テレビにまだVTRがなかったので
すべて生番組でした
1日の放送スケジュールにつれて
A、B、Cとスタジオを切り替えて
放送されていきます
… … …
テレビマスターでAスタジオに
切り替えて生ドラマが始まれば
スタジオ内でどんな事態になっても
放送時間が終わるまで
切り替えられません
最悪、三台のカメラのうち一台が故障しても
残り二台でドラマを
やりくり(処理)しなくてはなりません
… … …
俳優さんが台詞をド忘れしても
ADさんが台詞をつけて
ドラマを続けなくてはなりません
放送中のドラマのセットを写している
カメラ前を裏方さんが横切る事故が
ありました。
その横切る裏方さんが自然に横切れば
あまり目立たないのですが
きまって、裏方さんは画面の中程で
一瞬、ハッ…と吃驚する表情で
カメラを見つめてしまうのです
放送終了後、考査部から
「映像不体裁(えいぞう・ふていさい)」と
注意書きが送られてきます