■【きょうのおすすめ】 経営コンサルタントの本棚 「終わった人」 定年を迎えたメインバック出身の男性を描いた内館牧子著の話題作
「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。
日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。
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■ 今日のおすすめ
『「終わった人」〔内館牧子著 講談社〕』
内館牧子(うちだて まきこ、1948年9月10日 - )女史は、脚本家として、いろいろなドラマで活躍していますが、作家としての道も歩まれています。
日本で最初の横綱審議委員会委員として活躍された時期もあり、東京都教育委員会委員を始め、公職としても活躍しています。
「定年小説」というジャンルが、小説にありますが、そのジャンルでの代表作として城山三郎氏の「毎日が日曜日」を私は挙げることができます。
2107年に発刊された内館牧子氏の「終わった人」という小説が、映画化されるなど、大変脚光を浴びています。
私は、このタイトルを見たときに、「社会的に存在価値のなくなった人」という捉え方から、自分も、その仲間入りしつつある年齢になってきたのではないかと実感するようになってきました。
そんな気持ちを確かめるために、この本を手に取ることにしました。しかし、日常業務にかまけて、なかなか紐解くことができなかったのです。
ところが、読み始めたら、脚本家として培ってこられた、わかりやすく、読みやすい文章ということもありますが、ストーリーに引き込まれてしまいました。仕事の合間を見ての読書から脱して、連休を利用して一気呵成に読んでしまいました。
その読後感をブログで連載してきましたが、完結しました。ご覧下さると幸いです。
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<その1>「終わった人」とは
<その2> 主人公の生い立ちと出世街道
<その3> 定年退職者の心理
<その4> 第二の人生が始まる
<その5> 若い社長の突然死
<その6> 恋人の裏切り
<その7>「終わった人」の行く末
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■■ 【経営知識】管理会計 管理会計を再び紐解いてみてはいかがですか?
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管理会計を学んだことのある人は多いと思います。
ところが、理屈ばかりで、今ひとつ面白みがない「学問」であると感じた人も多いでしょう。
ビジネスパーソンは、管理会計を学問と捉えるよりも「経営実務のための経営思想」と捉えてみてはいかがでしょうか?
ますます、わからなくなった!?
と、お感じの方は、ぜひ、当ブログを参考にしてみて下さい。
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■ “真”の管理会計とは何かを初心に戻って見直してみましょう
管理会計は、私たちに「気付きの機会」を与えてくれる魔法の力を持っています。たとえば、需要予測をして、売上計画を立案したり、営業部門の課題抽出に使ったりなど、管理会計は現場の実務にとても役立ちます。
一方で、「管理会計は理屈っぽい」「実務とかけ離れている」などと敬遠されがちです。その背景には、管理会計関連書の多くがアカデミックな著者による執筆だからです。経営というのは、泥臭い部分が多いので、現場で苦労している経営者・管理職や担当者の求めているものとは異なるところが多いのです。
筆者は、40余年もの長きにわたって経営コンサルタントとして現場に密着してきました。従来の管理会計がバランススコアカードとか損益分岐点分析とかという経営手法の横割り的な目次構成でしたが、本書は、そのメリットを活かし、かつ利用者が求めている縦割り的な利用法をマトリックスに組み合わせたコンセプトで書かれています。
また、経営コンサルタント団体として最も歴史と伝統のある「日本経営士協会」による、日本を代表する会計学の権威者が培ってきたノウハウを継承して、昨今の経営現場に即する形に管理会計を焼き直しました。その結果、従来の管理会計とは「別物」といえるほど、現場に則した管理会計書になりました。
本書は、「営業・マーケティング編」として記述されていますが、営業職だけではなく、ICTや経営企画などの現場でも役立つ管理会計のノウハウと、自分の仕事に生かす方法を解説した「きょうか書(教科書+強化書)」です。管理会計で「なにができるのか」「どのように取り組むべきなのか」を興味のある項目から調べましょう!
目次
第1章 管理会計を正しく理解する
第2章 需要予測で売上計画を立案
第3章 社内データを活用した顧客戦略に管理会計を活かす
第4章 商品戦略、地域戦略に管理会計を活かす
第5章 市場戦略に管理会計を活かす
第6章 温かい管理に管理会計を活かす
第7章 温かいプロセス管理ができる営業設備
第8章 管理会計で営業力を向上させる
定価:1,800円(+税) A5判/ページ数 359ページ
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■ 著者プロフィール
アメリカで経営学、マーケティングを学び、日本の商社で事務機器、印刷機器の輸出入業務や新製品開発と市場導入などを担当。ニューヨーク駐在所長、アメリカ法人役員などを歴任後、経営コンサルタントとして独立。パソコン揺籃期から中堅・中小企業のパソコン活用の啓蒙、ICT活用による経営戦略の指導など、国内のみならずグローバルなコンサルティング活動を展開。現在、日本のコンサルタントの地位向上、若手育成に力を注ぎ、日本経営士協会会長他、各種の要職に携わってきました。
ソフトバンク「営業管理職のためのパソコンノウハウ」、秀和システム「ロジカル・シンキングがよ~くわかる本」「クリティカル・シンキングがよ~くわかる本(秀和システム 今井信行著)」、アメリカ・マグローヒル社「アメリカにとって今が対日進出のチャンス」など、著書や論文・寄稿・講演など多数
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【経営コンサルタントの育成と資格付与】
since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会
日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
詳しくは、サイトでご覧下さい。
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日本最古の経営コンサルタント団体・日本経営士協会とは