銀塩印画紙で大伸ばしプリントをする場合
机上の引伸機の本体(ランプハウス)を180°
回転させるだけでなく
半切(はんせつ)、全紙(ぜんし)の大きな印画紙の
現像処理ができる大きな現像バットが必要でした
この大きな現像バットに現像液、定着液を
大量に用意しなくてはなりません
当時、私は現像液、定着液がそれぞれ
2000㏄で済ませられる四つ切り判までの
プリントが主でした
大判の半切、全誌はめったに
焼きませんでした
常に大判の全紙、半切をプリントしている
ハイ・アマチュアや写真家は引伸機のヘッドと
イーゼルとの距離が遠く離れてしまって
引伸しレンズのピント合わせが大変だったでしょう
暗室用品として機械的なフォーカス・リモコンの
道具がありました
引伸ばしレンズは蛇腹のついたレンズボードに
ついています。そしてピント調節のラック・ピニオン・ノブに
リモコンの一端を取り付けます。そこからフレキシブル
ワイヤーがついています
そのワイヤの反対側は床のイーゼルのそばまで
伸びていてピント調節用のツマミがついていました