■■ 人気経営コンサルタントの“トンボの目”<o:p></o:p>
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◆ 自分の過去と記憶を求めて ◆<o:p></o:p>
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経営コンサルタント事務所 B・M・S・21代表 山本 修<o:p></o:p>
日本経営士協会 理事 関西支部長<o:p></o:p>
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■ 筆者紹介<o:p></o:p>
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山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。<o:p></o:p>
また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。<o:p></o:p>
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■ 過去を振り返る物証<o:p></o:p>
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私たちが自分の過去(自分史)を客観的に振り返るとき、一番の頼りになるのは写真です。周りの人達の言葉や、自分の記憶に頼る以外には自分の過去を客観的に振り返る手段が無い人の悩みは、他人には計り知れないものがあります。<o:p></o:p>
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過去の記憶は、時間が過ぎるに従い風化して曖昧なものとなり、曖昧な記憶も時の流れに従って薄れていき忘れ去られます。思い出そうとすればするほど自分の心の中に穴が空いたような気持ちが内面に沈殿し、決して終わることの無い孤独な自分自身との戦いとならざるを得ません。そんな時、一枚の写真があれば自分の中で過去の記憶が蘇えり、次々と過去を思い出すことで救われることが多く有るのではないでしょうか。<o:p></o:p>
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一昨日、小学校時代同級生の訃報が届きました。その頃のことを懐かしく思い出していたのですが、60年余が過ぎ、その思い出も薄れてしまい、せめて一枚の写真でもあればと思うのですが、悲しいかな筆者にはそのことを目で確認する一枚の写真をも持ち合わせていないのです。何故ならば筆者の両親の自宅が類焼で全焼してしまい、幸に両親は外出中で難を逃れましたが、残念なことに家財道具をはじめ、すべてが灰になってしまいました。筆者の子供のときから高等学校卒業後までの間の写真を一枚も持ち合わせていないからです。<o:p></o:p>
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■ 客観的な過去の物証を求めて<o:p></o:p>
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東日本大震災による津波で被災した東北地方では、市街地の大半が津波で流され多数の死者や行方不明者が多く出たことは周知の通りです。震災から二ヶ月余を過ぎても未だ続く不明者の捜索の中で、瓦礫や泥の中から発見された所有者不明の写真類が、避難所や公的施設で閲覧されております。<o:p></o:p>
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自分の過去の証や身内の写真を探し尋ねる関係者の人々のことをニュースで見たとき、自分の過去や歴史につながる記録や物証の全てを一瞬のうちに喪失してしまった人々の悲しみが、筆者自身の過去につながり、思わず胸が熱くなってしまいました。<o:p></o:p>
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物証ばかりではなく、ご家族を亡くされた被災者の皆様の心中は如何ばかりかと察するに余りありますが、一人でも多くの方が、過去につながる物証や家族の写真を見つけ出して自分の存在を確実なものにして頂きたい。<o:p></o:p>
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「諸行無常」全ては移ろい流れていきますが、「過去是善」と考え、一日も早く元気な元の自分を取り戻して、明るい明日に向って進まれることを祈念してやみません。 <o:p></o:p>
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