遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

立春歌舞伎特別公演 松竹座 夜の部

2025-02-14 07:22:03 | 歌舞伎
さて、立春歌舞伎夜の部である。
開演4時15分。早めに松竹座へ。
なんばウォークを歩いて時にウィッグや髪飾りを売っているお店に着物姿の人が、ふと見ると着物ブロガーのおかんさんだった。
さすがの着こなし。長羽織だったから、寒くないのかなと思いながら。

開場3分前に前へ。

よーく見るとこのファサード中々のデザイン。(今更?)
この日のお席は

1階ど真ん中。前のお席の方は幸い、座高の低い方だったので遮る物がない。舞台全体、花道も見え、しかも役者さんの顏も表情も十分見える。神席。あんまりこんなど真ん中に座ったことが無かったので、目から鱗。
しかも隣の席はずっと空いていて、途中から荷物置きに使わせてもらった。
この日はテレビカメラが3台入り、撮影の日みたいだ。役者も張り切っていたように感じた?

序幕

写真は全て、Webよりお借りしました。
この場の弁慶を獅童、藤原朝方を亀鶴が演じるはずだったが、愛之助の休場に伴い、弁慶を亀鶴、朝方を市川青虎が演じていた。
最初、弁慶が鴈治郎かなと思ったくらいに亀鶴さんのイメージが変わっていた。所謂骨太になっていた。もっと細面のイメージがある。出回っている写真はやはりそうだが。セリフが明快でエロキューションがいい。はまり役だ。
扇雀の義経。この戯曲で義経は所謂主役なのになんだかといつも思っていたが、さすがに上方の訳者さん、義経の心情が大詰めまでよく伝わってきた。今回の収穫。
中車も仁にあった役で卿の君を演じる團子との親子共演、心情の分かる芝居だった。やっぱりこういう役が上手くなってる。
團子は大詰めで赤塗りの亀井六郎、ここでは女方の卿の君とふり幅の大きな役をしっかり勤めていた。この人も声とセリフがいい。

ここで休憩。
一階へ降りて、記念撮影

エレベータガールの人に撮ってもらった。この日はバレンタインに寄せたコーデ。
朱の紬に自作の羽織リメイクの名古屋帯。一度練習したので、お太鼓やたれの柄も上手く出た。

しっかり締めてみると、長さといい、柔らかさといい締めやすい帯だ。

二幕目 道行初音旅

いよいよ中村虎之介の忠信である。静はここから壱太郎。この人の女方のプロ―ポーションが抜群にいい。大きすぎず、柳腰。
憂いにある表情でいつも竹久夢二の描く女の人のような感じがする。指先の動きが美しい。
私としては代役と言えど、はまり役だと思う、忠信の虎之介。従弟共演である。
虎之介の明快な口跡、きびきびした動き、ピッタリである。でも愛之助でも観たかったな。

記者会見の時の二人。虎之介のお光と壱太郎のお染、その反対とか野崎村観てみたい。
遠見の藤太は鴈治郎。贅沢な配役である。

ここで晩御飯。この日もお弁当。写真撮り忘れました。むかごご飯のおにぎり(おかかと梅)ワカメ入り卵焼き。ウインナー、じゃこ天。セロリ、アスパラの酢の物。高菜の炒め物。トマト。

大詰
川蓮法眼館の場

ここで獅童が佐藤忠信になって出て来るところは良かった。時代物の武将の感が漂っていた。ここでアクシデント。
階段から狐になって出て来て座敷に上がるところで階段に袴が引っかかって上がれない。すかさず、黒子が出てきた階段をトントンとたたく、やっと階段が緩んで袴が取れた。
狐になってからの獅童は熱演だったが、私にはどうもオオカミのガブに見えてしょうがないのである。ごめん獅童。
身体が大きすぎるのである。軽快な感じが薄い。あくまでもこの物語はこの時代の狐の妖気を感じさせなければならないのにそれがない。「あらしのよるに」になっていしまうのだ。その点、道行の時の虎之介はこの世の物とは思えない妖気があった。
あくまでもこの物語、義経、頼朝の兄弟争いのスピンオフの物語なのだが、、、。でもいい物語だなと改めて思った。

奥庭の場面を始めて観たような気がする。

ここで、また人間の佐藤忠信に戻った獅童には安定感がある。
最後まで扇雀が義経という人物を演じきった感もある。
それにしても團子もよく頑張りました。(もう上から目線許してね。半世紀近く見続けたから)

これから楽しみです。
最後の立ち回りでまた、アクシデント、花道から投げたなぎなたが客席に落ちた。係員の人がすぐに拾いに行っていたが、本来どんな演出だったのか、、、。
この日は客席全体男性の観客が多く、関係者らしき人も多かったような気がした。大向こうも「いや~」と鳥が絞められた感じの渋い(変なたとえで申し訳ない)掛け声も多かった。

終演後の金流ラーメンの龍と満月

立春歌舞伎特別公演 松竹座 昼の部

2025-02-07 07:22:09 | 歌舞伎
今年になって毎月関西で歌舞伎が見られるのは嬉しい。
昨年から恒例となった大阪国際文化芸術プロジェクトの歌舞伎公演は松竹座。
いつものように友達に格安でチケットを取ってもらった。
今回は高校時代の友達を誘った。彼女の平日の休みに合わせる。


極寒の日であったが、風もなく、晴れ渡った青空。

なんとお席は花道の真横

 
この席は少し高くなっていて舞台全体を見渡せて、しかも役者の顏ははっきり見える距離。しかも花道横。
贅沢。

演目
本朝廿四孝 十種香
八重垣姫の舞台である。扇雀の八重垣姫。
改めて、本朝廿四孝のストーリーを調べてみた。なるほどね、これはやっぱり八重垣姫のネバーエンディングストーリーだったのね。
乗るのは龍ではなく、兜だけれど、、、。
歌舞伎らしい本能的、直感型、無邪気なお姫様である。濡れ衣の壱太郎が美しい。

舞台写真は全てWebよりお借りしました。
本物の勝頼は虎之介。上品な凛々しさ。
愛之助が演じるはずだった原小文治を沢村精四郎が演じていた團子の白須賀六郎がまた、かっこいい。

恋飛脚大和往来 封印切
夜の部の狐忠信を愛之助の代わりに演じているので獅子奮迅の活躍の獅童のやつしである。
申訳ないが、やっぱり吉野の大和男には見えない。関東のからっ風が吹いた感じがする。
声も枯れていた。最初の梅川とじゃらじゃらするところの柔らかさが感じられない。すんません辛口批評で(あくまで素人)
ここも愛之助の代役、鴈治郎の八右衛門にあおられて、封印を切っていく狂気の部分はよくなっていった。

ここから死出の旅に出る悲しさは今一かな。壱太郎の梅川に掬われていたと思う。
中車の治右衛門も良かったし、何より扇雀のおえんははまり役だ。

最後の幸助餅
松竹新喜劇などでも上演されていたようだ。
ここは鴈治郎の独壇場。人情話でとても感動した。

中車は雷の役を何度も演じているようで手がたい。

やはり、この人の持つ力がどんどん出てきたようで、顔見世のじいさんばあさんの伊織も良かったし、硬軟取り交ぜて戯曲を立体的解釈する力があり、役どころを掴んでいて確実に上達している。
あとは古典かな?仁木弾正とか是非観たい。
いい幕切れだった。

この日はさすがに、ダークグレーのヒートテックレギンスを履き、ペチコートも履いていった。劇場の中は当たり前に暑かったが。

アゲハラコート、イッセイミヤケのバック。ファーの襟巻。冬の定番。

オークションで一騎打ちで勝ち取った林をモチーフにしたきんきら袋帯。織の帯なので締めにくかったが、大好き。

ちょっとたれが長いな。

久しぶりに歌舞伎を観る友達も楽しんでくれて、良かった。寒くて体調を崩された方が多いのか、前の二席と横の二席はほぼ最後まで空いていた。

昨日の晩御飯は朝から塩麹、レモン、ニンニクのすりおろしでマリネしていった鶏むね肉、祝蕾、どんこシイタケの天ぷら。
天つゆ、キャベツの千切り、トマト。蕪の浅漬け。

 
祝蕾が美味しかった。胸肉もニンニクが効いて美味しかった。







片岡仁左衛門 坂東玉三郎 初春特別公演 松竹座

2025-01-15 06:58:09 | 歌舞伎
連日お出かけ
この日は楽しみにしていた片岡仁左衛門、玉三郎公演、松竹座。
お正月は南座の玉三郎単独公演に行ったり、松竹座に行ったりしていたが、今年は玉三郎単独公演の後に半月、仁左衛門との共演があった。しかもがっつりお芝居。

 
この日は先に待ち合わせて、まずはランチ。
昨年と同じ少し行ったアメリカ村の中の割烹「十方」
食べログでお席だけ予約して、掘りごたつの隅の落ち着いた席を用意してくれていた。

量は少な目だが、この松花堂弁当がなんと十食限定で1430円というお得なお値段。これに食後のコーヒーまで付く。
私にはこれで十分。お酒を一合だけ頼んだ。

ゆっくりお食事してお互いのお正月の様子をしゃべり倒して、十分時間があった。
幸い、暖かく天気は上天気。
着物日和である。

入場して、先に三階のロッカーにコートや色々を入れて、身軽になって一番前のお席。
最初の演目は於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)の中の土手のお六、鬼門おの喜兵衛の二幕である。
てっきり早変わりと思ったのだが、悪婆のお六とその悪人喜兵衛のゆすりの物語である。

二人が出ると、まるで絵になる。なんだか二人とも若くなったみたい。
特に玉三郎がつやつや。
こんな役をやっても、赤姫をやっても、御殿女中をやっても様になるまるで生きたザ歌舞伎である。
仁左衛門もまた達者である。
この二人の共演を観ることができることの幸せ。

幕間にいつもコートを着てから慌ただしく写真を撮るので1階のロビーまで降りて、ゆっくり写真撮影。
それぞれの着姿を撮影して、その後にスタッフの方に頼んで3人の写真を撮ってもらった。

 
私は紫の訪問着、この前ヤフオクで誰ともせらずに買った濃いグレー、金銀の袋帯。昔、阪神の骨董市で買ったアンティークパーティービーズバッグ。帯締めは礼装用金銀。扇子は末広。
 
友達は同じような色味だがもっと渋い葡萄色の豪華な訪問着。素敵な利休バッグはお手製。そのお友達はお母さんの色無地を染め直して。名古屋帯の色が凄く似合っている。
それぞれ、フォーマル。劇場内も訪問着が多かったようだ。フォーマルが似合うお正月劇場歌舞伎公演である。

二つ目は舞踊神田祭
何ともすっきりした鳶頭の扮装の仁左衛門と粋な芸者姿の玉三郎。これ以上絵になる二人はいない。
なんとも艶っぽい舞踊であった。お正月らしくめでたく終わった。
満足して劇場を後にする。

なんばウォークのポップアップショップがリサイクル着物のお店になっていた。1g1円着物とか袋帯全品990円とか。
かなりの量があったので冷やかしがてら3人で物色。去年なら買ってたな、、、。と思いながら。
3月の南座の観劇の約束をして、2月の松竹座のチケットをもらって帰路に着いた。
幸せな二日間だった。こうやって着物でおしゃべりしながら観劇できる友に感謝。

昨日の晩御飯。焼き過ぎてバラバラになった塩鮭、大根おろし。温泉卵にエビ。白菜、玉ねぎ、豆腐、ワカメの味噌汁。






南座顔見世 夜の部

2024-12-12 09:09:15 | 歌舞伎
さて、顔見世夜の部
最近、すぐに止まる阪急京都線。下手したらJRも止まることがあるので、早めに京都についておく。
この日はあろうことか半年前に予約した眼科の視野狭窄検査が午前中に入っていた。
朝のうちにお弁当を作って

いつものありきたり弁当です。
なんで?でも朝の9時半なので問題ないが、混んでいる眼科なのでお支払いまでも時間がかかった。

しかも何度か練習は重ねたが、初めての袋帯、二重太鼓。初めての大島紬訪問着。


帯はこの前、弘法市で買ったユリザクラさんの紙帯、松煙染め、帯締めは白の丸打ち。帯揚げはユリザクラさんで夏に買ったベージュ、モスグリーン、ピンクのグラデ。
早めに着付けて早めに出発。

南座の前で着物ウォッチングするのも楽しい。
黒地にクリスマス柄の帯を締めてはる年配の女性もいた。いいなー。

一幕目

写真は全てWebよりお借りしました。
元禄忠臣蔵 仙石屋舗 仁左衛門さんの大石内蔵助
これがまた、地味な芝居なのである。動きが少なく、セリフのしかも群像劇のような。
討ち入りが終わり、仙石伯耆守の屋敷に預けられた四十七士。そこからそれぞれの屋敷に分かれて行く場面を描いた芝居。
調べると真山青果作、昭和初期の新作歌舞伎である。
さすがに仁左衛門さんのセリフ回しが凄く生きる。中車の堀部安兵衛も際立つ。中村鷹之助さんの大石主税も初々しい。この人天王寺屋と言う声がかかったので中村富十郎さんのご子息。やっぱり。
梅玉さんの仙石伯耆守も暖かい人柄がにじみ出ていて良かった。

開幕中のまたもや、携帯が鳴る。アラームも鳴る。南座のお客は観光客だからか?

幕間でおやつ。いただいたあられの袋が美しい。


二幕目は色彩間苅豆 かさね
 
萬壽さんのかさねである。さすがである。所作、踊り、セリフどれを取っても手堅い実力がある。しかも陰惨な美しさもあり、橋の上での決めポーズは錦絵の美しさを感じさせる。時蔵をこの歳(69歳)で退いて、萬壽になりはるとは清々しい生き方である。この人は梅枝の時から大好きだった。息子の時蔵さんが今回顔見世に出ていないのは何だかである。
愛之助の演じるはずだった、与右衛門をピンチヒッターの萬太郎が演じたのは大変だったと思う。どうにか無難にこなしていると言った感じは否めない。これは愛之助で観たかったな。

ここで昼食

三幕目、曽我綉侠御所染 五所御郎蔵

仁左衛門さん監修だそうだ。今回は五郎蔵を隼人さん。姿形が凄く美しく、本当に仁左衛門に似てきた隼人。それだけにセリフが惜しい(上から目線ですんません)松竹座の上方芝居の方が良かったような気がする。これから何度も演じて物にしていきはるんだろうな。ぢいさんばあさんで敵役を好演した坂東巳之助さんが土右衛門、こういう役ははまり役。
壱太郎の皐月がまた心情豊かで良かった。セリフに心が籠っていて気持ちの動きが解る。逢州を演じたのは誰だろう(ちらしだけなので、番付を買わないからわからない。他ブログにすでに感想があがっていたのでわかった。ありがたい時代だ)と調べると上村吉太郎さんであった。姿美しく良かったが皐月より格上の花魁の貫禄には少し欠けてたかな。
この戯曲は膨大な長さの一部なので幕切れも「えっ?!」という感じだった。

最後の踊り 越後獅子

一本下駄を履いて日本式タップで踊る鴈治郎。すごい、体幹。中村鷹之助がさすがに踊りが上手かった。中村富十郎の息子さんでまだ25歳、これからのホープである。萬太郎さんも頑張っていた。賑やかな踊りで幕を閉じ、今年の顔見世も終わった。

ロッカーにコートなどを預けていたのでゆっくり出た。

アゲハラ別珍コートデビュー。ちょうど良かった。ラビットの首巻を巻いた。








吉例南座顔見世 昼の部

2024-12-10 07:52:40 | 歌舞伎
師走、楽しみにしていた南座の顔見世である。
まずは、昼の部
この公演の練習でなんと愛之助が大けがをした。
なんと、全公演、休演。本当に残念。

まず、朝からお弁当を作って、着物を着つけていざ、出発。
お弁当は前日の天ぷら、卵焼き。梅干しのおにぎりといういたって残り物。

なんだか茶色。中くらいのペットボトルにお茶。ミニのペットボトルに半分くらいの日本酒。

お友達から一時預かりの橘の花の柄の紬の付け下げ

帯も一緒に譲り受けた物。しつけついてました。九谷焼の帯留。

銀座結びにしたが、曲がってますね。


暖かそうだったので、カシミヤのオレンジ色のショール。

フェンディのピーカブーのバッグの持ち手がすでに割れてきている。なんで?6年しか経ってないのに。
結局、京都に着いた時は寒かったが、館内は途中暑いくらいで、帰りは暑かった。


 
   
    

お席は三階一番前、東より。一番見やすい席だ。ありがたい。

ここから写真はWebよりお借りしました。
序幕

蝶々夫人 一幕
これは初めて観る。壱太郎の蝶々夫人がピッタリで立ち姿が美しい。
最後の幕切れで本当に悲しかった。

三人吉座

うーん座組からこの演目を一幕だけ持ってきたようだ。ちょっと中途半端な感じがした。

次の大津絵道成寺。これ、私が思っていたのと違って、ほんまに早変わりしながら娘道成寺の踊りを全て躍る。

最後の幕切れの写真だが、これが茶色の筋ぐまで鐘に巻き付くのだが、壱太郎は凄く頑張っていたが、やはり、愛之助で観たかった。
彼のドンピシャのはまり役の舞踊だったのだ。
大津絵を題材にとって藤娘はもちろん、途中の若衆やいなせな船頭など
また座頭など老若男女を踊り分ける。

私の好きな鞨鼓の踊りの海老ぞりの時に上から雲形のセットが降りて来る。これにあたったんだなと思った。
痛ましい。早くの回復をお祈りしてます。是非、2月の義経千本桜は彼で観たいものだ。
それにしても最近娘道成寺を東京で踊った壱太郎がなんとかここまで物にしたのには感心した(上から目線、あくまで素人の感想です)

最後のぢいさんばあさん、市川中車(香川智之)の伊織、扇雀のるん。

森鴎外の短編を宇野信夫の作、演出したそうだ。
37年の歳月を経て再会する老夫婦をしっとり表現した。近代歌舞伎は中車のお手の物。上手かった。
ばあさんのなっての扇雀も美しく、心情が籠っていたし、明るくたくましく生き抜いたるんという女性の人生が浮かびあがる。
甥夫婦を虎之助、壱太郎。清涼感のある若夫婦だった。
最後の幕切れに思わず涙がこぼれた。

さすが、顔見世の昼の部を見終えて、帰りは暖かった。

昨日の晩御飯は中華丼、おでんの残り。




十月大歌舞伎 市川團十郎白猿襲名披露(追記あり) 

2024-10-17 07:15:47 | 歌舞伎
今月松竹座 市川團十郎襲名披露 
京都は観たけれど、「大阪はまだやってんな」みたいな。

のっけから全面にビジュアル凄い。


劇場内も

前面大画面
迷ったけれど、口上は京都で観たし、連獅子はこれからも観れそうなので昼の部の雷神不動北山桜の通し狂言
これは結局、毛抜き、鳴神、不動と成田屋のお家芸がぶっこまれた作品だと言うことだ。
280年前に大阪で初演されたようだ。二世市川團十郎が。なぜ、上方?
いずれにしても市川宗家の團十郎襲名は神の誕生である。



いつものこれも今回は特に映える。



黒と金

飯田ホールディングスからの祝い幕

序幕は毛抜きである。
その前の場面から始まるので解りやすい。
團十郎がストーリーの説明をするので「男女の仲は現在と違うので」という断りがある。なるほどと後で思う。

写真はWebよりお借りしました。
久米弾正が美形の若武者にセクハラもどきの戯れをするのも、腰元に言い寄るのも、以前は違和感があったが、これって成田屋のおおらかな邪気のない家風と言う感じがした。こういうことね。團十郎が演じると嫌味に見えない。この嫌な感じがしないということが大切なんだなと思えた。
こんなに面白い幕だったのかと毛抜きに関しては思えた。一つのおとぎ話ね。

最後の立ち回りも気合が入って気持ち良かった。一門のチームワークの良さも伝わった。
傾斜のある屋根でのトンボとか本当に大変だと思う。
千秋楽までお怪我のないように。


最後の幕の前に引かれる村上隆作の祝い幕

不動ってこんな幕だったのねと。スモークがたかれ、宙に浮く團十郎演じる不動。何とも江戸時代の人達が望んだ実在の神の姿だったんだろうな。一気に江戸時代にトリップしながらも現代の風も吹く。
一本調子になり気味な今までの團十郎さんだったが、(あくまで素人の感想です)今回はエネルギーと集中と凄みを感じた。
圧巻であった。ありがたやー。

この日の着物は自分で裄直しをしたベージュの生紬の単衣の付け下げ

足元はちょっとした訳があって手に入れたカレンブロッソ樺色。秋らしい濃い色が欲しかった(言い訳です)

10月しか締められない柿模様の緑の名古屋帯。
無事見つかった指輪もして


観劇雑感
今回、3階の一番前、西よりだったが、左お二人は高齢の女性(私より10歳ほど上とお見受けた)開幕まではおしゃべりに夢中、始まったら私のすぐ左の人は私の方に寄りかかり気味に居眠り。ときどき、拍手。ほぼ99%寝てはった。それならどこぞの喫茶店でも行って美味しいものでも奮発してしゃべり倒したらいいのに、もったいないと本気で思った。
右側の御夫婦かな?(親子?)ペットボトルのお茶を飲んだり、飴を食べたりせわしない。後半、盛大な咳、マスクしてない。
序幕で一階で一度、終盤、上の方で携帯の着信がかなり長いこと鳴っていた。素直に電源を切っておけばいいものを。

終盤、煙と共に館内がかなり暑くなった。

帰り際に正面入り口右に團十郎のお母さま堀越希実子さんがおられた。真っ白なショートカットに落ち着いたお納戸色の付け下げ。
写真を撮ろうとしたらきっちり止められた。(当たり前か)見とれるほど綺麗なお着物姿だった。

昨日の晩御飯は、鶏もも肉を細く切って塩でマリネして片栗粉を着けて多めの油でピーマンと一緒に焼いた。トマト、ブロッコリ、渋かった柿をバターソテーして。朝から煮豆。白菜、シメジのお味噌汁。

あらしのよるに  南座九月花形歌舞伎

2024-09-19 07:22:34 | 歌舞伎
さて、やっとお出かけ
南座九月花形歌舞伎 あらしのよるに 昼の部
このお芝居は9年前に南座で観た。
その時は三階だったが、いたく感動した。
こういうファンタジーな新作が歌舞伎にどんどんなったらいいと思う。
狼と山羊が友達になるなんて、本当にファンタジー


9月半ばを過ぎても酷暑
でも乗り物に乗ってしまえばなんとかなるので小地谷縮で行く、麻の帯、絽の帯揚げ、久谷焼きのブローチの帯留

ネイルも塗ってみた。秋色。


今回のお席はなんと、桟敷席、西の対


こんな感じ
掘りごたつ形式で座椅子も付いていて、テーブルまである。

身体が楽ー。

既にお弁当、飲み物も出して準備万端
この日は高校生の団体が来ていた。道すがら「二時までやろ、俺絶対寝るわー。」とコンビニおにぎりを二つ袋に入れてぶら下げて行く高校生たちはどんどん横の扉から入っていった。1階芸裏後ろの席から三階までびっしり。
「寝るはずないやろ。大丈夫、面白いから。」と私は心の中でつぶやいた。

案の定、始まったら大スペクタクル、トンボは切るは立ち回りは凄いわ、展開は通常歌舞伎より数倍早い。
そのくせ、義太夫に乗る、下座音楽に乗る、つけは打つ、くどきはある、各所に古典歌舞伎のオマージュが散りばめられている。
歌舞伎のエッセンスを存分に生かした演出である。
観ながら、これってライオンキングやんなと心の中で思った。ある意味。
前の日には奇しくも「中秋の名月」お月見の場面がぴったり。
その後の雪の場面も違和感なく観れるのは歌舞伎の奇想天外が生きているから。
前回はめいが尾上松也だったが、それも初々しくて良かった。今回は壱太郎さんだったからまた違った味があった。
獅童がもう慣れたもんで、思い切りやっていた。この日は二回公演だったから大変だろう。
みい姫は前回中村梅枝さん、現時蔵。今回は坂東新悟、可憐な感じで良かった。
あとのキャストは前回通りだったと思う。

お弁当はいつものように

縮緬山椒のおにぎり、枝豆、卵焼き、糠漬けキュウリ、プチトマト、鳥のフリット、ソーセージ。
いつものように日本酒を少し、おやつはチョコ。

というわけで、とても楽しめたし、休憩時間もおしゃべりも楽しかった。
終わってから、前で写真を撮り、お茶した。
今年の夏は暑かったけれど、一気に暑さストレスが飛んだ。

晩御飯は、肉じゃが、お味噌汁。
写真は撮り忘れました。

来年9月の南座はついに愛之助のルパン三世だ。

七月大歌舞伎 松竹座 昼の部

2024-07-17 07:58:22 | 歌舞伎
さて、七月大歌舞伎松竹座の昼の部である。
どうやら、お天気も曇天で、あんまり暑くない。
雨もなんとか降らないとふんだ。
ということでいつもの絽の着物。

バスで千里中央まで行って北急から御堂筋線乗り入れ、すごく早く着く。

序幕
「小さん金五郎」これは見るの初めてかな。調べてみると1700年に実際あった心中事件を元に書かれた結構古いお芝居みたいです。
かなり、脚色されていますが。鴈治郎の金五郎、孝太郎の小さん。隼人の若旦那、太鼓持ち。弥十郎の廣瀬屋新十郎。扇雀の髪結いお鶴。壱太郎の芸者お糸。
さすがの手堅い役者で安定の世話物であった。鴈治郎と孝太郎の場が光る一幕。
隼人が大阪でこういう役をやると「上方の水で洗われる」と言った感じがして、どんどん上方つっころばしが上手くなっているような気がする。弥十郎がさすが。
なかなか楽しめる幕だった。
最初の場で芸者のお糸の着物と太鼓持ち六つ八の股引の柄が観世水でおソロになっていた。ピンクと浅葱色もマッチして。
舞台写真は全てWebよりお借りしました。

今回、大阪市内の小学生6年生くらいが3階で団体で来ていた。お弁当も食べて、遠足みたい。このお芝居どう観たか?

ここでお弁当

この日は残り物の蚫のバターソテー、トウモロコシ、トマト、レタス、卵焼き、じゃこ天、梅胡麻おにぎり、新生姜の甘酢漬け。
大したおかずではないが、蚫の肝をレタスと一緒に食べたら美味しかった。
日本酒5勺、お茶持参。量も食べる時間もちょうどいいのだ。暑いので保冷剤は欠かせない。

夜の部の記事はこちら

七月大歌舞伎 夜の部 松竹座  - 遊びをせんとや

楽しみにしていた七月大歌舞伎猛暑の中ではて着物を着て行くべきか。前日に初絽の着物の着付け練習をして、思った以上に帯ともマッチングし私にも似合う。これは頑張ろうと...

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それにしても、毎回、序幕が始まってから来る人がいる。たいがいのお値段するのだから早めに来て劇場の雰囲気を味わうと言う気はないのだろうか?真ん中の席に人様の前を上演中に通って座るというのがどれだけ迷惑かわからないのかなーと不思議に思う。
せめて、開演ベルが鳴る頃には座席にスタンバっていて欲しい。劇場内で帽子をかぶっている男性が注意をされていた。
日本人の劇場マナーはやっぱり?かな。

二幕目
舞踊
藤娘

この衣装のオレンジとライムグリーンの藤の着物、日本の色ですね。美しい。
後で渋い藤色にパステル調の色とりどりの藤の花が描かれた着物に変わるのだが、それもいい。
もうすぐ菊五郎になる菊之助の藤娘。この人はしっとりした柔軟性が凄くいい。
歴代の菊五郎(私が実際観たのは七代目からだけれど)よりぶばった感じがしないのがそこがいい。
今は線は細いが、でも芝居は上手い。きっと上方優男の役もいいと思う。しなやかで気品と幅広さがある。
踊りもいい物を観せてもらった。長唄の娘道成寺といい藤娘といい、やはり色気がいるのですよね。後の俄獅子を観てても思ったけれど遊女や芸者の色気が必要。それが上品でありながらよく出てたと思う。さすが。楽しみです。襲名。

俄獅子

これまた、ピッタリの舞踊を時蔵さんが躍る。いいなー、美しいなー。長い首の線と芸者の着物、博多帯が、とても粋。
立ち姿が映える舞踊でした。

幕間にトイレに行き、ロビーに飾られている祝い幕の桐箱とレプリカを観る。

あったのね、ここに。夜の部の時は気が付かなかった。


萬屋の紋を伊豆の松崎町の海鼠壁が有名な漆喰で作られた桐蝶の額。

最後の襲名幕
恋女房染分手綱

このお芝居も初めてかも。でも一回くらいは観たな。
完全に、これは子供の芝居です。頑張ってました梅枝君。
途中か、最後に襲名の口上があると思っていたけれどなかった。ちょっと残念。

ということで、凄く堪能して帰途に着きました。
雨にも降られず、やっぱり正絹の絽、絽つづれの帯、麻長襦袢が涼しい。

 

昨日の晩御飯は、ひらまさのカルパッチョ、レタス、トマト、パプリカ、新生姜の甘酢漬け。人参、マッシュルームのブイヨンスープ。小松菜のバターソテー。










七月大歌舞伎 松竹座 夜の部

2024-07-10 08:16:03 | 歌舞伎
楽しみにしていた七月大歌舞伎
猛暑の中ではて着物を着て行くべきか。
前日に初絽の着物の着付け練習をして、思った以上に帯ともマッチングし私にも似合う。
これは頑張ろうと。

当日朝から美容院にカットに行き、さてお弁当を作ろうと思った時に実家の母からの電話。
なんと寝室のクーラーの効きが悪いとのこと。
慌てたが、他の部屋で寝るように言って旦那に急遽クーラーを調達しに行ってもらう。
こんな時はとてもしっかり電話が聞こえる母である。
困りごとに弱くすぐにヘルプを頼む母で良かったと思う。

お昼を食べて早い目に着付け。
途中で何度もクーラーと扇風機の風にあたりながら完成。
できるだけ暑い所を避けてバスと電車でなんばまで。
ごった返す外国人観光客。地下街のよく冷房の効いているところで待機。
友達と玄関で無事会えて、座席へ。


この幕、千住博さんデザインなのか?調べたけれど解らない。暖色なのに涼しそう。歌舞伎座の中村時蔵一門の襲名祝い幕は千住さんの紅白だった。

追記:やっぱり千住博さんの祝い幕でした。

夜の部
仁左衛門さんのいがみの権太。すし屋である。前の幕の木の実、小金吾討死も上演される。
仁左衛門丈がインテビューでこの前の幕をやる意味が重要であると語ってはった。
木の実の子供や妻に対する権太の情愛、弥左衛門が小金吾の首をどのように持ち帰ったかと解りやすい。後のすし屋の場面でも観客がスムーズに芝居に入れる。いがみの権太の人間像も立体的になる。
すし屋は何度も観たが、権太が腹を切ってからが長いなーと思った記憶がある。
でも今回は、時蔵改め萬壽さんの維盛が上手い。ふと弥助から維盛に変わるところなど絶品である。何とも育ちのいい気品と若さと憂いのある維盛である。私に取ってはいつまでも梅枝であり時蔵である。世話物や毒婦もできる幅広い女形である。この年で時蔵を譲るというのはよっぽどだ。でもそれは後の幕を観るとわかった。


仁左衛門さんの権太がまた良かったし、壱太郎のお里も役に厚みを感じた。脇もいいのでこれだけの長丁場の幕が全くだれなかった。

舞台写真は全てWebよりお借りしました。

ここで晩御飯

冷凍しとおいた豚カツを保冷剤として、梅おにぎり、鳥ハム、枝豆入り卵焼き、キュウリ、蕪のお漬物、パプリカ。
御供の日本酒とちょうど良かったです。

舞踊、汐汲
扇雀さんの達者な踊り、絡むのは萬太郎さんの此兵衛。この赤面、萬太郎さんて誰?

調べると時蔵さんの弟。萬壽さんの次男さんだった。35歳、層厚い。

三つ目の演目は
八重桐廓噺 嫗山姥 これは最近、観たな。
その時の記事はこれ

3年振りに歌舞伎鑑賞 その① ~7月松竹座昼の部~ - 遊びをせんとや

3年ぶりに劇場で歌舞伎を観た。感無量だった。7月松竹座歌舞伎公演遊んでばっかりやんと思われるかもしれないが、7月は遊んでます。はっきり言って。そうこうするうちに...

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この時も松竹座 七月。八重桐は片岡孝太郎さん。
やっぱりいつ見ても変な筋。

ここで時蔵さんの八重桐の存在感が半端なかった。立ち姿もすっきりして美しい。この役の仁にピッタリの押し出し。
梅枝さんの時にそんなに観る機会がなかったので出来上がった感の時蔵さんである。
でも私に取ってはやっぱりお父さんの萬壽さんが梅枝さんであり時蔵さんである。この萬屋系の底力凄いです。楽しみです。

源七役の菊之助。ちょい役でも上手かった。昼の部の藤娘が楽しみです。

今回序幕の時にお隣のイヤホンガイドの音がすごく聞こえてきて、ちょっとと思った。
思い切って伝えると恐縮されて謝られた。「初めて言われました」ということで反対側の耳に差して音量を調整してくださったのでその後、全く聞こえなくなった。伝えて良かった。お互い気持ちよく観劇ができた。同じ朝日新聞で購入されたようで、色々お芝居の感想などをお話して楽しかった。

京都へ帰る友達はそれぞれの帰路に着き、少し涼しくなった夜道を歩いて帰った。


ヤマトタケル 松竹座 ~ひしひしと感じる猿之助の血~

2024-06-12 08:31:47 | 歌舞伎
久しぶりの歌舞伎本公演鑑賞です。
松竹座 ヤマトタケル 市川團子が単独主演です。



今回も友人のTさんに割安で取ってもらったチケット

初めての桟敷観劇です。
桟敷と言っても松竹座は一列の椅子席です。

ここです。写真を撮り忘れたのでこれはWebよりお借りしましたが、実際はもう少し後ろでしたが、なんせ前に人がいない。
一段上がっている。前が広い座席もいい具合に斜めに向いている。花道がすごく良く見える。
いいことずくめでした。ありがとうTさん。

さて、ヤマトタケル
昔2代目猿翁が猿之助の時に観たことがあったとは思うのですが、その時と同じ演出かと思うほど、斬新でした。
脚本は、ほぼ変わっていないということで、松竹座で16年振りだそうです。
はて、私は初演の三代目猿之助のヤマトタケルの公演を観ているのか?
こんな時に便利な歌舞伎アーカイブ。南座公演は1986年6月とある。
37年前である。28歳。観てるな確実に。Tさんも私と一緒に観たという。
この頃は仕事が超忙しくて、観劇感想は書いていないが、手帳がある。二階の納戸から探し出してきた手帳。

ありました!観てますね。同行者の名がないので、一人か?
ほぼ、覚えがないのでとても新鮮な感動を受けたのだ。ボケてるとも言える。
ちなみに現猿之助のヤマトタケルを2020年2月に南座で観るべくチケットも取っていた。だが、コロナで全公演中止。
結局私は観ずに終わった。なんだか因縁を感じる。

今回、感心したのは衣装の美しさ。
京劇を彷彿とするような色合い、アジアン的な要素もふんだんにあり、絢爛豪華ながらぎりぎりノーブルな均衡を保っている。
感心した。デザインも。

舞台写真は全てWebよりお借りしました。


この写真は南座の時の坂東弥十郎さん演じた熊襲タケルの衣装なのだが、打掛に魚類、背面は蛸なのである。
ちなみに弟の背面は蟹。なんとキッチュでしかも歌舞伎的か。
調べたら、この衣装、初めは30キロを超える重さだったが改良を重ねられたようだ。そうやろな。

場面によって微妙に色の主張をしているのも興味深かった。
炎の場面での旗の活用、海の場面での演出、効果的な映像、照明、場面を盛り上げる下座音楽を工夫した音響。
全て初めて観るように斬新だった。(観てるのに)

それにも、増して梅原猛原作の神髄が伝わってくる市川團子の演技であった。
沢瀉や一門色々あって結局この人に猿之助の血は蘇ったと言わざるを得ない。
彼の猿翁と浜木綿子の直系の名優の血が。

弱冠20歳とは。
この舞台はそのフレッシュなエネルギーがヤマトタケルの仁にあっての名演技だった。
充分主役である。

この写真もお借りしました。
中村壱太郎の兄橘姫、弟橘姫も良かった。
私は特に弟橘姫は海に沈む場面が情感がこもっていて、思わず泣けました。

今回、中村福之助、歌之助兄弟の活躍も目覚ましい。特に福之助のタケヒコが情感のこもった人物造形で成長著しい。
歌之助も赤面の熊襲弟と元気一杯のヘタルべを演じてて微笑ましかった。お父さんは大変なのにね。息子たちは頑張ってます。

 
Webよりお借りしました。写真の大きさが違ってすみません。

最後の宙乗りも久しぶりできれいだった。

本当の父親の市川中車が父王を演じ、感無量だった。ギリシャ悲劇の「オイディプス王」が頭をよぎった。

あらすじを知らなくても十分楽しめる一つのエンターテイメントだった。

最後に記念撮影



Tさんはジーンズ着物に自分で仕立てた作り帯。ロングは上げると様になるなー。いいなー。

もう一人のTさんはクリーム地に花柄の縮緬の単衣に絽の綴れ帯。正統派。

着物着て幕間のおしゃべりしながら観劇するなんて、ほんまに幸せでした。

帰りの電車が遅れてましたが、ずっと着物の事や舞台の事をおしゃべりして飽きませんでした。
この日の費用はチケット代オンリー。お弁当、水筒、お酒、おやつ(もらったミックス缶詰の中身を凍らせて持っていった)も全て持参。ロッカー代はなし。

昨日の晩御飯は鰯を細かく切って、玉ねぎ、しいたけ、アンチョビ、ニンニク、ラグーソース風に

トマト、セロリ、ブロッコリーのサラダ。温泉卵。