遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

年末恒例

2011-11-26 10:08:38 | 日々のあれこれ
11月である。
もうそろそろお正月の準備を念頭に入れて
準備を始めなければならない。

生協で黒豆や数の子やどんこを頼んだり

おせち料理の献立を考えたり

段取りを組んだり

去年のノートを見ながら
感想を書き込んであるので
それを参考に考えていく。

水曜日にポインセチアの鉢植えを買う
イ○スーパーで例年
白のポインセチアが見事に美しい






去年はクリスマスまでに枯らして
しまったから気をつけねば


今日は○ス○ンに1階床のワックス掛けと
レンジフードのお掃除を頼む
これも毎年恒例
お天気もよくワックスもすぐに乾くだろう
「年末見ると床のワックスもなじんでますね。」の
お言葉
でも今年の秋は忙しすぎて雑巾掛けができなかった
もって床はひどく汚れている。

お掃除の人が来る前に久しぶりに隅々のほこりを
掃除する。

これから又12月中忙しさの第2波が襲う。

みんなで気持ちよくお正月をすごすため
がんばらねば、、、。

アルブレヒト・デューラー「あなたは誰?私はここにいる」

2011-11-13 07:35:37 | ブックリスト
授業で描画で「手のクロッキー」をする。
その導入で資料集のデューラーの手の版画を
提示して見せた。


                     


「どう思う?」「どう感じる?」と聞くと

「上手い絵だと思う。」「細かい所まで良く描けている」
とか「光が当たっているところが白くなってる。」と
優等生的な答えが返ってくる。

私が一番に思ったのは「この手はどんな人の手なんだろう?」
だ。
描かれていない顔はどんな顔でどんな職業の人だろう?
どんな年齢の人なんだろう?
男か女か?

手のポーズからするときっと祈りをささげている
手なんだ。
しわだらけだからあんまり若くなくて
農民かもしれない。
どちらにしてもよく働いてきた人の手だと感じた。

そこで手にした姜尚中の新書
「あなたは誰?私はここにいる」


                       



の中にこのデューラーのこの手の版画に触れている
一説にいきあたった。

この手はデューラーの友人の手で
貧乏な中で画家になるために交替で働いて
お互いを援助しようと言う事になった。
先に働いた友人に
画家になったデューラーが交替しようと
申し出たがその友人は申し出を断ったという。
そのお礼に描いた友人の手のデッサンだそうだ。
なにぶん寓話めいているので実話ではないと
本の中には書かれている。

私が「良く働いてきた人の手」と思ったのは
あながち間違いではなかったようだ。

この絵はドイツの各家庭に十字架の代わりに
よく掛けられていたそうだ。

なるほど「労働と祈り」
これほど端的に表している絵はない。

姜尚中さん
日曜美術館の落ち着いた語り口は
地味ながらとても示唆に富んでいて楽しみにしていた。
でも突然の降板
残念だった。

ダンナのいうのには上野千鶴子女史に
「そんな悠長に絵の話をしている場合ではないでしょう。
あなたにはもっと政治でやることがあるでしょう。」と
新聞紙上でたたかれたせいだというのだ。

なんとも野暮な発言である。
だからこの国はいつまでも成熟しないのよね。


大山崎山荘美術館

2011-11-12 16:22:53 | 美術
久しぶりに晴れた秋日よりの一日
大山崎山荘美術館へ年上の友人と行く

忙しかった日々、ギアをトップに
入れたまま10月から今まで走り続けてきた。
少しでも気が緩んだら
そこでやることがすごく雑になるような気がして
できるだけベストを尽くすようにした。

そうする方が楽しい。

今日はその御褒美のように美しく晴れていた。

午前中、空気は少しひんやりしていて
肌寒くも感じるが午後になるにしたがって
日差しは強く暑くも感じる。

気の早いもみじが色づいているだけで
まだ紅葉にはちと早い。





大山崎山荘美術館には8年ほど前の夏に
来たきりで久しぶり。

阪急の駅がまず変わっていてびっくり。

山荘の庭に新館をたてるべく工事中だった。

                                

展覧会は    




私好みの民芸調の
濱田庄司、河合寛次郎、バーナード・リーチ、李朝の焼き物
オンパレード 

古い洋館に濱田庄司の焼き物
なんだかとってもしっくり気分がなごむ
こういう土ものが私は大好き


安藤忠雄設計の新館には当然モネの睡蓮にちなんだ
色合いがぴったりマッチする焼き物が並んでいる。

時々、ミロのモニュメントが出てきたり
ドイツの焼き物が出てきたりする。

時代は似通っていても全く違ったところで
焼かれた焼き物がなんとも絶妙に
バランスを保って置かれている。

近くの新しくできたイタリアンで昼食が
11:30からしか予約が取れなくて(それだけ美術館が混んでいたということだ)
美術館での時間が短くて残念だった。

テラスでビールも飲みたかったのに

レストランタガミの前菜



もちもちスパゲッティ




こんどはビール工場にも是非行ってみたいものだと
思った。

校外学習 信楽陶芸、陶芸の森鑑賞オリエンテーリング

2011-11-12 08:02:10 | 美術教育
11月9日の水曜日
3年行事打ち止めの最終 校外学習

タナから牡丹餅というか
降ってわいた話というか

信楽作陶、陶芸の森(陶芸館)班毎鑑賞オリエンテーリング
という美術科冥利に尽きる内容

忙しい中まず下見
10月22日土曜日に出かける。
作陶は経験済みなので
挨拶程度
隣の陶芸の森で班毎オリエンテーリングで
野外展示物とポイントを決める。
今回は陶芸館にも入館させたい。

陶芸館の展覧会は「グルメなやきものたち」





食べ物を盛る器の特集展

ここの展覧会内容はいつもコンセプトが
はっきりしていて展示品もおもしろい。

5クラス200人が一度に入館するのは無理なので
クラスごとに10分毎時間をずらす。
面白い展示品の中からどの作品に的を絞って
見せるか、どのブースで好きな作品を選ばせるか
正味10分ほどの時間の中で絞るのが大変だった。

ティーセットばかり並んだブースでは
好きなお茶碗を選ばせたい
ルーシー・リーとハンス・コパー合作の
繊細なティーセットは是非見て欲しい。
悩んだ末に考えたコンパクトワークシートを
人数分もらってきた「陶芸の森うぉーかー」の
冊子に貼らした。

入館する時にはリュックサックを置かしてください
の注意もあった

実施したプランは
午前中作陶
午後は陶芸の森でお弁当を食べ
班毎にポイントを回りながら
鑑賞していく。

時間は1時間。
ポイントは8つ。

太陽の広場出発 ここでは「ガーデン・ファーニチャー」で班毎写真
泉の広場では登り窯を見せたい。
星の広場では「炎の人」
陶芸館前では「幸せを食べる」のパンダ
産業館前では「友情の火種」
駐車場前では「たぬきの親子」



行き止まりでは「踊るピカソ」

そして陶芸館入館
それぞれのポイントでは班員が揃っていたら
シールかはんこを押してもらえる。

班員全員が仲良く回るのがポイント

心配したが当日はお天気にも恵まれ
どうやらみんな楽しんで回っていたようだ。
陶芸館中でもワークシートに書き入れていた。
クラスごとにスタートポイントを変えたので
一番したの駐車場からスタートしたクラスは
標高が高い陶芸館までくるのが遅くなり
「時間がない!」と文句を言っていた。

この陶芸の森全体が良かった。

                   


階段のある高低差をみんな元気に走りまわっていた。
発散し、充実したいい一日だったと思う。

美術部共同壁画

2011-11-05 08:57:49 | 美術教育
10月以来、怒涛のような忙しさだった。
土日にできるだけ出勤しないようにしようと
すると朝3時半起きで仕事して始発のバスに
乗るということになる。
まるで魚のせりに行く料理屋の主人のような
生活となる。

でもできるだけ忙しさにかまけないで
丁寧に一つ一つの事を確実にこなして
いこうと思った。

まずクラブの共同制作、
画面はだいたい出来上がってきたが、
背景をどうしようということで
試行錯誤した末、思いついたのが
震災の被害を受けた方々に半年たった
今どのような言葉を伝えたら元気が
でるかと全校生徒に呼びかけようと
なった。
言葉は難しいものである。
どういう言葉を伝えたら前向きに
なれたり、心から癒されたりするのだろうか?
もう一度みんなに考えてほしくて
朝の放送で放送部と美術部と生徒会で
呼びかけの放送を流してもらった。
そして1週間後に星型とハート型に切った
用紙を全員に配布して書いてもらった。

それを背景を水性マジックで黒に塗った上に
貼り付けた。完成!

夏休み前から延々続けてきた作業の終了である。
10月以降、クラブの部長がとてもがんばった。
一息に作業が進んだ。

11月3日大阪市総文祭クラブ展に搬入
なかなかいい作品になったと思う。

みんなのこの思いが伝わることを願って。




          

夏の鑑賞会

2011-11-05 08:55:23 | 美術教育
もうすでに早、11月半ば

でも備忘録として記しておきます。

夏休み美術部鑑賞会
第1弾
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室

夏休み・みんなで楽しむ展覧会 『いつの人?どこの人?どんな人?』


                                        



8月25日

こども向けの展覧会ではなく、こどもたちこそ作品鑑賞の達人=アートナビゲーター ととらえ、
“おとな”が “こども”と一緒に楽しむ展覧会。芸術家にとって、そして観客にとっても、
最も身近なモチーフで、最も興味深いテーマの一つが「人」。
大阪市立近代美術館のコレクションにも、さまざまな形や方法で、いろんな意味を持つ「人」が
表現された作品がたくさんあります。この親しみやすく、普遍的なモチーフを手がかりに、
「いつ」の、「どこ」の、「どんな」人なのかに着目して、絵画、彫刻、写真、コラージュなど
35作家、約50点の作品を紹介。

というのがコンセプトでした。

午後2時過ぎ
美術部員6名を連れてやってきました。
近代美術館心斎橋展示室
昔のブリジストン美術館です。
出光のビルの最上階。
美術館自体は小ぶりででも落ち着いて
鑑賞できる大好きな美術館の一つです。

いつになったらできるやら
大阪市立近代美術館は?

簡単なワークシートとともに作品鑑賞
様々な国の様々な作品が並ぶ
昔、千里の国立国際美術館で見た
ジャコメッティのピノキオもあった。

いつも美術館に鑑賞に行ったら
「自分の一番好きな作品」と「その理由」を
みんなで共有することにしている。
それぞれ好みが違うもんだなあと毎回感心する。

隣の東急ハンズでしばし自由行動

8月28日
今度は毎年行く
西宮市立大谷記念美術館
ボローニャ絵本原画展

                           




いつも感心する様々なテクニック
この表現方法の多彩さを生徒たちに
学んで欲しいと思っている。
例のごとく「一番好きな作品」と「その理由」
を言い合う。
今回はダブルヘッダーで
お昼を伊丹の駅前で食べてから
伊丹市立美術館へ
かねてより行きたかった美術展へ
「フェリックス・ホフマン うつくしい絵本」展へ



                       



思いの他原画の数が多くて私は堪能しましたが
生徒たちは少し疲れてました。
やっぱり美術館のはしごはいけませんね。