続けて美術授業ネタで。
2学期の10月に本当に死にそうになりながら、3年生の立体と同時進行で
2年生で陶芸に取り組んだ。
文化祭もあるのに、、、。
でも結果良かった。
昨年度は冬場だったので寒かったし、
夏場だとすぐに粘土が乾く可能性もあった。
身近な人を想定して(ただし、友達は除く)その人が日常で道具として使える物を陶芸作品で制作しようというコンセプトだ。
3時間で完成。しかも乾き具合で制作作業が微妙にずれる。
今回板づくりの生徒が苦労していた。
文化祭前なのに授業があったその日の放課後、連日、居残りで成形させた。
型紙を作らせてはいたが、、、。
陶芸業者さんの涙ぐましい努力で何とか大きく壊れることもなく焼きあがった。
しかも年内に、、、。ありがたい。
板づくりのダイナミックな作品。
このダイスはすごく時間がかかり苦労した。
たぶんお母さんの化粧品置きかな?
おじいちゃんとおばあちゃんをトムとジェリーに見立てたのかな?
これは平面なお皿だが、題名がすごく素敵。お茶の時間が楽しくなりそう。
身近な人ではないけど、こんなお皿でたこ焼き食べたらうきうきする。つまようじ入れまで付いてます。
短時間で板づくりで仕上げていた。シンプルでしかも使いやすそう。
お父さんへの愛が溢れている。
お母さんへの愛が溢れている。
これなんだと思います?仏壇のお線香立てなんです。その発想が家族の生活に密着している。いつもお線香あげてはるのを
身近で見ているんだなと思いました。
これも割れそうで苦労した作品です。でも釉薬と相まってすごく渋い作品になりました。
今回は振り返りシートに「何に使うか」の説明を省きました。最初のアイディアスケッチのワークシートには書いています。
銘を付けるのはこだわらせました。江戸時代の楽茶碗や光悦の茶碗の銘をクイズ形式でパワーポイントで紹介し、
由来を少し説明しました。
釉薬は無理を言って6種類から生徒に選ばせました。それをそのまま、でもかっこよくかけていただいて本焼きしていただきました。
釉薬のかけ方ですごく作品の出来栄えが違います。だから生徒には陶芸業者さんとのコラボ作品だよと伝えてます。
それも陶芸の面白さの一つです。
校内に展示したかったのですが、壊れるのが心配で写真を撮り、新聞紙と梱包材で巻き手つき袋を付けてランチョンマットもほぼ同時に終業式の前日には返しました。
うちの中学校の生徒は小学校の修学旅行で信楽で陶芸は体験しています。
だから二度目になるので「前の焼き物は使いやすかったのに2か月で割れた。」「前の時より、良い物を作ろうと思う。」という
言葉が聞こえてきます。
私のこだわるカリキュラムの中に「用途のある立体を作る」を2、3年生に組み込めたのですごく良かったです。
実生活の中に美術が息づいていることがランチョンマットの制作と共に実感できた題材だったと思います。