里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

イチジク「蓬莱柿」を収穫する

2020年10月17日 | 畑:果実類

 イチジク「蓬莱柿」を収穫しました。1週間ほど前からポツポツと穫れ始め、ようやく少しまとまって穫れるようになりました。


 このイチジクは植えて7年目。一昨年は結構穫れましたが、昨年は収穫始めが10月下旬からと遅く、あまり穫れずに終わりました。今年は昨年に比べると10日くらいスタートが早いので、少し期待できるかもしれません。


 この辺りに昔からあった在来種は9月に収穫していました。当県の試験研究機関の報告によると、当地方で在来種として作られてきたイチジクは全て「ブルンスウィック」という品種だそうで、我が家にあったのもこの品種と分りました。枯らしてしまい、寒さに強いということでこの「蓬莱柿」を植えたものです。
 この「蓬莱柿」という品種は収穫期がかなり遅い。「蓬莱柿」は秋果専用種で、新しい枝が凄く伸びます。


 毎年熟さない実がたくさん残されるので、今年は8月早々に摘芯しました。また、茂りすぎのようなところは枝の整理も行いました。勢力が強すぎるのか、摘芯したところからはわき芽が出ています。このような作業が良かったのかどうかは分りません。
 この辺りの枝はまだ熟した実がありません。


それでも8月の好天が良かったのか昨年よりは早くから熟しています。


 未熟な果実がかなり着いていますが、この後どの程度熟すのか。

いずれにしても多分11月10日くらいで終りになるので、相当数未熟のまま残される可能性が高い。


 果実の頭が割れ始まった頃を目安に収穫しています。


 この「蓬莱柿」は皮が滑らかでするっと剥けます。本来生食に適する品種だろうと思います。

昔からの在来種は果実全体が硬く皮がするっとは剥けません。小さく甘味も少ない。この辺りではイチジクは生ではなく専ら甘露煮で食べるのが当たり前とされていました。ですから、シーズンにはイチジクの甘露煮をどっさりと作ることがよくありました。この「蓬莱柿」は生食、加工ともに適します。イチジクを好むのは特に女性陣ようです。