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20センチュリーウーマン            アネット・ベニングの底力

2017-07-02 17:32:06 | 舞台、映画、DVD
映画しかも女優ネタが続くが、どうしても観たかった映画

20センチュリーウーマン をやっと観にいく





おたおたしているとこの手の映画は2週間くらいで打ち切りになるので、、、。

「前評判の割にはなんということもない、、、。」という感想を持った。

だが、これが違う。後で読後感じゃなくて観後感(?)という言葉はないが
時間がたつにつれてじわじわカウンターブローのように効いてくるのです。この映画。

主演のアネット・ベニングが「この人しかできない。」という演技をするのです。

ケイト・ブランシェットの時にも書いたがなんともいい歳の取り方をしている。

私とおんなじ歳!




しっかり胃の周りにお肉がついて上背があるし腰が高いからパンツ姿も様になる。

なんともかっこいいおばさんを演じることができる。



戦時中、女性パイロットになるのが夢で建築家をなりわいとしていた自立した女性像。

監督、もちろん脚本のマイク・ミルズの自伝だそうだ。



この人、お父さんがゲイであることをカミングアウトしたことを題材に「人生はビギナーズ」を作って

今回、お母さんをモデルにこの映画を作った。

マイク・ミルズは現在51歳、お母さんはすでに1999年に70歳で亡くなっている。
設定からしたら私とアネットベニングはその間の年齢になる。

でもでてくるメンソールのたばこだとか毎朝、株価をチェックするところとか
パンクロックが全盛であったこととか、私のリアルタイムに少しかすっている。

アメリカのカルフォルニアのサンタバーバラなんだから、日本の片隅とは似ても似つかないのになんだか懐かしい。

やはり、この役はアネット・ベニングしかできないと確信する。

なんとも骨太な女優さんです。

ちなみに旦那はウォーレン・ビューティー。4人子供がいるそうです。