kenharuの日記

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通潤橋の放水

2012-04-01 | 旅行記
道の駅「通潤橋」の朝。
今日は日曜日だから、橋の放水を見ることが出来た。


正午になると、係員が排水口の栓を抜きにくる。
つっかえ棒をはずしてから、金槌で木栓を横叩きしてぐらつかせると、木栓が水とともに勢いよく飛び出す。
これが、その瞬間。


その直後。


通潤橋は灌漑用水専用の橋である。
水路を載せただけの橋は珍しくないが、逆サイフォン型の導水管を載せた橋というのは、世界でも唯一、この通潤橋だけだという。
橋の左側の高い位置から、管を通って流れ下った水が、橋上の導水管を通り、橋の右の高い位置に吹き出すという仕組みになっている。

橋の導水管は、低い位置にあるので、管には少しずつ土砂が溜まる。
その土砂を吐き出させるのが、この放水作業だ。
樋の水とは違って、橋上の導水管には水圧がかかっているから、水は遠くまで飛ぶ。

ヒューム管など無い時代だから、導水管は石製だ。
これを幾つも並べて、導水管にしている。

石の合わせ面には漆喰を挟んで、水漏れを防いでいる。

橋上には石の管が3列並んでいる。
以前は3列の石管がむき出しになっていたそうだが、観光客が橋の上を歩けるようにと、列の間を土で埋めたため、現在の橋上は平坦になってしまい、ただの道路橋のように見える。
石の管がむき出しに見えていれば、通潤橋の世界的な価値がもっと理解しやすいだろうに、土で埋めるとは、もったいないことをしたものだと思う。


下調べ不足のため、1日待ちぼうけをくらったが、橋の放水を見ることが出来て良かった。

さて、最後にこの石は何かな?

石の管の傍にあったので、導水管の部品だと思っていたが、この石は生活用品だった。
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