銀塩印画紙の思い出をもう少し…
… … …
印画紙にはそれぞれ名前がついていました
冨士フィルムの密着用印画紙ガスライトは
利根(とね)、人像用印画紙は銀嶺(ぎんれい)
写真材料の老舗だった小西六(現コニカ)
六櫻社は、八重(やえ)、御室(おむろ)、染井(そめい)
、吉野(よしの)、深山(みやま)といずれも
桜にちなんだ名前が付けられていました
もう一つ老舗オリエンタル写真の
引伸し印画紙名はシーガルでした
銀塩モノクロ用印画紙には
表面が光沢面のグロッシー
微粒面、絹目、とありました
印画紙のコントラストによって
軟調の2号から硬調の4、5号まで
いろいろありました
多階調印画紙が出現しました
印画紙に硬、軟の乳剤が塗布されていました
引伸し段階で引伸機のフィルターポケットに
特殊なフィルターを入れて
、
そのフィルターの種類によって
印画紙のコントラストをコントロールできました
1種類の印画紙でコントラストに対応できる
便利な印画紙でした
ポリコントラスト・ペーパーとも呼ばれていました
結局、私は多階調印画紙を使わないまま
デジタル写真に移りました。