遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

松竹座初春歌舞伎①  ~鴈治郎の人物造形~

2020-01-26 20:41:26 | 歌舞伎
遊ぶぞーと週末。

ハードスケジュール

あべのハルカス仕事、その前にカラバッジョ鑑賞、そのまま研修、途中で抜けて歌舞伎鑑賞。

ということで、午後4時の松竹座



  

コロナウイルスがいるかもしれない、なんばへ。



夜の部は愛之助の狐忠信から

この役の肝は「かわいさ」だと思う。
床下から出てきてつーと舞台際で止まるしぐさや
両親狐の皮を使った鼓を義経からもらって、転がして遊ぶところ

あー何度観たか、十三世勘三郎が一番うまかった。先代猿之助、現猿之助(亀ちゃん)、菊五郎、先代辰之助

どれも狐の健気さと可愛気でつい涙を誘う。
ということが残念ながら、愛之助には今一歩だった。

舞踊「夕霧名残の正月」
衣装の色合いがなんとも美しかった。
伊左衛門を演じた鴈治郎があとで花魁姿になるのがいい趣向。

最後の幕の幸四郎の芝居
「大富たりの伏見の富くじ」は明治時代の新作を松竹新喜劇が改作、それを踏まえて焼き直した芝居。


現代風の演出を随所に加えてテンポよく進み、照明の使い方も斬新。舞台展開も早い。
歌舞伎には珍しく世話物でありながら常時喜劇で結末もハッピーエンドである。
こういう現代的な演出はどんどん取り込んでいったらいいと思う。下座音響と現代音楽のミックスとかも。

でもね、なんだか、随所の笑いが少し下品なのが気になった。

幸四郎の上方つっころばしの役への傾倒はよくわかる。

でもこの芝居の一番の功労者は鴈治郎の鳰照太夫のできだ。
一つ前の幕で難なく上方つっころばしを演じた鴈治郎は
次の幕では難なく太夫を演じる。
最初はそこで笑いを取るだけかなと思わせておいて
だんだんとこの太夫がとてもいい女であると思わせるのは
鴈治郎の芝居の人物造形がすごいからだと思う。



この鳰照太夫が可愛気があるから、この芝居の厚みが増すのである。
幸四郎の意気込みは買うが、ここは鴈治郎の上手さが勝った芝居だったと私は思う。

相手を思うばかりにの本心ではない、愛想尽かしの芝居なんてこの人に勝る人が
今いるのだろうか?

序幕でごっつい太夫と思った同じ役者が最後の方では可愛く思えるからすごい。

最後に登場する、愛之助の任侠はいいできだった。
こういう脇に出てきていい芝居をするようになったから愛之助も成長したなとしみじみ思う。

(上から目線ですんません。あくまで私見です。)
幸四郎さんも愛之助さんもこれからとても楽しみな役者であることには間違いない。

なんたって、上方の匂いをまとうのは歌舞伎の世話物では必須なのだから。

開幕は常識幕、切れは緞帳だった。

あくまでアンコールには応えないのは、歌舞伎らしいかな。






忙しい時は ~晩御飯何食べよ~ と考えて

2020-01-19 09:33:25 | 日々のあれこれ
超繁忙期

4時を過ぎると集中力がガタンと音を立てて落ちる。

5時過ぎるともうだめ、帰りたいモードに入る。

5時からは完全にサービス残業になるし、朝7時半からダッシュで働いているので、すでに1時間の超過勤務。

平常で毎日2時間サービス残業する会社って果たしてあるのか?

で、脳内は「今晩、何を食べよう。何を飲もう。どんな器で食べよう。テーブルセッティングは?」という妄想モードに入る。
これは、単純作業をしている間には結構、ストレス解消になると物の本にも書いてあった。

見た目も大事。
盛り付けとかもあるけど、器やテーブルクロスは大事。
と思う。

先週末は息子が帰ってきたので


半月盆黒で紺の染付の器でそろえてみた。

お昼は久しぶりにスルメイカの安いのがパーシャルで眠っていたので、牡蠣も入れて豚も入れて
ミックスモダン焼き。



夫婦二人の日は

サバのムニエルに大根おろし。

昨日は週末出勤だったので
奮発してデパートの物産展の握り寿司!


旦那は焼き鮭が食べたいので夫婦別メニュー、レンコンが余っていたのでホウレンソウのお浸しと具沢山のけんちん汁は一緒。

ウイークデーは飲まないという目標は早くも崩れたが、もういい。

息子も「食べたい物を食べたいように自炊ができるから健康や。」と言ってました。
バイトに行った先でも女子大生2人がコンビニおにぎりで彼はタッパーに入れて残り物持参弁当だったと言って笑ってた。

女の人の平均寿命が長いのは、料理の主導権を握っているからだとどこかに書いてあった。

自分の身体の声を丁寧に聞いてあげてそこで食べたい物を量を考えて食べるということはとても大切。
ざっざっとでいいから自分でこさえるのが大事。

死ぬまでにあと何食食べられるだろう?






フォードvフェラーリ ~IMAXで必見~

2020-01-14 06:28:12 | 舞台、映画、DVD
連休かえってき息子に「映画でも行こか」と誘いをかけると

「それならこれ行きたい」と



マッド・デイモン&クリスチャン・ベール

「フォードv フェラーリ」

最初、2時間20分の映画!って思ったけれど、全く時間が気にならない。
一気に映画ならではの迫力。

CGで処理されたところがほとんどないという画面。

これ、また、2回目のIMAX体験。ドンピシャでした。



映画の中で「ブルドック」とあだ名で呼ばれるクリスチャン・ベールにいかれました。
この人「バイス」に出てた?あのでぶい人?


バッドマンシリーズの主役?


どんだけ変幻自在なんやと感心する。
本来はイケメンです。



少し、見た目なさけなさそうな、そんでもってやるべき仕事はきっちりやる。結果も出す。
でも、どこでも思ったことを口に出すので色々物議をかもす、典型ADHD気質(共感します)
劇中マッド・デイモン扮するもとカーレーサー、心臓病のためにカーデザイナーとなるキャロル・シェルビーが
言うセリフ「なすべき事をなす人」はまさにこのモデルとなったケン・マイルズなのです。



そして、イタリアのフェラーリとアメリカのフォード
ルマンに賭けた意地の張り合い。

アメリカとヨーロッパの車文化に対する考えの違い。
会社という組織の難しさ。

まさに色々詰め込まれた映画でした。

あんまり書くとネタバレになるので、書きませんが。
文句なく楽しめます。

朝9時の回だったので空いてましたが、エグゼクティブシートは全部埋まってました。

お昼は梅田のイーマにあったハンバーガー屋さん
ここにあった。美味しいシュリンプクラブハウスサンドイッチを食べてご機嫌でした。




久しぶりの美術館  ~竹工芸名品展 ニューヨークのアビー・コレクションメトロポリタン美術館収蔵展~

2020-01-12 19:50:01 | 美術館、博物館



そうは言っても土曜日

旦那は仕事で。

朝ゆっくり、起きて新聞をゆっくり読み、読みたい本があるので本とお昼ご飯用の食料品を調達しに。

お昼を食べて、気分が良ければと久しぶりに出かけた東洋陶磁美術館

いいお天気。暖かい。

橋を渡ると美術館の手前に新しい工事中の建物。



子ども本の森中之島
と建物にある。

ネットで調べると3月1日に開館とあった。
安藤忠雄さんの寄付だそうだ。

きっと昔万博の自然文化園にあった「児童文学館」だ!

よかった。中之島にできるんだ。楽しみ。

ということで出かけたのは「アビーバンブーコレクション展」
日本の竹工芸の良さを認めて集めたアメリカ夫婦のコレクション展


最初のロビーから圧巻



  

      

2階の天井までとどくような巨大オブジェ。

もうここで涙出そうになる。
竹ってどんだけ美しいんだろう。
もともと竹工芸好きでした。

おばあちゃんから篭もらったり、友達から譲り受けたり、自分で買ったり。
あの繊細さ、しなやかさ、多様性。また落ちる影が美しい。















こんなのもありました。実際かぶっていた人がいたみたい。



もっと大胆なざっくりした作品もあった。

こんなに素敵な作品の良さを日本人の中でどれぐらいの人が知っているのだろうか?

そして私がノックアウトされたのはこれ。


こういう美意識は日本人ならでは。



説明はいらない。






ちょっとこもっていました

2020-01-12 18:01:08 | 日々のあれこれ
疲れたら自覚するということで、少しおうちでご飯を作って食べるという日々でした。

写真がぶれているので

週末の夕食、カプレーゼ


土曜日の昼食はこぐれひでこさんのブログを観て、
見よう見まねで作ってみたレモンカレー



意外にトッピングのバナナと合って美味しかったです。

寒いので夜は早く帰って晩御飯を食べて、早寝です。

さすがに先週は仕事の山場で疲れました。


新たな気持ちで

2020-01-03 08:49:51 | 日々のあれこれ
あらためて、あけましておめでとうございます。

年末ヘルペス騒ぎで、いつも2日には伏見稲荷に詣でていたのだけれど人混みがなーと思いつつ
どうやらヘルペスも小さくなっていったのでお天気もいいし、思い切って出かけた。

いつもに比べて人出が少ないような気がする。

お隣のお国の方が減ったせいかな?


いつもの御狐さん像。

参道の晴天に映える本殿。


元旦の近くの神社の初詣もそうだったが、なんとも清々しい空気が充満している。

社殿の檜皮葺の色がなんとも美しい。

今年は先に荷田東丸神社に詣でる。

ここには学生時代から何度もお世話になった。

続いて本殿。

御札と身体守りを買う。

実家に行っておせちを食べて


サツマイモのねずみが可愛い。

しばし、お昼寝。

家路に着く。

お風呂に入ってリハビリ。

一気に腕が軽くなる。

違和感や異物感がすごくなくなる。

清々しい空気に自分の身体を置くことがとても大切だと実感した。

こうでもならなければ忙しすぎて、動きまわりすぎて
身体も心も音を上げていたのだろう。

人は変わらないから、自分から邪気を持っている人からと距離を取るということをしなければと
あらためて思った。




今年の正月支度

2020-01-01 11:55:35 | 日々のあれこれ
今年はもう一つでした。

思うように左手が動かないのと力が入らない、重い物を持てないので。

その分、年末に帰ってきた子供たちが助けてくれました。

庭の南天の葉が今年はいい感じに色づいていたので



玄関はちょっとぼってりしてしまいました。




なんとか作ったおせちです。



掃除もそこそこ。

こんな年末もあっていいかと、、、。