映画もテレビドラマも
スタジオにセットを建てて
そこで俳優さんは演技をします
… … …
そのテレビスタジオのセットは
劇場からきていますから
箱足(函足=はこあし)をそこへ並べて
そこへ平台(ひらだい)敷いて
人形立て(にんぎょうたて)をたてて
その壁(セットの)に3尺×6尺(さぶろく)の
ベニヤ板を張ってなどとスタジオで
大道具さんたちは符丁を交わして働いています
テレビスタジオのセットと映画のセットは
どちらもよく似ていますが少し構造が違いました
しかし、共通なのはどちらもセットの
寸法が尺貫法(しゃっかんほう)でした
長さの単位は寸(すん)尺(しゃく)で
重さの単位は貫(かん)です
いまから四十数年前、この尺貫法が禁止されて
メートル法になりました。
いま、ホームセンターで売っている
さぶろくのベニヤ板を
メートル法に換算すると
90、9センチ×181、8センチですが
91×182センチで売っているようです
部屋のたたみ一畳もさぶろくです
… … …
しかし、スタジオでは五寸釘(ごすんくぎ)とか
さぶろくのベニヤ一枚とか
尺貫法で呼び合っているようです