■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】10月第4週 総集編
【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。
経営コンサルタント起業日記を読むポイント 日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
迷った挙げ句の決断は??
毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部は翌朝の発行となることもあります。
【 注 】
ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。
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10月第4週 総集編
十月二十日(日) チュータリングサービス
昨日の日本経営士協会理事長を囲む会で、「経営士・コンサルタント独立起業チュータリングサービス」という話があった。この講座に申し込むと、理事長を始めベテランの先生から直接指導を受けられるという。
チュータリングサービス ←クリック
金額が少々張るので、妻に相談をした。何とかやりくりするから心配しないで勉強するようにと、あっけらかんとした対応である。
しかし、彼女は緻密な思考回路を持っているので、やりくりをどうするのか、一人で考えていることは推察できる。彼女の頬に軽く口づけをすると、「イヤーね」と照れ隠しをしていた。
十月二一日(月) チュータリングサービスの申込 昨日、チュータリングサービスの申込をWebサイトから済ませてあったので、昼休みにメールチェックをすると、受講料の支払い案内メールが入っていた。その足で銀行のATMで振り込みをした。
チュータリングサービスについて、以下のような説明があった。
「 経営コンサルタントになったけどクライアント・顧問先が見つからない。」「コンサルタントなのに飯さえ食えない!」
「でも、俺は、コンサルタント、”どうしたらいいの?”なんてことを誰にも聞けないな~。」
プロになるなら、プロに教えてもらうのが近道ですが、そんなことをやってくれるプロコンサルタントなんていません。
「好んで自分のライバルを作りたくない」というような小心な理由ではなく、プロコンサルタントはプロとしてのサービスをクライアント・顧問先に提供する義務があり、余計なことをしているゆとりなどありません。
「捨てる神あれば拾う神あり」
この講座では、プロコンサルタントが、あなたをプロにたたき上げてくれます。しかし、プロになるには、いばらの道を通らなければ、プロにはなれません。
その覚悟がある人だけが、この講座を受講する資格があるのです。
これを読んで、自分ではどのようにしていたのかわからなかった部分を一挙に解決してくれそうな気がした。
十月二二日(火) 匠製本製作所 部下と打合せをしていると来客だという。匠製本の萩野専務が来られたと言うが、アポイントを取った記憶がない。ちょっと待っていただいてから、応接室に行った。
アポなしの突然の訪問を詫びられた。近所に来たので寄ってくれたとのことである。
何気なしに、退社の話になると、今後どうするのか問われた。
コンサルティング・ファームで経営コンサルタントをするのだと言ったら、驚いた様子である。私の性格から判断し、ずっと今の会社にいて、匠製本の機械輸出の機会がいずれ訪れるのかと期待していたようである。
十月二三日(水) 管理会計 明和大学リバティアカデミー講座「企業経営を斬る」の第二回目の日である。「管理会計で会社を斬る」というタイトルだ。
http://info.jmca.or.jp/seminar/301/detail/2013_2_meiji.htm
従業員六十名ほどの、ある金属加工会社が、経営コンサルタントとともに事業再生に取り組んで、一年で黒字化に成功した事例から、管理会計の活用法を学ぶ内容であった。
これまで、財務とか経理とか、会計とかという言葉の意味もわからないでいたが、自分が描いていたのは、日本経営士協会では財務会計の範疇に入ることがわかった。財務会計がどちらかというと過去のデータをもとに思考するのに対して、管理会計というのは過去のデータをもとに、未来会計に取り組むための考え方であり、仕組みであることを改めて知ることができた。
十月二四日(木) チューター特訓始まる 通勤途上の電車の中でメールチェックをするとチューター特訓が始まるというアナウンスメールで、「チューター特訓とは」というタイトルがついていた。
英国貴族の子女は、学校で教育を受けるのではなく学校に行かず家庭教師から教育を受けたのです。「チューター」とは、すなわち「家庭教師」のことなのです。
「経営コンサルタント起業チューター特訓講座」というのは、プロの経営コンサルタントが、あなたがプロに変身できるように特訓する講座です。
プロになるには、プロから学ぶのが近道です。
この道での経験豊かなプロコンサルタントが、6ヶ月であなたをプロにしてくれます。
十月二五日(金) 「チューター特訓」では何をするか
今朝のメールでは、チューター特訓というのは、何をしてくれるサービスなのか、改めて説明があった。経営士・コンサルタントとして、これから独立起業に取り組むものとしての心構えを説いている。 コンサルタントにとって、最初の壁が「クライアント・顧問先が見つからない」ことです。クライアント・顧問先を見つけられないコンサルタントは、プロにはなれません。
まずは、コンサルタント自身のマーケティング力を、営業活動を通じて体得してもらいます。チューターのアドバイスに基づき、見込みクライアント・顧問先開拓に挑戦します。
顧問契約ができたら、チューターがチーフコンサルタントとなって、あなたとともにその企業のコンサルティングを実施します。あなたは、そのチューターの手伝いをしたり、やり方を見ながら、プロコンサルタントの手法を体得します。
一方で、プロコンサルタントになるために、コンサルタントとしての資格取得の準備も進めます。当講座の期間内に、日本で最初にできた経営コンサルタント資格の一つである「経営士補」資格の取得ができるように特訓を受けます。
受講者は全員、内閣府認証特定非営利活動法人・日本経営士協会(「経営士」資格付与団体)の正会員になれます。従って、同協会の各種の研修を会員として受講することもできます。
受講により、六十年以上の歴史と伝統を持つ「経営士補」資格取得特別推薦を受けられます。また、プロコンサルタントとしてどのように今後歩んでいったらよいのかを体得できているはずですので、協会の会員とともに「共業・共用・共育」してコンサルティング業務をしてゆきます。
さらに、経営士補の資格を保有している人は、経営士Cクラス資格取得の準備講座として、あるいは独立起業を目指している人は、独立起業のための準備期間として利用できる、パーソン・ツー・パーソンによるきめ細かな支援を受けられるサービスなのだ。
その目的を再確認して、自分にとって最も適したサービスであることを自分に言い聞かせた。
十月二六日(土) 独立起業の心構え
経営士補として、独立起業を目指している旨をチューターに伝えると、次のような返事が返ってきた。
コンサルタントになるという場合に、独立開業してやってゆくのか、サラリーマンとしてやってゆくのか、ここでの道の選択がスタートとなります。
「自分がなぜコンサルタントになりたいのか」ということを基準にして、その道を進むのには、「独立する必然性があるのだろうか」という問いを自分に投げかけてみましょう。「独自性を持った自分の考え方を、相手にキチンと伝え、それを実行することにより企業成長の役に立ちたい」と言ったときに、サラリーマンであれば、たとえコンサルティング・ファームであっても企業ですからその会社の方針や理念があります。そして、それに縛られざるを得ません。
独立開業であれば、その縛りもなく、自分の考えを形にしていくことが可能です。独立開業の必然性がないのであれば独立開業の道を選ぶことをあきらめてみるのも良いでしょう。「失敗したらサラリーマンに戻ればよい」というような安易な気持ちでは、決してコンサルタントはやってゆけません。
一方、それと矛盾しますが「失敗したらサラリーマンに戻ろう」という開き直りの気持ちでやることにより、力みの少ないコンサルタントになれる可能性もあります。
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