酒田に行って、庄内藩主の酒井氏が200年の支配をしている庄内地域から、天保11年西暦1840年に三方国替えを命じられるてそれを回避したとういことを知った。
北前船で賑わい、豊かなコメ所を抱えた庄内藩は度重なる飢饉にも一人の餓死者も出さなかったという。
転封させられる地は長岡藩。そして転封してくるのは川越藩松平家。
石高以上の貧しさで懐具合は三分の一ほどになる。
川越藩主松平家が十一代将軍の家斉の子供を養子に迎えたために藩主が豊かな庄内藩に転封を家斉を通じてねじ込んだようだ。
そこに時の老中水野忠邦が絡む。
そして酒田の豪商本間家、庄内江戸藩邸の武士、江戸の遠山の金さんの向こうを張る江戸町奉行も重要な役割を担う。
まさに江戸末期の百姓、大名、商人、幕閣、入り乱れての静かな大戦の記録である。
せっかく庄内地方に旅したのだからその「天保義民事件」の詳細を知りたかった。
当地出身の藤沢周平の小説があるのを見つけた。
でも、これ、小説というよりは細かい記録の読み下し文のような作品であった。
計画的な静かな駕籠訴、映画大脱走のような少人数に分かれての藩から江戸への命がけの旅。
その時代の百姓の次の日が同じように来るように薄氷を踏む思いでそれぞれの立場で考えて模索した結果。
タイミングがいいというかこれこそ運というか、最後には異例の三方国替え取りやめとなる。
幕府の威信にかけても実行するべく画策した水野忠邦はこの後、調べてみると賄賂と領民に対する圧政でかなり恨まれたらしい。
そして幕末へなだれ込んでいく。
そんな時代にいかに血を流さずに今の生活を維持するか、相談しながら動いた庄内藩の百姓、商人、国元、江戸藩邸の武士のナイスチームプレーが心地よい。大正時代に藩主が良かったからという感じに話が捻じ曲げられたらしい。確かに酒井忠器は賢い人であったが、それだけで成り立った作戦ではない。
昨日の晩御飯は久しぶりにパスタが食べたくなって、牡蠣、シラスのペスカトーレ。
サニーレタス、セロリのシンプルサラダ。
いただいたお豆のパスタだが、これが美味しい。
北前船で賑わい、豊かなコメ所を抱えた庄内藩は度重なる飢饉にも一人の餓死者も出さなかったという。
転封させられる地は長岡藩。そして転封してくるのは川越藩松平家。
石高以上の貧しさで懐具合は三分の一ほどになる。
川越藩主松平家が十一代将軍の家斉の子供を養子に迎えたために藩主が豊かな庄内藩に転封を家斉を通じてねじ込んだようだ。
そこに時の老中水野忠邦が絡む。
そして酒田の豪商本間家、庄内江戸藩邸の武士、江戸の遠山の金さんの向こうを張る江戸町奉行も重要な役割を担う。
まさに江戸末期の百姓、大名、商人、幕閣、入り乱れての静かな大戦の記録である。
せっかく庄内地方に旅したのだからその「天保義民事件」の詳細を知りたかった。
当地出身の藤沢周平の小説があるのを見つけた。
でも、これ、小説というよりは細かい記録の読み下し文のような作品であった。
計画的な静かな駕籠訴、映画大脱走のような少人数に分かれての藩から江戸への命がけの旅。
その時代の百姓の次の日が同じように来るように薄氷を踏む思いでそれぞれの立場で考えて模索した結果。
タイミングがいいというかこれこそ運というか、最後には異例の三方国替え取りやめとなる。
幕府の威信にかけても実行するべく画策した水野忠邦はこの後、調べてみると賄賂と領民に対する圧政でかなり恨まれたらしい。
そして幕末へなだれ込んでいく。
そんな時代にいかに血を流さずに今の生活を維持するか、相談しながら動いた庄内藩の百姓、商人、国元、江戸藩邸の武士のナイスチームプレーが心地よい。大正時代に藩主が良かったからという感じに話が捻じ曲げられたらしい。確かに酒井忠器は賢い人であったが、それだけで成り立った作戦ではない。
昨日の晩御飯は久しぶりにパスタが食べたくなって、牡蠣、シラスのペスカトーレ。
サニーレタス、セロリのシンプルサラダ。
いただいたお豆のパスタだが、これが美味しい。