暗室で引伸し作業をする
カメラマンにとって
ガラスキャリアーのニュートンリングに
悩まされていました
引伸機に
金属製のネガキャリアーが出たことで
ニュートンリングは
無くなりました
ガラスキャリアーはニュートンリングが
出やすいのですが ネガをガラスで挟むので
平面保持では優れていました
金属キャリアーになって
ネガは引伸機のなかで
裸でさらされることになりました
ランプハウスの電球の光が
コンデンサーレンズで集光されて
ネガは熱を持ちます
小さいサイズのプリントの場合は無視しますが
四つ切りや半切プリントの場合は
印画紙に露光する直前に
フォーカススコープでネガのピントを
再確認していました
引伸機のレンズは
重要視されていませんでした
当時の写真雑誌で
引伸しレンズをもう一度
考え直してみようと問題提起
し始めていました。