タイミングがずれたが、今年のバンクーバーオリンピック
久しぶりに美しい物を観た。浅田真央の華麗な滑りもさることながら
やっぱり感動したのは高橋大輔。
むかーし、(本当の昔。40年程前、すごっ!)ジャネット・リンという
アメリカのスケーターがいた。そうまだ氷上でスケートの滑った跡の図形の
正確さを競うコンパルソリーなんて競技もあった頃。
すごい大技を持っているわけでもなく、
ただ身体が柔らかくなんとも魅力的な滑りをした。スケート全体が
一つのストーリーのような、、、。特に腕から手先にかけての表現が
なんとも言えず心地良かった。
時々、転ぶから3位くらいにしかならないんだけど、ショートボブの金髪と
愛くるしい顔立ちで少し太めでなんともピュアな感じがして大好きなスケーターだった。
札幌オリンピックでも日本中大人気だった。選手村に残された彼女のサインも当時話題
になったもんだ。
なんで彼女を思い出したかと言うと高橋大輔の滑りに同じような感慨を抱いたからだ。
足の怪我のリハビリのおかげで身体の柔軟性が増したという記事を読んだが、そのせいか
とても表現力が増し、凄みがまし、特に私はSPの完成された演技に本当に久しぶりに
鳥肌が立つほど感動しました。おー!!日本人の表現力もここまできたか!
一瞬の顔の表情もとても印象に残りました。
フリーにフェリーニの「道」の音楽を使う所もぴったりで曲の翻訳をスケートで表現
するってなんてすごいこと!と思った。日本人がイタリアの曲をスケートに翻訳し
それを世界中の人が観てるって日本の感性もここまできたかという感じです。
振り付けの人の感性がすごく光る内容だった。
余談ですが、
でも個人的に私この「道」って映画二度と観たくないんだわ。「蛍の墓」を観たくない
とほぼ同じ理由で。なんともラストが救いようのないお話なんで。
というわけで、なぜか4年毎に日本中、私のようなにわかスケートファンが
あふれているんだろうな。