遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

おじいさんの本 ~椎名誠と沢野ひとし~

2023-01-31 08:35:57 | ブックリスト
図書館にも入ってない。入ってても気の遠くなるほど予約があるなど。
どうしても読みたい本は楽天のポイントが貯まってから楽天ブックスで購入。
久しぶりに2冊購入。

一冊目は椎名誠さんの「失踪願望」

この彼の日記のようなシリーズは図書館で借りて何冊かを読んでいたが、その最新刊である。
77歳でコロナに罹ってしまった話である。
入院中に横断歩道の「通りゃんせ」の音楽が聞こえたというのが怖かった。
どこか安住を避け自ら逆境に身を置きたがる椎名さんの心の闇を覗いたような気がした。
それと共に奥さんの一技さんの凄さに感動した。肝の据わった女性だ。この人あっての椎名さんだ。

次は椎名さんの朋友、沢野さんの「ジジイ」シリーズ第二段

以前の「ジジイの片付け」の記事

ジジイの片付け ~自分が選んだ物に対する責任~ - 遊びをせんとや

かなり寒くなってきた。一週間の激務が終わると週末、暴食がたたって体重が正直に増えている。それに伴って体調もなんだか悪い。血圧は安定しているものの。こたつを使いた...

goo blog

 

今回も頷くところ満載だった。
彼の奥さんは「料理が嫌い」というのが、またまた沢野さんとのいいコンビだと思った。
一つの家の中で夫婦2人とも厨房に凝ると大変なことになるだろうと私は思う。

私は結局他人の生活に興味があるんだなと思った。
どのようなルーティーンで生活し、どのような物をどのように作って食べるのか、、、。
それぞれが毎日の生活をどんなふうに回しているのかに興味が尽きない。
そこから「なるほど」と思う部分で自分に合いそうな事を参考にさせてもらい、日々の生活がより自分にフィットするように暮らして行きたいと思う。




「育休中の学びなおし」 ~意味が解らなかった~

2023-01-30 06:39:08 | 日々のあれこれ
岸田首相の言う「育休中の学びなおし」という言葉の意味が解らなかった。
見出しを見た時に「教師の免許更新を育休中にする」なんてことがちらっと頭の中をかすった。

えっ違うやん!
何考えてねん。さすが息子に公用車でお土産を買いに行かす首相やなと思った。

育休中って優雅にお手伝いさんか両家の母が来てすべての家事をこなし、赤ん坊の面倒を見、ただ三時間おきにお乳を飲ましていればいいと思ってるんだろうか?その三時間おきにさえも夜中も容赦しないんだということをわかってのかー?
2歳違いの上の子とかいたらもっと大変なことも解らないのか?!

この言葉は彼本人が考えたことではないとは思うので考えた人もきっと「それいいやん。」と思った回りの人も実際のところ子育てがどんだけ大変か解ってない人が軽々と言うから、いつまで経っても出生率が上がらないわな。


シスターフッドの物語 

2023-01-29 07:14:53 | ブックリスト
先週はまたまた職場のピンチヒッターで連日出勤。
結構この毎日出勤をすると疲れる。実家にも週二で通っているし。
おまけに水曜日はすごい寒波が押し寄せ、それだけでどっと疲れる。
これが60代。
60歳になった時は感じなかった所謂老いがじわじわと年々押し寄せる。
幸い、寒いと夜がぐっすり眠れるので昨日は一日家に籠っていると徐々に復活した。

図書館で借りてきた本をほぼ読破した。
私には珍しくシスターフッド系の本が続く。

来週に旅を控えているので早く読んで返却しなければならないからと頑張った。

昨日やっと読み終わったのは
山内まり子さんの「一心同体だった」


最初は「?」だったけれど、リアルタイムでどんどん年齢が上がる物語になるにつれて自分の実年齢に近づく。
たってそれでも40代までだから全然なんだけれど。初めて子供を産んで世間から取り残された感満載だったあの頃を懐かしく思い出し、しかもそこにコロナ禍が絡むと本当に大変だと思った。

山内さんの本は先にこれを読んでいた。

散文的なこの本も心に刺さった。女って本音で生きられないもんだとも思ったが、私は結構本音で生きてきた。
年齢行くとどんどんそれで良くなるから良かった。

その間に原田ひ香さんの「ラジオガガガ」

深夜放送が「オードリー」だったので自分の実生活に隔世の感があるが、いまだにラジオを聴くのは大好き。
実家にいる時は必ずラジオを聴きながら家事をしている。原田さんがラジオドラマの脚本家からスタートされたのを知った。

原田さんの「口福のレシピ」

料理に惹かれて読んだがさらっと読めた。

この2冊が挟まっていた。

その間に「一穂ミチさん」の本も一冊読んだ。
一穂さんの本はこれ

これは職場の図書館で借りた。これもシスターフッド系。
「一心同体」を読んでいると「あれっ?これどこかで読んだ。」みたいな既視感に襲われる。
それが山内さんの本なのか原田さんの本なのかはたまた一穂さんの本なのか解らなくなるくらい。

いずれにしても力量のある女が自分の力で立ち上がっていく姿は清々しい物がある。
諦めないで自分の目指す生活にたどり着く姿は神々しい。


我が家のテレビの付き合い方

2023-01-26 07:07:12 | 舞台、映画、DVD
お家時間が長くなるとどうしてもテレビを観る時間が長くなる。
特にコロナの期間はそうなりがちだった。

我が家の場合は朝一番で起きるとテレビは点けない。
無音。
朝食、お弁当の準備、出勤日でない日はそれからカフェオレを飲みながらゆっくり新聞を読む。
その時間が人生で一番幸せな時間。このブログを更新したりするのもこの時間。

6時30分にテレビを点け、まず、旦那がNHKのニュースの中のおはビズを視る。このおはビズは世の中の物づくりのトピックを取り上げる。
それが終わればまたテレビは消す。
その後、読書をしたり、予定を確認したり。

8時に朝ドラを視る。
出勤日は6時過ぎには家を出るので予約録画しておく。

ほぼ、テレビは予約録画をして視る。
予約録画しているのは今のところ、
「大奥」
「三千円の使い方」
「読書の森へ 本の道しるべ」
「日曜美術館」
「趣味どき!」 の気に入った特集。特に台所特集とか大好き。最近はあまり視ない。
「徹子の部屋」「今日の料理」「ぶらり世界の街歩き」「英雄たちの選択」「知恵泉」の視たい放送のみ。
 NHKの「新日本紀行」「BS世界のドキュメンタリー」「日本百低山」「BS1スペシャル 欲望の資本主義」は息子や旦那が連続予約している。
 などである。

夕食時は6時のニュースを視ながら。 
リアルタイムで視るには「どうする家康」「ブラタモリ」

 ということで録画するとテレビの時間に制約されることなく行動できるし、その時の気分で視ることもできる。
 
 ここ2~3日とても寒くてしかもなんだか毎日出勤してると半日働いただけで寒さでぐったり。
 家に帰るとこたつに潜りながら、本も読めない。
 そういう時に晩御飯づくりまでに「大奥」の1回放送分を視るとか和む。



突然の要介護4

2023-01-24 06:49:56 | 介護
一番の寒さが押し寄せているが、我が家の庭は先週末くらいから白梅に続いて紅梅も咲き始めた。


「冬きたりなば春遠からじ」とはよく言ったものだ。
昨夕も結構暖かくなった。

昨日実家の弟から電話があって、役所から看護認定の書類が来ていて中を見るとなんと「要介護4」の認定。
突然の通達にかなりうろたえた。そんなにと思った。覚悟ができていない。

要介護4と言うのはほとんど自力で身の回りのことができない寝たきりの状態。
確かに年明けはそんな状態だった。

母はリハビリ棟に移り少しずつ回復している。
三か月と言われた入院も短くなりそうだ。

そのあと、果たしてどんな状態で退院してくるか、、、。
認知の状態も「入院してきた頃とそんなに変わってません。」ということだった。
どうなることやら。


前からおかしいと思っていた ~ふるさと納税~

2023-01-21 07:11:56 | 日々のあれこれ
先週はとても忙しかった。
やっと週二で休みは確保できたものの、一旦朝早くから出勤すると夕方まで帰れないことが続いた。
とすると疲れるのですね。疲れが貯まる。これが老化。

朝階段を下りる旦那が足を滑らせて大きなドどどーんという音。
こういうこともこれから度々起こることになるのを覚悟しなければならない。

忙しくて新聞も読めなかったので、旦那が切り抜いた記事がふと目に留まった。
朝日新聞。



ふるさと納税についてである。

以前から巷では進められていたが、なんで地方に納税して品物がもらえるのかわからなかった。
少し調べてみたけれどどこが得かもわからないし、どこかうさん臭かった。

都市の税を地方に配分するという名目なのだが、、。
そういうシステムはすでにあると。しかも人口の多い都市部の税が地方に流れたら困るということも書いてある。
やっぱり。

こういう制度を考えたらいつもそこに企画運営会社が絡む。
自治体が独自に企画しシステムを構築し運営しというのならまだしも必ず外注。
そこに必要ない経費が絡む。

なんと大阪はこのために120億円も赤字をだしたそうだ。
これだれが払うのか?
結局間に入った会社が儲けるだけ。
税金駄々洩れ状態。

本当に民のために本当に困っている人のために税金を使わるのは当然だと納税者としては思っているが、このような使われ方は納得いかない。アベノマスク然りである。

乗らなくて良かった。
目先の小さな得に目がくらんでしょうもないシステムに加担しないで良かった。

まずはこれ食べて 原田ひ香 ~図書館大活用~

2023-01-18 06:37:21 | ブックリスト
住んでいる街の図書館には週に2回は訪れる。

時間がある時には最新刊の雑誌を座って読み、予約した図書を借りる。
最初の頃は書棚で本を探したが、どうも私が借りたい本が見つからない。
現代のシステムは便利で住んでいる市の全図書館の蔵書から検索をかけて予約しておく。
貸し出し可能な本は2~3日後には私の訪れる図書館に配送される仕組み。便利。
読みたい本の冊数が少なく、予約がかなり重なっている本もあるが気長に待つと来ましたよーメールが来る。

ある本が気に入るとその作家の本を立て続けに読みたいクセがあるので予約を何冊もかけておく。
その方法で柚木麻子さんはほぼ読みつくした。
しょうがないので楽天ポイントが貯まった時点で新規購入。

今は原田ひ香さんと山内まり子さんを攻めている。
「三千円の使い方」のドラマが始まったせいで原田ひ香さんの本は私が借りている間にも「予約有」にマークがついて「早く読んで返さなきゃ。誰かが待っているんだ。」と少々焦る。
山内まり子さんも同様。
人気なんだ。

旦那もこの方法でかなりの冊数を読んでいる。
お陰で現金で本を買うことがめっきり減った。

雑誌はまず買わなくなった。
図書館で最新刊は借りることができないので予約をしておく。
それでも人気の雑誌には気の遠くなりそうなぐらい予約が殺到している。
幸い私の読みたい「芸術新潮」はかなりの冊数を購入する割には予約数が少なく、ほぼ一月遅れでゆっくり読むことができる。

原田ひ香さんの「まずはこれ食べて」は題名に惹かれて借りたが、

中身は少し前の会社の起業あり、青春群像あり、はたまた児童虐待、貧困問題、そして日々の美味しい食事を作ることに満ち溢れた万華鏡のような作品である。しかも展開がミステリー。
読み始めたら止まらなくなって一気読みしてしまった。勤務日の前日なのに、、、。
読後感はすっきり。
出てきた料理を全部食べたみたいな満足感がある。

原田ひ香さんは専業主婦からラジオドラマ脚本家からスタートされていて、ストーリーがドラマチック。
この作品も是非ドラマか映画で観たい。

ある場面が幻想的で素晴らしい。(内容は書きません。)
経歴を見ると旦那さんの仕事の関係で帯広にもいらっしゃったらしい。なるほど。

「三千円の使い方」のドラマも2話目から中尾エミが全面に出ると俄然面白くなってきた。



ようやく先が見えてきた

2023-01-17 06:45:39 | 介護
年明けに主治医の先生から説明を受けて、三か月の入院の覚悟はできた。

週明けにはリハビリ病棟に変わると言う電話があった。
サークルを使っての移動もしているし、日中にはトイレにも行ってるそうだ。
入院した時と認知の方もあまり変わっていないということなのでホッと一息。

「割と元気ですよ。」の言葉に本当にほっとする。

「リップクリームを持って来てほしいということです。」とかの電話も看護師さんからかかってきた。

後2か月リハビリに専念して頑張ってほしい。
その後のことも考えないといけない。

月曜日、リハビリ病棟の看護師さんから電話があり「散髪に行きたいからお金を持って来て。」という連絡がある。
月に2回散髪に日があるそうだ。
「きれいにしよう。」という気持ちが出てきた良かった。


旧桜宮公会堂の裏のカキツバタ。満開。

旧桜宮公会堂レストラン ~再生された大阪レトロ建築その②~

2023-01-15 07:19:59 | 美しい物
藤田美術館を後にしてほんの10分も歩くと銀橋。
そこを渡ると左は造幣局、右手には泉布館、そして奥には懐かしの旧桜宮公会堂。


ネットで調べてみたら、明治4年に造幣寮として建てられ、昭和の初めに老朽化したので門だけを移築したようだ。
戦後、公会堂としてそして図書館として活用され1984年から大阪市立の建物となり、ユースアートギャラリーとして2007年まで活用された。

私が赴任したのは1981年、3年後から毎年のように秋の展覧会で大阪市立天王寺美術館に会場が替わるまで作品を搬入し続けた。
懐かしの建物である。

そして、2013年結婚式場、レストランとして再開。
今はコロナの関係でレストランとしては平日水曜日以外の昼間のみ営業しているようだ。

レストランの入り口は正面ではなく、サイドの通用口。


ロビーに飾られている花台は木で作られた立方体に白いペンキを塗った物。
かつての展示台ではないかな?

かつての備品も飾られている。


内装は結構そのままで天井はリノベされていると思う。


 
豪華なシャンデリア。

結婚式場だけあってテーブルとテーブルの間が広くて天井が高いのですごく開放感があるし、落ち着く。

かつての正面玄関の扉を内部から見たところ。
この扉の左側でよく展覧会の受付をした。
その頃は秋でもよく蚊が出て、なかなかワイルドな館だった。
でも楽しかったけれど、、。いい思い出。

お料理は量も適当でコスパもよく美味しかったです。

メインは豚肉のロティ。デザートも上品で甘さ控えめでした。パンも美味しかった。
グラスワインもお高くなかった。
サービスの食前酒にかなりジンが入っていて結構効きました。

適度に空いていてかといって寂しい感じではなく落ち着きます。

手前の泉布館

 

こちらも由緒ある建物。

奥には帝国ホテルに繋がる遊歩道。


食後、天満橋まで歩いて、橋のたもとの今は専門学校になっている昔のダイコロビルを見ながら京阪に乗りました。
このダイコロビルでも立体中心の造形展をやってました。
なんだかレトロで懐かしい半日トリップです。

藤田美術館 ~再生された大阪レトロ建築その①~

2023-01-14 08:47:35 | 美術館、博物館
年末以来、全く外食もしていない。
母が入院した日に京都で晩御飯食べて以来。(行ってるやん)

母の入院も落ち着き元気に過ごしているらしい。(本当の元気とはいいがたいが)
我が家と実家の晩御飯づくりも慣れてリズムが出てきてなんとかルーティーン化されてきた。

「どこかへ行きたい!」近くでいいから、どこか美術館へ行きたい。と旦那に叫ぶ。
そうすると歩くチケットぴあは「ここ行こ。」と提示してくれたのがリニューアルオープンした藤田美術館。
そしてランチはここから歩いて行けるレトロ建築レストランを教えてくれました。
即予約。

なんとか雨が降らない暖かい日にJR東西線大阪城北詰駅上がってすぐにかつての藤田美術館はありました。

 

2017年からリニューアルのためにずっと閉館。
国宝を沢山所有していて他の美術館などでも作品を鑑賞はしていました。

2022年4月リニューアルオープン。
私たちは当初昔の土蔵をそのまますっぽり包みこんで建築してあると思っていたのですが、そんなわけありませんよね。
あの大阪大空襲でも火災を免れて多数の銘品が生き永らえた。その蔵を解体し新たに建てられた美術館の入り口や随所にかつての建物の部材が使われた。
出口


 

このあたりは調べると「心中天網島」の心中の舞台になった大長寺の跡地を明治の終わりに藤田家が買い取り、膨大な屋敷としたようだ。東の太閤園は藤田家の東邸の跡地。今の藤田美術館と毛馬桜宮公園が回統一されたランドスケープとしてデザインされている。公園はかつての庭園だった。山門は残されている。

10時から4時まで解放されて近くの保育園児たちが元気に走り回っていた。
全体の建築はかの大成建設。隈研吾と共に国立競技場を施工した会社だ。

美術館を取り囲む深い軒のようなファサード。


庭にはお茶室もある。


 
お茶室の前の竹林


藤田家があったころから和歌山から移築された三重塔


エントランスのロビー

そこにものすごく広いオープンなお茶室

床に埋め込まれた石などはかつての部材だ。

観終わってからここでお抹茶を頂きました。
お団子カフェ


 

煎茶、緑茶、お薄と選べます。
迷わずお薄、お団子は甘くないみたらしとあんこ。私のお茶碗


旦那の方はかいらぎが入った小ぶりなお茶碗

これで500円でした。

入館料ともに支払いは全てキャッシュレス。

作品目録は全てQRコードを読み込んでのスマホ閲覧。
入館してすぐの解説。




入館時に「とても解りにくいガラスですので当たらないようにお気をつけください。」と言われたにも関わらずガラスにぶち当たる旦那。訳わかりません!
館内はスマホであれば写真OKです。




国宝「紫式部日記絵詞」美しかったです。

意外に縦の幅がでかい玄奘三蔵絵第12巻 国宝です。

ものすごくきれいに色が残っていました。

 
私の好きな「寒山拾得」


奈良時代の紙と文字 「紫紙金字華厳経」


美しい影を作る「法隆寺金堂天蓋付属金銅透彫」

一度はどこかで観た物が多かったとは思うのですが、暗い館内でセンスよく配置されていました。

半日、優雅に浸れる場所です。

観終わって天満橋に向かって歩く。大川を銀橋で渡り


 

次に目指すのは若い頃馴れ親しんだ建物です。