に持っていったのは兼八の麦焼酎
麦の芳香が潤沢でお湯割りにしたらとても
おいしい!
円高なって安くなったシャブリの白と
一昨年のボォジョレーヴィラージュの赤

29日雨の中を走った車の窓のように汚れた
家中の窓ガラスを磨き、網戸を洗う。
洗面所と浴室の掃除
浴室の洗面器と椅子はスチールウールで磨くと
新品のようになった。
洗濯機の下にたまった埃の掃除
冷蔵庫の上に新雪のようにたまった埃の掃除

問題はリビングの棚に増殖した
おびただしい本と雑誌とダンナの私物
ここをなんとかしなければお客様は
お迎えできない!
2階の納戸の整理も兼ねて
いらない物をどんどん捨てる
カセットテープは全て処分
使わないボストンやリュック
浮き輪なども思い切って処分

ついでに息子の衣類も整理
ほとんど半分になった。

こうして下階の本類を上に納戸に
移動。どうしても捨てられない
絵本の数々。
子どもたちが大きくなっても
近くに欲しい「こんとあき」
「はらぺこ青虫」
どうにかすっきりしたリビングの
棚が出現した。

28日で今年のごみ収集は終わってしまって
いるので庭に6個も大ごみ袋が溜まる。
いつももっと早くにすればよかったと
後悔するが年末しなければまた一年
このごみと一緒に暮らさなければならないと
思うとがんばってよかったと思う。
今年は息子が手伝ってくれて
思い切って捨てられたような気がする。


食器と私の衣類は常時新しい物を
購入した時に処分を繰り返してきたので
数は厳選されていて少ない。

今年新たに購入した
漆本溜りの蓋付き椀







小ぶりなのがたまに傷だが
生協で見つけた
控えめな一品
今年はこれを8組購入
たまたま一昨年購入した
三段お重箱と





昨年購入した椀子(椀子蕎麦を入れるあれです)





と三種類とも同じ新潟の
根元泰蔵商店の物だった。
あまりお値段も張らず、木屑を固めた樹脂製では
なく木製で本漆 使う混むほどに赤みと固さが
増す本溜りという渋い光沢のある器です。
1年毎に少しずつ赤くなっていくようでうれしい!

年末の届いてつい手を滑らして
割ってしまい えいもう3個と
電話で注文してすぐに届いたのはフォションの
アイスクリームの箱に入っていておもしろかったです。


                    


私は台所の上のほうのたねにお椀も椀子も
全て箱に入れずにしまいます。日常使いにも
どんどん使っていこうと思っています。

30日はお節の準備
ローストビーフを焼く
掃除の続き お飾り

31日はお節の重箱詰め
ブリの照り焼き
きずしをつける
年越し蕎麦をゆで
てんぷらを揚げる
ここまでで年賀状を印刷する暇がない!

今年はクリスマスや三が日に
娘が初バイトで近所のケーキ工房に
行ってしまって助っ人もいない。
娘も初日は1日苺のヘタ取りで
苺を見るのもいやだと言っていた。
6日目には年賀ロールの飾りつけまで
昇格したようだ。

娘が描いてくれた年賀ロールの飾りつけ図

           




そんなこんなで明けて元旦
おとそをいただいて
お雑煮を食べ
近くの神社に初詣に行く

帰ったらすぐにダンナ一族集合






花札などして夕方解散

2日は私の実家
そこで飲んだ3年前のイタリア土産の
キャンティの赤ワイン
保存状態が悪く養命酒のような味わい
早々に兼八のお湯割りに切り替える

こうしてやっと3日にほっと一息という所だ。