遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

五智如来座像 京都国立博物館 久しぶりのお出かけ

2025-01-09 08:03:47 | 美術館、博物館
近所の氏神さんに初詣と梅田に娘を送って行った以外、年末からまともに出かけていない。
そろそろ着物を着てどこかへ出かけたい。
年が明けたらこの仏像を観に行こうと思っていた。
安祥寺にもともとあって火災を免れた五智如来座像

展示物の画像は全てWebよりお借りしました。当然、撮影NGなので。

刀剣の特別展と

毎年催されるこお正月の特別展

同時に名品ギャラリー 全て700円の入館料で観ることができるのはさすが国立。
抜けるような青空。風は少しあったが、そんなに寒くなくお出かけ日和でした。
紫青の訪問着、弘法市のユリザクラさんの紙帯を始めて合わせた。アゲハラコート、母のファー、皮の手袋でちょうどいい。
和服は本当に冬に便利。アゲハラべっちんコートなんて全てポリだが、ウールのコートより軽くて暖かい。ちなみに長襦袢と半襟は義母の物。

焼き物、絵巻物、仏画、色々なジャンルに分かれている。
まず、仁清の窯元から発掘された陶片を中心に仁清作品。
この前、東洋陶磁に行った時に仁清ってあんまりと思っていた。京都のはんなりした清水焼きが私にはピンと来ないからか。
だが、今回の仁清は違った。

なんだか骨太絵付けなのである。色絵蓮華香炉
それと私の眼が釘付けになったのはこの色絵釘隠

 
釘を打ってあるところを隠す陶器である。裏には番号が。

 
こんな花柄もある。これ、小さくして帯留か箸置きに欲しい。ちょっと枯れた色合いでいい感じのデザインである。
さすが、仁清。

絵巻物で印象に残ったのは
厳島縁起絵巻

厳島神社の起源を荒唐無稽な物語で描いた物。
これは写した物であり、途中で語りと絵がずれている部分があるそうだ。
赤、緑、黒の三色で小学生が描いたような筆致。その荒唐無稽なストーリーと共にヘタウマみたいに味のある表現である。
山中の色々な動物が出て来るとこなんて、絵本のよう。
日本の漫画の原点を感じる。

ここまでくるのに結構な時間がかかり、最後の仏像コーナー。10時過ぎに入ったからどんどん人が増えてくる。

ありました。日本最古の五智如来座像。
お顔がそれぞれ微妙に違うけれど、なんだか童子のようで丸くて、結構金ぴかが残っていて、すごくマチエールが独特。
その丸いお顔が私には宇宙飛行士の被り物を思わせ、そのままロボットのように動きだしそう。フォルムがSFちっくだった。

お昼を予約していたので時間切れになりそうになって刀剣のコーナーはパス。
外国人が熱心に観ていた。

巳年のコーナーもささっと観て、
ロビーで行われている触れますコーナーで仏像のお顔の組み立てをさせてもらい、後、銅鐸のコーナーとかもあったがなにせ、時間がないので残念だった。いい企画だが、人が寄らない。

このガラスの内側でやってました。時間があれば三つとも体験したかった。

開放されているお茶室堪庵

 
   
このお茶室は申し込むと使用可能。江戸時代の公家のお茶室で広い。
東の庭の奥にあるのだが、東の庭存在自体を知らなかった。

 
朝鮮半島の墳墓表飾石造遺物。お墓の回りに飾られていた石像。
   
    
      
気持ちのいいお庭で外国人観光客のファミリーがベンチで日向ぼっこしていた。

堪能して、智積院会館

隣の食堂へ。

普通のカフェと言う感じだが、会館自体が新しくなっていた。

予約の時からお料理を指定しなければならなかったので、せっかくだから精進御前
抹茶ムースのような物が付いたいたが、私にとってはやはり、最悪の中途半端なお味だった。(あくまで自分比)苦いか甘いかどっちかにせーと言いたい。これがまた外国人に受けるのが私にとっては不思議なのである。(あくまで自分の意見)
天ぷらとかも熱々で美味しかった。気軽なおうどんなんかもある。


せっかくだから智積院にお参りし

 
バスのプリンセス号がちょうど来たので京都駅まで戻って帰宅。
この日はなんだか京都は空いていた。

 

昨日の晩御飯は、鶏のから揚げ、ワカメ入りの出汁巻き。白菜、人参、玉ねぎ、ヒラタケ。













大阪歴史博物館 心斎橋ときもの

2024-12-20 07:48:44 | 美術館、博物館
東洋陶磁美術館へ行く前に訪れた大阪歴史博物館

久しぶりである。快晴の空にそびえる歴博。何度訪れただろう。校外学習の下見でも。


10階に上がり、階段の踊り場から大阪城を見下ろす。

外国人観光客が訪れていたが空いていた。

私が観たかった特集展はこれ8階で催されている。

心斎橋ときもの ~小大丸260年のあゆみ~



リアルな鶴の向きを刺繍で表現した帛紗



千總にデザインの意向を伝えた資料

昭和17年、戦時中の打掛

こうやって見れば、本当に意匠、文様って時代をビビッドに反映していると感心する。この柄じたいを賛美はしないけれど。
日本人のその時代の空気をデザインに落とし込む能力は凄い。


同時代の振袖

丸帯、表、裏両面に柄がある。



孔雀の文様。この色は難しいが、デザインは斬新。


今でも通用しそうな婚礼の打掛。背中の黒の葉影のコントラストが美しい。


昭和時代の子供の着物。可愛い。


心斎橋筋商店街のキッチュなチラシ


全盛の頃の心斎橋筋。今残っているお店が何軒あるだろうか。


江戸時代に幕府に御用金を取られた証文
儲けのある呉服屋とかは狙われたらしい。「金と銀」でも出て来るお話。
後でほんのちょっとの金額を下賜されたらしい。今も昔も為政者のやることは変わりない。


お得意様の紋は木印にして保管

間違えたらえらいことになるし、何枚も紋の入った着物を作ったのだろう。


有職文様の生地見本。案外地味。


8階の半分のスペースだったが小説「金と銀」を読んでいたので、その世界観は感じられた。
小大丸も昔は大和屋という古着商だったのが、江戸時代後期、呉服・太物商へと発展していったのだ。まさに五十鈴屋。
大阪がもっとも繁栄した時代だろう。

上階の9階に戻り、常設展も観る。

江戸時代の船場の街もミニチュア。

レプリカの屏風。

7階の近現代、大大阪の展示フロアー

 
   
お芝居も道頓堀に五座あり、賑わっていただろう。

その頃の羽織は長かった。


 
  
すごい彫刻が施してある御座船
入館料は特集展も含めて600円。

下階のミュージアムショップには古着が売ってる。

帯も羽織も3000円。

1時間足らずでは時間が足りなかった。常設展はほぼ変わってなかったけれど。

昨日の晩御飯は、牡蠣の卵焼き、サニーレタス。ゴボウ、人参きんぴら。白菜、玉ねぎ、シイタケ、人参、里芋の豚汁。













大阪市立東洋陶磁美術館 中国陶磁・至宝の競艶 OSAKA光のルネサンス2024

2024-12-19 08:22:23 | 美術館、博物館
そろそろどこかに出かけたい気分だったのと、旦那と忘年会をすべく久しぶりに夜の外食もしたかった。
そこで調べると大阪市立東洋陶磁美術館が新装になって行ってない。どうも中之島でイルミネーションもやるみたい。
川沿いのイタリアンでご飯でも食べたい。ついでに大阪歴史博物館の特別展も観に行きたいと。

3時過ぎに東洋陶磁の前で待ち合わせ。

この日は少し寒かったので完全忘備。アゲハラコート、母の毛皮の襟巻、皮手袋。


上海博物館から持ってきた磁器の逸品。

緑地粉彩八吉祥文瓶


私がとてもきれいな紅色だと思った壺 


アップルグリーンのきれいな釉薬 蘋果緑釉印盒


くっきりした青が美しい


青花雲龍文壺 ユーモラスな龍の表情 どんな人が絵付けしたんだろう。

常設展も観て、やっぱり朝鮮半島の12世紀の青磁が圧倒的に好きかも。

 
   
同じ朝鮮半島でも17世紀くらいになるとなんだか出来上がった感がある。

奈良時代の日本の三彩

これでも整い過ぎるような気がする。


仁清より圧倒的に乾山が好き。


江戸時代の水差し。いい色の飴雄。


いつの時代、どこの国にも焼かれる、楽人の像。


とぼけた馬 どんな人がどんな気持ちで作ったのか想像するのが楽しい。

こうやって惹かれる焼き物の色はそのまま好きな着物や帯の色に繋がっている。

油滴天目茶碗をバーチャルで触れる展示があった。

 


この日はクリスマスを意識して、ウィリアムモリス風小紋、臙脂色に黄色の刺繍がある名古屋八寸帯。帯留に赤いガラスの枝のブローチを付けてみたが、なんだか帯前の模様と被る。

綺麗に柄は出たが帯曲がってますね。


夕暮れの東洋陶磁美術館を出たら、夕陽にきれいなちょっとレトロなビル群。



お祭りのように屋台が並び、見て回るとバラエティに富んでいた。
基本、テーブルは出ているが、椅子は少ないので、オババには立ち飲みはちとハードルが高い。


ジャスト5時に始まった、中央公会堂プロジェクションマッピング。

10分くらいあって、15分毎に繰り返される。ちょっとまだ明るすぎた。


川沿いを歩く。

向かいのレストラン


御堂筋の街路樹の明かり


市役所の壁にライトの動画。


光るタピオカ


光る大阪城


お店の川沿いの紫のライト


久しぶりに観た暮れたきれいな空にそびえるビル群
 
お店はたぶん以前本町あたりにあったOUI

 
3日前くらいにネットで席だけ予約した。案の定返事がこなかったので、電話して確約した。


前菜盛り合わせ。蛋白質源多めで美味しかった。

おまかせサラダ


メインの子羊のロースト


旦那の鴨のロースト


赤のグラスワインが美味しかった。

梅田まで歩いて帰って、老人二人の夜遊びは8時に終了。
先に行った大阪歴史博物館はまた後日。










今年一番の紅葉  筒描 大阪日本民芸館

2024-11-29 07:49:06 | 美術館、博物館
晴れた日にはどこかに出かけたい。
ちょうど実家のベランダの段ボールの中から組み立てられてない列車の模型が11箱出てきたので、買取してもらうために出かけたので万博自然文化園の民芸館に「筒描」の展覧会を観に行くことにした。

ちょうど紅葉祭もやっている。12月1日まで。
それ以降も今年は紅葉はまっさかりだと思うが、、、。

今年最後になるかな「柿コーデ」で。柿の描かれた縦じまの紬と緑の柿模様の名古屋帯。


梅林横から自然観察館まで紅葉まっさかり

 
   
  

平日なので遠足も来ているが、観光バスで高齢者の団体も来ていたような、、、。
外国人観光客も。

大阪日本民芸館
筒描きの布が展示されている。個人蔵が多いが、夜具や暖簾に使われた紺地に白抜きの文様が広がる。
こういう意匠はいつ観ても感心する。名もなき職人の古くからの伝承を踏まえたデザイン能力のすばらしさ。
館内撮影禁止であった。


手前の薔薇園にも秋薔薇が咲いていた。

お昼は手ごろに日本庭園和みでおうどん。

もう、最近、お昼はこれくらいで十分。

12月1日まで日本庭園の汎庵、万里庵が無料で公開されている。
お茶席もあるが、春に頂いたので、今回はお庭を観るだけにした。

汎庵の内部

 
70年エキスポの時に海外のお客様を接待するのに、居住用建物のようなお茶室と

万里庵
 
本来の小さいお茶室を建てたそうだ。

待合の椅子に座って観た庭の風景

上の庇にさえぎられてその黒い部分が額縁のようになっている。

堪能して、模型の査定結果を聞きに行き予想を上回る額に少し嬉しくなって帰途につく。

昨日の晩御飯は豚肉のシンプルに片栗粉を付けて焼いただけ。サニーレタス、ブロッコリ、焼きピーマン。シイタケ、大根、大根葉のお味噌汁。ほうれん草の白和え。

夕食後、アマプラでケネス・ブラナーのポアロ「ヴェネツィアの亡霊」を観るが、なんだかおどろおどろしいだけであった。









石岡瑛子 I デザイン 兵庫県立美術館

2024-11-20 07:12:00 | 美術館、博物館
前売りチケットを買っていた一番最後。
石岡瑛子 I デザイン展
秋晴れの日に観に行きました。


石岡瑛子大好きです。
 
資生堂のコマーシャル
ホネケーキのコマーシャルはいまだ鮮烈です。

秋川リサや前田美波里がどんだけ斬新で素敵だったか。


一世を風靡したPALCOのポスター


 
   
写真は藤原新也です。


ドミニク・サンダ

そして、フェイ・ダナウェイ


このアンニュイな美しさにどれだけ憧れたか。


時代はジュリーでした。

PALCOのポスターは私たちの青春リアルタイムでした。

石岡さんはコマーシャルというクライアントの意図がありながら、その作り出す作品でまるで時代を引っ張っていった人だと思いました。芸術作品のように自分の思いだけを表出するだけではない、凄みが感じられます。制約がある分。


そして、この人。杉山登志。CM映像の中の人物の中身さえも表現してしまうCMディレクター。


山本山やマキシムのコーヒーもパッケージも石岡瑛子。


色々なデザインを直観と妥協のなさで突き詰めて制作してった。


角川のポスター


野生時代の表紙



私たちの大学時代から20代、当たり前に触れていた媒体。



中庭も赤に染まってました。


若い頃の賞を取った作品。印刷技術にもすごくこだわったそうです。


タマラド・レンピッカの作品
彼女の作品もパルコのポスターになってました。


70年エキスポのポスター さすがです。時代のシャープさを感じます。今と全然違う。


お芝居のポスター


ドラキュラのポスター


舞台装置から衣装まで妥協しないで本物を作り続けた。


展示も映像を交えて、点数を絞って展示してあったのですごく見やすかった。

今年は苅谷市に「宇野亜紀良展」も観にいったので、この人達が時代を作っていったんだなとしみじみ思った。
その時も記事はこちら

愛知への日帰り旅 その① 苅谷市美術館 宇野亜喜良展 - 遊びをせんとや

日曜美術館で東京で開催された宇野亜紀良展の様子と宇野亜紀良と横尾忠則の対談を観て、是非この展覧会が観たいと思った。巡回展は苅谷市美術館。ぎりぎり、日帰り可能。つ...

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お昼は珍しく三宮に出ないで岩屋の駅の裏手のイタリアン、SUGAHARA。

ボールのような大きな器に山盛りのトマトとフレッシュモッツァレラチーズのパスタ。食後にアイスコーヒーとアイス。

普通のバニラアイスの下にレモンの輪切りが敷いてあってほのかにレモンの香りがするのが新鮮だった。
パスタはアルデンテで凄く美味しかったのだが、なにせ量が多い。三分の一旦那に食べてもらった。
旦那はアマトリチャーナ

これも半端なく拍子切りのベーコンが投入されていた。
これで両方とも1500円。

昨日の晩御飯は少しずつ余った、豚肉、鶏もも肉できくらげとピーマンでチンジャオロース風に。蕪と柿と少し余ったいたサーモンのマリネ。白菜、シイタケ、里芋のお味噌汁。





石崎光瑶 京都文化博物館 PIOPIKOタコスランチ

2024-11-01 07:38:44 | 美術館、博物館
この秋は観たい展覧会が充実している。
急に寒くなった日、行きかう小学生がマフラーをしていた。なんと秋が短くなったことか。
そろそろ袷で絹の長襦袢の出番だと一時預かりしている友達の紬を着ていくことにする。



 
秋のそぞろ歩きにピッタリの季節になってきた。

入口の光瑶さんの実物大パネルの前で。
この人は画家と同時に登山家でもあった。
富山の麻布を扱っていた素封家の五男に生まれ、若い頃から写生に明け暮れていた。
金沢の琳派の日本画家に弟子入りし、後に京都の竹内栖鳳に入門する。
この琳派、正統派日本画と言う流れにインドやネパールの高山、日本の剱岳登山、ヨーロッパ外遊で得た色々な物がミックスされて彼の絵画が花開いたと言う感じ。


初期の作品 富山湾真景図

 
水墨で描いた山。ここでも大胆な省略が見られる。

元になったであろう、スケッチ。



そうかと思えば、流麗で清楚とも思える色を押さえたにも関わらず華やかさのある屏風絵。 筧

光瑶30歳の作品であるが、なんとも独特の構図が斬新。


森の藤
こんな色味の訪問着を着てみたい。

凄い写生力だが、樹の幹はたらし込み、葉はベタ。これはわざと立体感を出すため。


襖絵の構図絵。この省略は琳派からくることころか。


代表作 燦雨
この作品を観た上村松篁が鳥に魅せられオマージュ作品を描いた。


春律
このエネルギッシュな前向きな省略、迷いのない画面の分割、琳派の流れを感じさせる大胆な作品。


寂光


私の大好きな 雪 ものすごくビビッドな色面分割。はっきり若冲の影響が感じられる絵だそうだ。
土田麦僊が左の絵を褒めていた。

その小下絵。


中之島美術館がすかさず手に入れている白孔雀。よかったこれは10月展示開始で観ることができた。
これを観ているとなんだか手塚治虫の「火の鳥」を思い出す。
葉の輪郭だけ黒くいれて木の幹とかはベタ塗りでわざと立体感、遠近感を出している不思議な絵。
現在、光瑶が生きていたらどんな画材で描いていたんだろう。お寺の襖絵の大作も取り組んでいたので、やっぱり日本画の画材を使っただろうか。それともアクリルなんかで描いていたかもしれないと思った。

上手く構成されていて4階の作品は撮影OK。
大作は椅子に座って眺められるように展示されている。

途中の休憩所。テラスの外庭。

 
信長の集めた石仏だそうだ。こんなコーナーがあったんだ。

結構な人数がいたけれど、落ち着いてゆっくり観ることができた。
堪能。

ランチは近くの新風館エースホテルのメキシコレストラン。PIOPIKO.

 
 
一度、娘とタコスランチを食べたことがある。

ネットで予約したら、ワンドリンク、デザート付きで3200円のコースがあった。
旦那の奢り枠が今月は一枠残っていたので、それを活用した。

ワンドリンクは迷わず、マルガリータ。
これが今年飲んだ一番のマルガリータであった。コアントローとか半端なく、オンザロックなのですごくアルコール度が高かった。
芳醇なマルガリータであった。


スープとサラダ。京都は野菜が新鮮で美味しい。


メインのタコス三種。サツマイモ、シュリンプのフリッター、牛煮込み。ナチョス。

もうここでお腹一杯になったが、最後のデザート。サツマイモのムースのような物。

これも半端なく美味しかった。
ほんまにはち切れそうなほど満腹であった。
11時30分に入店して12時過ぎまで私たち二人の貸し切りであった。後で3人一組入ってきた。
サービスも親切で着物姿なのでエプロンを持ってきてくれた。
このワンドリンク付き3200円のコースはネットだけで、予約するのにメールアドレスは入力しなければならないが、カード情報は必要ない。2日前からキャンセル100%だ。予約するのに少し勇気がいるかな?前日に予約を入れるとお得かも。
他のネット情報ではランチは週末だけになっていたのとリターンメールが返ってこなかったから不安で電話すると「大丈夫です。予約取れてます。」ということだった。
平日ランチは今年一杯で、1月はまた週末だけになるそうだ。

エースホテルに宿泊している人はほぼほぼ外国人でロビーはハロウィーン一色だった。

 
私も意識したわけではないがハロウィーン色の八掛と帯。

この紬は良い物なのでとても着やすかったが、やっぱり長襦袢は麻の方がいいかな?日中は少し暑かった。
珍しく紬の付け下げなので本来、お太鼓がいいのだが、少し崩した感じにしたかったので銀座結びに。結果楽だった。

この後、京都在住の友達が教えてくれた京都駅西口で開催されている伏見酒飲み比べに行こうと思ったがあまりにお腹が満腹だったので挫折していつものように直帰した。

昨日の晩御飯は、私はじゃが芋なしの鳥じゃが。豆腐、シイタケ、セロリ葉のお味噌汁。セロリ、ワカメの酢の物。

なんと、お酒が飲みたくなかった。ビール少し飲んだけど。(飲んだんかい!)











丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展 追憶のオルソン・ハウス 大山崎山荘美術館

2024-10-25 07:27:04 | 美術館、博物館
前売り券がなかったが、絶対行きたいと思っていた展覧会
アンドリュー・ワイエス展 追憶のオルソン・ハウス 日本の埼玉県にある丸沼芸術の森所蔵のアンドリュー・ワイエスの水彩画の作品を展示している。
前後期全ての作品を入れ替えるみたいだ。

大山崎山荘美術館、少しの間改修工事のために閉館していたので久しぶりに訪れる。
ここを訪れた記憶はなぜか夏の暑い間が多く、子どもたちを連れて行って、庭で遊ばせた思い出もある。
10時過ぎについたが、結構な人が入館していた。
もともと、そんなに広くないので、ちょっと混んでた。
館内は全て撮影NGなので

これは無料でくれるパンフレット


 
エントランスのトンネル





入口

 

ゆっくり観て、モネの展示がある地中館以外はとても展示室が狭いので押し合い、へし合い感がある。

ワイエスの別荘があった、アメリカ北東部のメイン州でクリスティーナ・オルソンとアルヴァロという姉弟に出会い、夏はその広大な屋敷オルソンハウスに二階にアトリエを構え、制作した。
私たちに馴染の「クリスティーナの世界」もここで生み出されたのだ。
ワイエスは結構直観で制作していたと私の勝手な思い込みで結構、構図を練って物語を絵の中に封じ込めるように描いている。「クリスティーナの世界」もポーズモデルは奥さんである。
何とも渋い色調と、ここまでという筆の止め方が絶妙であるのは計算づくなのだ。
アメリカでも絶大な人気を誇り、丸沼の森から里帰りして展覧会が開催されている。

ワイエス、結構観てるつもりだが、日本国内で開催されたワイエス展は 1974年初夏、京都国立近代美術館
これは私は観てないな。
家に帰って図録を探すと出てきたにはこれ

1990年兵庫のつかしんホールで観たのだ。
この時の印象は強烈だった。水彩とドライ・ブッシュ。


 
この日は黒の細かい模様が入っている白大島、初めての青紅葉の白地の塩瀬の帯。今回はお太鼓にいい具合に模様が出た。
実際、お庭は青紅葉だった。


途中で休憩。アイスティーと「クリスティーナのおもてなし」というブルーベリーパイ。旦那と半分こ。

喫茶室の外はテラス

 
眼前に広がる山崎の街並み



白い羊



お庭ではスケッチをしてはる団体がいた。

 
   
 
 
立派なソメイヨシノ



JRの駅まで戻って、ランチ

 
私は本日のランチ、里芋コロッケ。もちっとして美味しかった。量もちょうどいい。


旦那は相変わらずのカレー

満腹になった。

昨日の晩御飯は、鳥もも肉、カボチャ、玉ねぎ、マッシュルーム、人参のグラタン。

ニラ玉、蓮根きんぴら、グリーンリー、キュウリのサラダ。


エドワード・ゴーリーを巡る旅 奈良県立美術館

2024-10-24 06:16:44 | 美術館、博物館

お昼と食べて近鉄で15分ほどで奈良に着く。
相変わらず駅は外国人観光客で一杯。

せんと君と鹿さんと写真をまず一枚撮影。

曇天。なんだか蒸し暑い。
美術館のそばに赤ちゃん連れの外国人夫婦がいた。
赤ちゃんと目が合い、バイバイと手を振るとすごく喜んだ。
先を急ぐと前から来た女性が「まだバイバイしていますよ。」と教えてくれたので振り返るとまだその栗毛の赤ちゃんは私に手を振っていてくれた。ので立ち止まって手を振ると家族中で手を振ってくれた。なんだか嬉しかった。

お昼過ぎの奈良県立美術館は、結構な人出で、やっぱりここの美術館の特別展はいつも面白いと思う。


写真は撮れなかったが、最後に日本で催された展覧会のポスターが一同に。

















ゴーリーのおばあさんはその時代のグリーティングカードを描いてはった画家なのでさすがである。
私はきっとゴーリーの絵本は読んだことはないが、とても小さく細密な原画を観ていると不思議と引きこまれる。
翻訳は柴田元幸さん。なるほど。
大人向けの何とも暗い感じの絵本なのだが、そこはかとないユーモアも漂う。
子供がすごく残酷な目に合う結末も多いのだが、、、。

2000年まで元気にアメリカのハーマスポートの館で生活してはったそうだが、75歳で亡くなった。
バレエに入れ込んだり、人形劇やお芝居、アニメなども作ってはったようだ。
私は館内で上映されていたアメリカのテレビドラマ「ミステリ!」のオープニングのアニメが一番ゴーリーらしいのではないかと思った。
凄く記憶力がいい方で兵役を終えてからハーバードで学び、本のデザインナーとして長い間働いていたそうだ。
日本文化にも詳しく、特に源氏物語は何度も読んだそうだ。枕草子は寝る時の愛読書だとか。
人間関係の機微を描かれていると。
それでも旅嫌いだったので一度も日本の地を訪れることはなかったそうだが。

もの凄く、気にいったらそれにのめり込むタイプの人だったんだろうな。「次に生まれ変われるとしたら」の質問に「石」と答えたそうだ。収集癖があり、館には沢山の物が残されている。
写真を見るとチャーミングなおじいちゃんなんだけれど。実際気さくないい人だったそうだ。

堪能して、暑かったのでバスステーションのカフェでアイスとアイスコーヒー

旦那は宇治金を食べて帰った。

 

帰り道の鹿さん


昨日の晩御飯は辻仁成レシピ、白身魚のムニエル。今回は鯛で。グリーンリーフ、セロリ、パプリカ、キュウリの塩もみ、ワカメのサラダを添えて。ハリハリ大根も。冬瓜、ニラ、シイタケ、豆腐のお汁。




呉春 大和文華館

2024-10-23 07:07:50 | 美術館、博物館
10月は美術館月間であるので、すかさず出かけた。
久しぶりの奈良である。
私には珍しく、ダブルヘッダー。
まずは、奈良、学園前の大和文華館。呉春展をやっている。


呉春、江戸時代四条派の文人画家。与謝蕪村の後を継ぐ者。
蕪村亡き後、応挙に弟子入りを申し出るが、同格として迎えいれられる。
大乗寺の襖絵も描いている。

写真撮影はNGだったので、Webからお借りした。この作品。白梅図屏風。逸翁美術館蔵。

 
背景に芭蕉布が貼ってあるそうだ。深く沈んだ緑色の下に微かに反物巾の縞模様が見える。
それと布地が梅の枝のカスレと呼応する。

この美術館、スペースは広いのだが、椅子の位置と作品の位置が微妙にずれるのである。
大作が端に展示してあるのでそれを離れて全体を観ることが難しい。
無駄に展示ケースの合間に空間があり、何だか申訳ないが私は疲れるのである。

呉春の作品は軽みがあり、洒脱で楽しそうな感じがした。
ちょうど一筆箋がなくなったので、呉春の白梅図屏風の一筆箋を買う。

お庭を散策したが、残念ながら、紅葉には早く、ふようの花が咲いているぐらいだった。

 
玄関の桜は見事だったから、桜の咲くころはいいかも。
 
正面の松も見事だ。


この日は涼しくなったとはいえ、日中は気温が27度近くまで上がるというので、白大島、友達から頂いた物(しつけが付いていた)とそのお母さまのレトロな紫の名古屋帯。すごく短くて特殊な結び方で柄を出した。案外似合う。

 
念のために長襦袢は麻。衿はサーモンピンクの縮緬。赤い籠にした。足元はカレンブロッソ。もう普通の草履が履けなくなっている。

お昼は早めに学園前で食べて行こうということだったので、目指す駅近のフレンチビストロがなんとお休みだったので、そのそばの杉玉というお寿司屋さんへ開店と共に入った。ここが当たりで、握り10貫と天ぷら、赤出汁で1700円だった。

ネタも大きく、ご飯に色が着いていた。天ぷらのキスが大きかった。
12時前には満席。

お昼ご飯の後は近鉄で奈良県立美術館へ向かった。

一昨日の晩御飯、久しぶりのカレー

大豆入り。

昨日の晩御飯は、ボロネーゼパスタ、ハリハリ大根、旬菊の白和え。和、伊の不思議なメニュー。



TRIO パリ・東京・大阪 モダンアートコレクション展 中之島美術館 glaf

2024-10-15 07:46:46 | 美術館、博物館
国立国際美術館の裏にあるデザイン事務所のカフェglaf

このように雑貨店の中にカフェがある。お天気がいいので外にテラス席が設置されていた。

ここにランチを食べに行く。11時30分まではカフェタイム。
幸い、空いていて、3人で落ち着いたテーブル席に座ることができた。
エスニック風の料理なので娘も気に入った。

私はデリプレート

旦那は定食、豚肩ロース

娘はフォー

飲み物はジャスミンティーや水出し台湾茶

ケーキも美味しいのでマスカットと葡萄のタルトを娘と二人で分けた。

中の生地が紅茶が練り込んであって美味しかった。

再び、中之島美術館へ
パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、中之島美術館の所蔵品をテーマ別に並べた展覧会
どの作品もどこかで観たことがあるような。

一番、心に残ったのは
色彩の生命というテーマで

マーク・ロスコ ボトル・グリーンと深い赤 
冬のセーターのような太い横縞、何とも言えない暖かみのある深い赤とグリーン
平明なのに引きこまれるような奥行を感じさせる画面の糟かなマチエール。
どんな色を観ても、どんな作品を観ても、なぜ、この人も作品は単純なようで複雑な感情を引き起こすのだろう。
しかも、すごく安心。


そこに展示されていたのは セルジュ・ボリアコフ 抽象のコンポジション
着物の色合わせのような作品


辰野登恵子 UNTITLED 95-9
この色、すごく好きだ。

心惹かれるカルダーのモビールの均衡


焦点がぼけたような画面に何故か安らぎを感じる奈良美智 In the box

どんな道具で描いているのだろう

倉俣史朗 ミスブランチ

何度観ても感動してしまう


湯船の中の揺らぎと人物の骨格と髪型が凄い小倉遊亀 浴女 その一


シュザンヌ・バラドン 自画像
色とマチエールの凄みを感じさせる。


有元利夫 室内楽 神話上の人物のような

そして、何とも言えないエネルギーを発する萬鉄五郎

裸体美人

もたれて立つ人 


レイモン・デュシャン=ヴィヨン 大きな馬
キュビズムとフォービズムの違いも解った展覧会だった。

不気味な戦争の影を感じさせるシュールな作品 北脇昇 空港



吉原治良 菊(口) 戦争の本質を表しているような さすが吉原治朗の作品


心惹かれる日本画 池田遙邨 戦後の大阪


小品ながら存在感を放つ 松本俊介 並木道


美術の教科書に載っていてある時代の都市の空気感を表している ウンベルト・ボッチョーニ 街路の力

不思議と引き付けられた絵

アンドレ・ボーシャン 果実棚

始めて観る絵も、もちろんのこと、今まで観たことある絵も再び感動した。
対比も面白かった。

二つの展覧会。お腹一杯になったが、会期後半になると混むだろうな。


昨日の晩御飯は久しぶりに漆四角盆を出して、野菜中心に

蒸し鳥胸肉に梅肉ソース。ピーマンと豚肉炒め。人参、ゴボウ、小松菜のきんぴら。シメジ、玉ねぎ、白菜、木綿豆腐のお味噌汁。
冷凍してあったお赤飯。秋になるとこんな料理が食べたい。