去年の夏に家族でフランスに旅行に行った。
その時、フランスツーリズムというサイトにとてもお世話になったので
情報をリターンするために紀行文をまとめた。ここについでにアップします。
旅程
2008年 8月 3日(日)関空~パリ(CDG)
4日(月)パリ(オルリー)~ビアリッツ泊
5日(火)ビアリッツ~バイヨンヌ~サンテミリオン泊
6日(水)サンテミリオン泊
7日(木)サンテミリオン~パリ乗り換え~サンマロ泊
8日(金)サンマロ~モンサンミッシェル泊
9日(土)モンサンミッシェル~レンヌ~パリ泊
10日(日)ロワール地方 マイバスツアー参加 パリ泊
11日(月)ルーブル美術館見学 モンマルトル見学 パリ泊
12日(火)オルセー美術館見学 買い物 バトビュス乗船 パリ泊
13日(水)パリ~関空
独身時代は毎年ヨーロッパに出かけていたが、新婚旅行以来子供が大きくなるまではがまん。
ついに2004年スイスへ自分の父と家族------JJ(配偶者)、ルー(高1娘)、ウー(中2息子)でツアーで出かける。
父が一度ヨーロッパに行ってみたいが、
一人はツアーでも不安だという事で子供達も小学生になっていたので。
味をしめて父(年季の入った鉄ちゃんです)は一昨年もイタリアへツアーで参加。
今回はこの暑さは高齢者には酷と思って家族4人のみで個人旅行にチャレンジ。
行くまで
夏の旅行はどうするの家族会議でウーは「沖縄、石垣島」と決まりかけた途端JJが一言
「海外旅行に行くって言ってたじゃないか!」と激怒。
実は夏、ルーが短期留学でニュージーランドに行くからそれに合流しようか
とニュージーランド行きを考えていたが、
時期尚早という事で見送り。ウーの石垣というのが念願だったのだがJJは仕事の関係上、
どうしても休める年が限られる。
今年は「海外へ」と意気込んでいた矢先。
あえなくウーの石垣は却下となりルーが行きたいフランスに決定。
思えばオリンピックの年毎に海外旅行に行く(と言っても2度目だが)と年まわりになってしまった。
2004年スイスツアーは私にとってとてもフラストレーションがたまってしまった。
きれいな自然だけというのはなんとはなしにつまらないし、
結構てんこ盛りのツアーだったがやっぱり自分で旅程を組みたい。
という事で子供が小さい時からイタリア、ニュージー、南の島と海外出まくり昔の旅行友達と連絡を取ると
なんと彼女の家族も同じ夏にフランス、パリへ行くというではないか。
レクチャー通り、JALも良いけれどやっぱり予約した時から座席も確保できてオープンショーでフランス国内ワンフライト付き、
リコンファーム不要なエールフランスが便利という事でさっそく3ヶ月半前からエールフランスのHPで電子チケットを確保。
とれたが、なんとも高値。一番込む時期。行きは真ん中の列の4人横並び、帰りは右側翼付近窓側2列を取る。
なんで通路側にしなかったんだろうと後で悔やむ。
計画
1、旅行ルール
誰かが言い出したらよほどお金がかからない限りやりたい事をする。
行きたい所に行くという事で旅程計画作成が開始された。
以前(20年前)南仏パリと回った私は今回バスク地方(ビアリッツ、サンテミリオン)、
ルーはパリ、ウーはロワール城めぐり、JJはルーブル、オルセー。
モンサンミッシェルはみんなが行きたいという事で一致。
できるだけ向こうであたふたしないようにと下調べを十分にし、
地方のバス停やバスの時刻表などもHPで探せるだけ探して最新の情報を取り込んだ。
それがまたアンティーチョークの皮を剥くみたいに(実際剥いたことはないのだが)
何が出てくるか目くるめく情報検索でのめりこんで楽しかった。
2、ホテル、食事
ホテルは全て予約していく。基本三つ☆~田舎二つ☆。安全、便利を基準にファミリ―ルームかトリプルの部屋があるところ。
このトリプルが3ヶ月前ではなかなか取れなかった。
食事もできるだけ事前に時間に無駄が出ないように適当な値段で気のはらない地元のレストランなどの予約を心がけた。
できるだけ直接HPから予約したが、CDGのシェラトンはエクスペディアから安かったので予約した。
3、参考図書、雑誌、ブログ
「地球の歩き方フランス、パリ」、「フランス鉄道の旅」、「わがまま歩き フランス」、「新個人旅行 フランス」「るるぶ 2008パリ」、
「ku:nel 2006・1月号(17号)」、「ミセス 2008・2月号」、 「旅 バスクはおいしい」
結構、雑誌の特集は的が絞れて参考になる。ミセスに掲載されていた
サンテミリオンは結果良かったのでラッキーだった。
HPは
フランス観光局
フランスツーリズム
バスクの砂糖壺
4、交通
エアーはエールフランスの公式HPの割引運賃 関空~パリ オルリー~ビアリッツ
パリ~関空
国内はフランスレイルパス
大人2人はセイバーパス、子供は2人ともユースパスいずれも1等、3日間使用 事前にHISのHPで申し込んで購入
TGVの予約もHISで電話で頼む 一番バカンス最盛期なのでTGVの予約が取れないとないと気が気でないので取れた時はほっとした。
後はサンマロ~モンサンミッシェル~レンヌまでのバス、これも座席予約したかったのでブリトン社のHPからメールを送ったが必要ないとの返事が来た。
5、お金
10万円で60euroをヨドバシカメラの地階のカレンシーショップで買った。
手数料も取られないし、レートが悪い頃の割にはお得だった。
後はカード使用とATMが使えるだろうと予想して。
私にはトラベラーズチェックの有効性が全くわからない。銀行は開いている時間に行くのは不便だしホテルではレートが悪いだろうに。
1日目
自宅からHPで予約しておいたラピートに乗り込む。
携帯に返事が返ってきているので、全くチケットレス、便利。
9時過ぎには関空に到着。チェックイン4階 D。
手荷物調べの時私だけ化粧ビニール袋を調べられた。
規定どおりに詰めていたので係官の人も「すみません。」遠慮がちだった。
出国手続きをスムーズに終え、機内へ。4年前もスイスに行った時も何故かAFだった。その時より座席の前の幅が狭くなっているような気がする。
11:50離陸。すぐに映画「ナルニア国物語Ⅱ」を見始める。
画面が暗くてよく見えない。ほどなくランチタイム。
メニューは「豚かつとじ」or「チキン」だが機内後方なので当然選べない。ノーチキン豚オンリーである。
隣の席のフランス人は「ジャパニーズ ノーランチ」と言っていた。わかるような気がする。豚かつとじだもんなー。フランス人にはちときついが私は結構おいしかった。
チーズがおいしい。飲み物はハイネケンビール、ルーは水、ウーはコーラ。JJは赤ワインだった。
映画「プラダを着た悪魔」がおもしろかった。一旦寝に入るが途中で必ず小腹がすく。
座席後方がざわつくとすかさず移動して並んで「うどんでスカイ」を二つゲット。
かまぼこの飛行機マークがかわいい。
同時にハーゲンダッツのアイスバーも配布されていたがそれは無視。飲み物はギャレーにあるのでウーはひたすらコーラやジンジャーエールを飲んでいた。
ルーはマドンナとストーンズの最新盤が聞けたと言っていた。
朝食はハムの盛り合わせ、フルーツ、野菜サラダ。
フライトは順調でエアーポケットにも合わず17:15着陸予定が16:48にはCDGに着く。
出入国カードはなし。入国は無言でスムーズ。悪く言えば無愛想。
荷物は10分くらいで出てきた。パリは小雨。
空港の「マダム エ ムッシュー ボンジュール」というアナウンスが、「めざましボンジュー」と聞こえた。
LVEL2の下調べをしてあったPAULのレストランのパンを買おうと思って急ぐがほとんど売り切れ状態。
黒人の売り子さんは閉店間際だったので機嫌が悪そうだった。
朝食用に何個かゲットする。動く歩道でゆっくり10分ほどでSNCF駅の上までたどり着く。
すぐにシェラトンホテルのフロント。ころころ荷物を転がしていくだけで楽。
そのそばの小さいほうのPAULの売店の方がパンが沢山売れ残っていたのでまたいくつかゲット。
18:00ホテルチェックイン。
明日のビアリッツのレストランの予約を電話で確認してくれるように頼んだら快く電話してくれた。
エクスぺディアで予約していたのでパソコンで打ち出した書面を見せるとすぐに部屋に案内してくれた。
なんだか都会の新しいマンションのような作り。廊下が吹き抜けになってて病院みたい。人影は少ないが明るい雰囲気。ダブル2部屋。
シティホテルのような感じ。
バスルームは広くて清潔。
それぞれ一組ずつしかスリッパやバスローブがおかれてなかったが疲れていたので敢えてフロントに言わなかった。
JJが英語をしゃべるのがおっくうだったからだ。
このスリッパは最後まで私とルーの部屋履きとして活躍する。
落ち着くと4人でSNCFの駅にフランスレールパスのバリテーションに行く。
パスポートが必要なので緊張する。一つ下のフロアに降りるとそこはSNCF駅。
切符売り場に並ぼうとするがどこの窓口でバリテーションしてくれるかわかりにくかった。
8番窓口の人がやってくれるからと別の窓口に並んでいたら教えられて8番窓口へ。パスポート提示であっさり日付を確認して書いてくれた。
明後日に乗るTERの予約もしたかったが必要ないとの事だった。
一旦ホテルの部屋へ帰りパンの夕食。湯沸かし器や紅茶、コーヒーセットがあるので助かった。
PAULのパンは味が濃いがおいしかった。
子供達は部屋に残り、JJと二人で明日のオルリーまで行くエールフランスバスのバス停と時刻を確認しに行く。
バスのチケットも買っておきたい。
ゲート2の外、ほとんどA2 に近い所にバス停を発見。バスチケットは売り場らしきものはなく、人に聞くと当日バス内で買えとの事。
8時近くなると暗くなるし人通りも少なくなる。なんとなく曇天でどうも気分的に暗い。
2日目
緊張しているせいもあり2時前に目が覚め、4時頃から読書。5時全員起こしてパンの朝食。フランスの水は紅茶にするとおいしい。6:30チェックアウト。
フロント係のお兄ちゃんに英語で「居心地はよかったですか?」と聞かれた
らしいがよくわからなかったから適当に「ノー」と答えたらJJに指摘されて「イエス」と言いなおす。カードで支払い。
フロント横のレストランでは早くも朝食を取っている人が何人かいた。早めに昨日下見をした
2Cの2番ゲートに向かう。運よくORLY 行きのバスが3台くる。
子供の年齢を聞かれて13、16歳と答えると4人で60euroだった。バスの運転手にお金を渡すとレシートのようなチケットをくれる。
6:48発のLigne3 のバスだったのでエアー関係者が多かった。
7:35にオルリーに着く。
10:15発のビアリッツ行きに乗る予定でとーっても早く着きすぎてしまう。
でもパリ市内が混んでいてバスが停滞したらどうしようとはらはらしたのでよかった。オルリー空港はフランスの地方に飛ぶ人たちがたくさん待っていて
ほっとする。ボーイスカウトのような団体や学生が多かった。
キャンプに行くようないでたちの子供たちや引率者が多かった。
2時間待つ間にウーはコーラをやっぱり飲む。350mlの缶コーラは2.8euro本当に日本に比べると高い!
やっとチェックイン。30分遅れて10:45に離陸。
機内では飲み物とお菓子のサービス。私はビール。
隣のフランス人の女の子が英語で話しかけてくれるがだいたい解るんだけど
なかなかスムーズに会話はできないものだ。(反省)
ビアリッツ空港に着いたのは遅れを取り戻しながら11:50.
避暑地の田舎の小さな空港。
異国についてすぐに田舎に行くとホッとする。緊張が少し解ける。
荷物がターンテーブルになかなか出て来ない。売店の絵葉書なんかをルーと一緒に見ているうちに
荷物が出てきて外に出るとたくさんいたはずのタクシーが1台もいない。
列に並ぶこと15分くらいでタクシー(大型)に乗れる。
運転手は慣れた手つきで荷物を後ろに積んでくれて
地図を見せたら15分程度でホテル バル・フローレスに着く。
ホテルはフロントのある本館ではなく別館のような隣の建物で16号室は2階の端、19号室は1階の端だった。どちらもダブル。19号室にウーとJJ。
この部屋が曲者でシャワー排水は悪いは、私がトイレに行こうと中から鍵を閉めたらあかなくなってあせったりとなんとなく湿っぽい。
匂いに敏感なウーは部屋にまいてあるフレグランスの匂いもいやだと言っていた。
16号室は田舎の民宿といった感じだった。
JJは「きっと19号室は普段使われていない物置部屋ではないか。」と言っていた。予約時にロジ・デ・フランスのサイトを見たら
このホテルが載っていたがカマドマークに×がしてあったので
夕食は作ってないらしい。
案の定、カマドマークの看板はかかっていた。
お天気もいいので気を取り直して街中へお昼を食べに行こうとあたりをつけて
レストランの地図を持って出かける。
日差しは鋭いがからっとしていて涼しい。まさにバケーション地の空気。
15分も歩けば街の中心へ。
あまりの目指すレストランが遠いのと身なりの悪い中年男性がついてきたので
エドワードバッサー通りに面しているルーの勘による推薦のワインカーブ
のような店に入る。
前菜4種とワイン白、赤 デミボトルをそれぞれ頼んだ。
赤はラベルが張ってあったが白はコルクも抜いてあって
ラベルもなかったのでハウスワインだろう。
こんな所で白ワインを昼間から飲む私もねー。
ヤギのチーズとトマトのサラダとマグロのカルパッチョのような料理がおいしかった。
海岸はまさに西洋バカンス!所狭しとバスタオルを敷いて
(ここではビニールシートはやぼなのか?)みんな泳ぐともなし寝そべっていた。
子供と若い男の子だけが泳いでいるような感じ。
店を見て回り、
バスク名物の赤とうがらし
ルーがお気に入りのTシャツがバーゲンになっているので買って
マガザラン通りで雑貨店をひやかしお土産用の
バスク柄のハンドタオル3枚セットを3セット買って、
お茶して
街をめぐるプチトラン(1人5euro)に乗って15分程で街中を回る。
夕食に港沿いのChez Albertに予約をしていたので下見がてら港までぶらぶら歩いていくうちに
がけっぷちに若い男の子が2人海を見て立っている。
回りで見ている人が「アレ!アレ!」と声をかけたらとうとう一人が飛び込んだ。港に着いて迷っていたもう一人が
かなり後で意を決したように飛び込んでたが上がって来た時
一人が足から血を流してました。
本当に若気の至りというのは世界各国変わりなしといった感じ。(「アレ!」は「頑張って!」という意味らしい。)
小さな港で完全にJJは昼間の赤ワインが回ってボー然と突堤の先で放心状態。
昼間からデミボトル全部を飲んではいけません。
ゆっくり時間がたっているようなビアリッツでした。
レストランは雑誌「旅」に載っていて全体の雰囲気もマリンぽくて良かった。
回りは一族郎党今夏はビアリッツ海岸ですごすからね雰囲気の
老若男女大人数グループが大多数を占め
海の幸スペシャル
それに付いているソース
を何個か取って後はアラカルトでそれぞれ。
8時30分を過ぎるともう満席で予約のないお客は断られていた。
JJはほとんど悪い酔い状態で食欲なし。
魚のスープ
貝柱のサラダ
おいしかった。でも真夏に生牡蠣という日本人には少しハードルが
高かいような気がする。なんとなく残してしまった。
(後から考えたらおいしかったんだ。)
つぶ貝のような貝もなかなかいけたしここで私が飲んだ
サングリアがまたおいしかった。
満足して夕暮れる街をホテルまで帰った。