遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

サル化する世界~内田樹がこれからの世界を語る~

2020-04-29 08:49:28 | ブックリスト
久しぶりにがっつり内田樹節である。

サル化する世界


すごい題名だなと思いながら、じっくり読む。

今この本を読むことと
ユヴァル・ノア・ハラリの一連の本を読むのと
平田オリザの本を読むので合わせ技1本以上の世の中の理解がすすみ
これからの世界が模索できる。

この本の中にもいくつか平田オリザの言説に触れる部分がでてくる。

内田樹と平田オリザ、今日本の二大知性だと思う。
その2人が書いている本を理解できて本当に良かったと心から思う。

私でも肌感覚でわかることを書いてくれているということは今
この世界、この国で生きていてどれだけ深く縁(よすが)を感じるか。

どうか、いつまでも日本の知性の二大巨頭でいてください。

22世紀を見る君たちへ ~平田オリザの教育論~

2020-04-25 09:44:31 | ブックリスト
本がポイントで買える。
最近、ポイント還元で「おっ~!」というくらいポイントが貯まるので
ほとんどポイントで購入。

久しぶりの平田オリザさんの本
「22世紀を見る君たちへ」



よかったです。

ご自分も子供さんができ、家族で兵庫県豊岡市に移住して身をもって
教育問題に取り組んではると思う。

この本の中で「リーディングスキル」に関する疑問点が上げられていた。

以前、私の実際にこのリーディングスキルの問題に取り組んだ事がある。
文系問題なんかはいいだけれど
理系問題なんてチンプンカンプンでわかんなかった。
しかも、すごく時間的に限られた時間内にこたえなければならない。
「この問題を中学生や高校生にやらせる?」
と大いに疑問を抱いた。
パソコンで取り組むにしても、この専門用語だらけの問題文を読むだけで
落ち着きのない中学生は無理だ。高校生だって怪しい。

「なんで、こんな問題?」と設問じたいに疑問を感じたので、そこからリーディングスキル問題の熱は冷めた。
これを大枚の予算を付けてやらせている間に中学生もっとやることあるやろと正直思った。

次の大学入試改革に向かって、
国語の文章で答えさせる問題について色々と書かれていた。

一部抜粋させていただきます。
「今般の大学入試改革では、「思考力、判断力、表現力」が問われる。その中でも中核となるのは、「思考力」だろう。しかし私は、せめて国公立大学や早慶上智、関関同立クラスの入試では、それが、「何のための」「どこに向かっての」思考力なのかも、同時に問われるべきだと考えている。
『わかりあえないことから』(平田オリザさんの著)にも書いてきたことだが、いくら理論的な思考力や表現力を身につけたところで、相手の気持ちを理解できなかったり、相手に伝わらなければ意味がない。それが本当の「表現力」だ。」

という一文に引き付けられた。

これからの高校の国語は
調べてみるとこうなるようだ。



要するに「取説の読解」と「古文の紹介」は必修でやるが、「論理国語」と「文学国語」と「作文」は選択科目になり、当然大学入試には「論理国語」を選択する生徒が多数いるだろうという予想はつく。

ははーん、ここへ来て近代文学なんて完全無視だ。

あの行間を読むとか、主人公の気持ちを想像するとかはどうでもいいんだ。
それが相対する人の気持ちを考えて表現することに繋がるのだろうか?
と「空気を読まない」私が言う。

平田さん曰く

子どもが小さい頃から美術館や博物館に連れて行く。いつも本がそばにある。
知的好奇心が発動されたら、その赴くままに子供がそうなる環境を整えてやる。
それが行政の仕事でもあると述べられている。

親は食べさせてて、寝させて、着させて、清潔に保ってやればそれでいい。

つくづく、教育はお金儲けではできないが、
未来に対する投資だとは思わされた。

本日土曜日のため、凄ーく歩かされた。
一駅向こうの丘の上まで行ってきた。

空は憎らしいくらい晴れ渡り、
花々は「見て見てー」と言ってるばかりに咲き誇っていた。









男と女の観覧車  ~おこもり映画鑑賞⑤~

2020-04-24 07:27:21 | 舞台、映画、DVD
なんだか、演歌みたいな邦題

原題は「Wonder Wheel」



ケイト・ウィンスレット主演
かのウッディアレン監督


一人の若い女がコニーアイランドを訪れたことから物語は始まる。


なんだか舞台を観ているような気がする。

テネシーウイリアムズの戯曲を観るような
なんとなく流れる雰囲気が
「欲望と言う名の電車」と同じ空気が漂う。
「欲望~」はモノクロだったけど、それに色が着いたような。その色がいい。

どんな感じの女も演じられます。ウエイトレス、ジニーを演じるケイト・ウィンスレット


浮気の相手の海辺の監視員、いわゆるライフガードのミッキーを演じるジャスティン・ティンバーレイク


この褪めたような極彩色の絵面がこの時代をよく表していると思う。

1950年度のアメリカの東部の海岸コニーアイランド
一番、右肩上がりのアメリカ。

若い女キャロライナと出会うところから物語が転がり始める。


どんな場所でも満足できない、女優気質の女っているよねー。

落ちていく女を描かせたら天下一品のウッディアレン

「ブルージャスミン」といい勝負でした。

2人のケイトの見事な演技に喝采。




安倍のマスクの顛末と動画配信

2020-04-23 07:28:58 | 日々のあれこれ
布マスクが送られてくるらしい。

どうも、妊婦さんに送られたマスクがかびてたり
虫が入ってたり、黄ばんでたらしい。

やー、それって最悪ですね。
だいたい、妊婦の時ってとってもナーバスになってて、私がもし、今妊婦なら
絶対気がおかしくなっていた。間違いない。
ただでさえコロナにおびえているのに、マスクも買いにいけないし、ないし、
やっと送ってきたマスクが得体の知れないものだったなんて。

以前から思ってたんだけど、使い捨てマスク送ってくれよ。それなら。

シャープのサイトに入ってみたけど、一昨日の7時の段階ではだめ。
やっと夕方入って、IDを取ろうと思っても30分以内にリターンメールが来ない。
2回チャレンジしたけど、全くだめ。結局、返信メールで4桁の番号を送ってくるところまでいかず終い。
もう時間の無駄なのであきられめたけど、妊婦さんは必死だろうな。

それと星野源の動画に乗っかった件。
これって本人が思いついたんだろうか?
それとも側近、ブレーンみたいな人が思いついたんだろうか?
いやー、そこんところ、一度聞いてみたい気がする。

マスクにしても、動画に乗っかる件にしても結局
この人は向こうの立場の人の気持ちが全くわかんないんだね。
誰かにアドバイスされた時に最大の想像力を働かしたんだろうか?
朝日新聞の記事には小池さんとかカナダの首相とかやってるって書いてあったけど
この人の場合、全く「仁」に合ってないだね。きっと。
思ってもないことやるから取ってつけたようになって、かえって反感を買うんだろうな。
自分は相手のために考えないんだ。

首相も回りもまるで自分の周り直径1mしか考えられない人種なんだろうな?
じっくり熟考できなければ、やらないか、もっと信用できる人に意見を聞くとかしないんだろうか?
一番、怖いのはいい大人が揃いも揃って「それっていいんじゃない?」なんて軽くやってしまうことだ。

そのことを朝日新聞の記者に質問されて「3300円の布マスク」の件に触れて嫌味をいい、
また、恥の上塗りをした。これって中学生並みの答弁だ。
その150回洗っても抗菌作用が減らないマスク、私も欲しい。2枚で3300円。
泉大津市が繊維の街の総力を挙げて作ったマスク。四層で中には不織布も入っている。

たつるん(内田樹)の記事を貼っておきます。

http://blog.tatsuru.com/2020/04/22_1114.html


あまりの公園の人の混みようを避けて、今朝は違う道を行ってみた。

本日、抜けるような青い空。少し寒い。



小さな公園の健気な花たち



花の色が目に沁みる

2020-04-22 06:18:22 | 日々のあれこれ
何とか在宅勤務もリズムがでてきた、2日目。

やっぱり朝早くにウォーキングをするのがいいみたい。
気分がしゃきっとする。
でもどこでもラジオ体操の時間になると結構な人出。

今朝は時短で近くの池の周りと疎水のほとりを歩いた。

つつじが満開


近くの花壇にもきれいなパンジーが


いつもあんまり気がつかないが、今年が特別なのか
いつもきれいなのに忙しすぎて気がつかなかったのか。
後者だろうなー。

4月は一番忙しい日々。
でもこれから連休明けまでは一番、空気が澄み渡ってきれいな季節なんだ。

連休自粛で家の近所でその季節を楽しもう。

お花屋さんも本当は、どこかの結婚式場を飾っていたであろう
花々を格安で売りに出している。

一度に家の中に春がきたみたい。





こんな時、オーブンレンジが壊れる。
電子レンジを使うときに火花が散るようになったので
ネットで同じメーカーの同じような機能の付いたオーブンレンジを購入。
スチーム使わないかなと思ったけれど、これからパンとか焼くかもしれない。(笑)


真新しいレンジはピカピカで気持ちがいい。

4日後の小型複雑ごみ収集の日に古いのは無料で持って行ってもらえる。
壊れた掃除機やうっかり割ってしまったお気に入りのガラスの器も(涙)

先週末には古い家電の取説や保証書を整理した。

なんだか少しずつ、家の中もきれいになって、腰据えて自宅おこもり。

42 世界を変えた男  ~おこもり映画鑑賞④~

2020-04-21 07:25:08 | 舞台、映画、DVD
土曜日の朝日新聞の天声人語に
4月15日にアメリカの大リーグでは全てのチームの選手が42の背番号を付けてプレーするという
ゲームがあるという。






始めてのメジャーリーグに黒人としてデビューをした
ジャッキー・ロビンソンの映画

「42 世界を変えた男」


映画でジャッキーを演じたチャドウイック・ボーズマン


実際のジャッキーロビンソン


彼を支えた妻レイチェル


想像を超えた差別の中、1947年のアメリカ大リーグでプレーをした。


ドジャースのチームワークも増したように映画では描かれていたが、実際はチーム内での確執も随分あったようだ。
高校の英語の教科書にも載っていた。

ショートで俊足。野球では醍醐味のポジションだ。
この映画ではファーストを守っていたが、次の年では、ついに実力でショートを勝ち取る。

ドジャースのオーナーを演じたハリソン・フォードが良かった!



上手い! 当たり前か。セリフが泣かせる。

映画の中で出てきたアイスティーを飲みたくて、ミックスナッツクッキーも焼いた。







スポットライト世紀のスクープ         ~おこもり映画鑑賞③~

2020-04-20 06:35:08 | 舞台、映画、DVD
うちの旦那はアカデミー映画の大ファンで、
アカデミー賞作品賞を取った映画は必ず観るという。

で、これも見逃した一つ

「スポットライト 世紀のスクープ」

アメリカのボストン・グローブ紙の特集記事欄「スポットライト」を担当する
4人に記者がカソリック教会の神父による長年に渡る性的虐待の事実とそれを隠蔽してきたニュースをスクープする。


途中で9.11の事件も起こり、時代の流れに飲み込まれそうになりながら、最後まで諦めずに記事として発表。

映画の中で、かつての被害者が証言していたが、「母子家庭など貧しくておとなしそうな少年、少女を狙った」と。
被害者の中には子供7人が全て被害にあった家庭もあったとか。

なんとおぞましい事件であるか。

主役の正義感あふれる記者マイク・レゼンデスを演じたマーク・ラファロ


リーダーを務めるロビー
マイケル・キートン


バッドマンとかバードマンとか癖のある役をやってた人です。



紅一点
サーシャ・ファイファーのレイチェル・マクアダムス
清潔感あふれる記者を演じた。好演。


どこかで観たような、、、。この時、すでに30代後半。

そうや!あの「アバウトタイム」に出ていたキュートな女の子

すごく可愛い役どころだった。

この一件に関しては、ローマ法王も認めてらっしゃる。
新聞で日本の教会施設の孤児もそういう被害にあったということを読んだことがあった。

この記事によってどれだけの子どもたちが救われたか。

なんでこんな鋭い、いい映画を作る国があんなジャイアンみたいな大統領を選ぶんだろう?
さっぱりわからん。

あっよその国どころじゃなかったんだ。


ガーンジー島の読書会の秘密          ~おこもり映画鑑賞②~

2020-04-18 09:54:48 | 舞台、映画、DVD
「ガーンジー島の読書会の秘密」というえらい長い名前の映画



これは旦那が観たくて見逃した一押しの映画

なんだか「島」続き

これは英国とヨーロッパ大陸の間に位置する島
今度も戦争が絡む。第二次世界大戦最中
ナチスドイツ軍にこの島は占領されていたという話をもとにしている。

主演は「シンデレラ」を演じたリリー・ジェームズ

英国の小説家ジュリエットの元に届いた一通の手紙から
この島への興味が。

実際訪ねてみると様々な戦時中の島の出来事が彼女の胸を打つ。



編集者に背中を押されて書きだしたガーンジー島の戦時中の出来事



ジュリエットにはとてもハンサムでお金持ちのアメリカ人の恋人もいますが、、、。


文通相手のドーシーが気になります。


髭面で敗れたセーターの似合う実は、すごくハンサムな
ミキール・ハースマン


オランダの俳優さんです。

ここでもやっぱり子供がかわいい。

キット役のローレンス・キーンちゃんです。
4歳の設定



純真無垢な姿に癒されます。重要な役柄です。

どんなことに価値を置くか、考えさせられる一つの反戦映画です。
「光をくれた人」は第一次世界大戦、今回は第二次世界大戦
奇しくも、ドイツ人が同じようなシチュエーションで登場します。

観終わって清々しい気持ちになります。




光をくれた人 ~おこもり映画鑑賞①~

2020-04-18 09:09:22 | 舞台、映画、DVD
血圧も正常値に戻りつつある。
血圧計測のコツをつかめた。
計る時に目をつぶるのだ。どんどん上がっていく数字をみるだけでドキドキするのがわかった。

どんだけ、自分が精神的に外敵要因に弱いかよーくわかった。

以前からだけどね。

ということで、今日は映画の事を。

この自宅おこもり状態で週末は色々映画を観た。

まずは、以前から観たかった。「光をくれた人」



アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド合作映画

舞台になったのは、ニュージーランドの孤島

全く、私の意識にニュージーランドはない。
羊の国というくらいのお粗末なもんだ。

その孤島の灯台守にイギリスから一人の男が赴任してくる。
第一次世界大戦を経て、心の傷を背負っているようだ。
演じるのはマイケル・ファスベンダー

そこへ、嫁に来る心優しい美しい娘

アリシア・ヴィキャンデル

昔、灯台守と言えば、美しい夫婦の物語という相場は決まっていた。

余談だが、この二人、実生活でもご結婚なさいました。


随分、マイケルが年上のように映画では見えるが、実際も一回り上。

島の穏やかな生活は続くが、


ここで、御多分にもれず出てくるのが子供問題

この2人が下した結論は果たして正しかったのか?

色々な映画の中にピリッとして薬味を添える
レイチェル・ワイズ


この映画でも後半どんどん存在感を増してくる。

でもなんてったってこの映画の主人公は
荒々しくも美しい、島の自然と(ライアンの娘の映画を彷彿とした)

このあかたんの可愛さだと思う。