ごっとさんのブログ

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検診データで心筋梗塞など予測

2016-06-09 10:47:59 | 健康・医療
国立がん研究センターが健康診断のデータから、将来心筋梗塞や脳梗塞になる確率を計算するシステムを開発しました。

研究グループは、健康状態の判断に必要なデータが揃った15,672人を1993年から約16年間追跡調査したといいます。これだけ多数の人を長期間追性調査というのは、かなり大変そうですが、疫学的追跡調査ではよくあることのようです。

この人たちの中で心筋梗塞になった192人と脳梗塞になった552人の健康診断データを解析したようです。その結果、性別、年齢のほか、現在たばこを吸うかどうかや、降圧剤服用の有無、糖尿病治療の有無、血圧、コレステロール値など、健康診断の典型的な項目を変数として入力するだけで、10年以内に心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクをパーセントで予測できるシステムができることが分かったといいます。

これを40歳から69歳までの男女なら誰でもアクセス、利用できるチェックシステムとして開発したようです。さらに11,598人を対象に検証して、リスク予測システムとしての有効性も確認したとしています。

この予測システムでは、いくつかの例が出ているようですが、例えば54歳の男性で、喫煙し、最大血圧が153、善玉コレステロールが35、空腹時血糖値が132で、これら指定項目の数値を入力すると10年間で心筋梗塞を発症するリスクは12.6%、脳梗塞発症リスクは9.7%との結果になったと発表しています。

日本人は世界でも珍しい検査好きの国ですので、かなり多くの人がこういったデータは持っていると思われます。ただし私のように働いている場合は、企業が年1回の受診を義務付けていますので、何となく多い気がしていますが、全体として何%ぐらいかはよくわかりませんし、専業主婦などは結構低いのかもしれません。

こういった手持ちのデータである程度の予測ができるのは良いのかもしれませんが、リスクが高いという結果になった人はどうすべきかまで含める必要があるのかもしれません。ちなみにこの記事に出ていたがん研のサイトに行き、私のデータを入れリスク計算をしてもらいましたが、私の場合は心筋梗塞が3%、脳梗塞が4%という結果でした。

がん研によるとリスクが10%以上だとかなり高いと判断するようですが、私の場合は問題ないようです。このシステムが一般化しそうな気はしませんが、まあ新しい試みとして面白いのかもしれません。