テレビ局内の技術系の連中は
ワープロよりもパソコンに
熱中していきました
技術系は文章より
図面を扱うことが多いのでした
いままで図面は、大体製図板に画用紙を貼り付けて
T定規、三角定規、コンパス、比例コンパスなどを使って
筆記用具?は墨をつけた烏口(からすぐち)で
いろんな太さのラインをひいて書き上げて
いました。
筆記用具の烏口はその後ロットリングという
すこし便利なものに変わりましたが…
… … …
技術部の連中は、機器の配置図、
配線図など、手描きで面倒だった図面を
パソコンで処理する勉強を始めました
プリンターも新しく、レーザープリンターを
導入しました
局内、主調整室(マスター)がハードディスクを
購入したという噂が流れてきました
興味のある連中にまじって、私もテレビマスターに
駆けつけて
「これがハードディスクか…」と
机の上に置かれた黒っぽい箱を見つめました
… … …
当時、パソコン、ブラウン管モニターは
高価でしたが、ハードディスクは最も高く
私らには高嶺の花でした。