ごっとさんのブログ

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老化の3大要因と老けない体 その2

2016-06-23 10:35:27 | 健康・医療
前回タイトルの記事をみて、あまり納得できる内容ではないが、批判的に取り上げてみました。

この3大要因の一つが活性酸素で、歳をとると活性酸素を分解する酵素の働きが悪くなり、いろいろ悪さをすることが老化の一因ということを書きました。これについてはあり得ることだと思っていますが、そのための対処法は全く意味がないでしょう。

余談ですが先日テレビでがんの予防という話をやっており、ガンの原因のひとつがこの活性酸素なので、血液の還元力を上げる食材を紹介していました。どうもこのところ活性酸素が諸悪の根源的な取り上げられ方をしていますが、それほど悪ものではないと思います。血液の還元力(何を測定しているのかわかりませんが)を上げればガンが予防できるというのは、あまりに短絡的なような気がします。

さて老化の話に戻りますが、3大要因の2番目は「タンパク質の糖化」としています。体内のタンパク質が糖によって変化し、細胞や酵素の働きが悪くなるとしています。これは初めて聞く老化の現象でした。確かにタンパク質のあるものは、末端の水酸基に糖が結合し、糖タンパクとなることは知られています。しかしこれはタンパク質が機能を発揮するために必要なことであり、体内のいろいろなタンパク質に糖が結合していくとは考えにくいような気もします。

この記事ではなぜ老化によってこのような反応が進むかは触れていませんが、新しい学説かもしれません。この対処法として、糖をあまり過剰に摂取しない、たれをつけて焼いた肉の焦げ目などを食べないとしていますが、どこがタンパク質の糖化と関連しているのかよくわかりません。

3大要因の最後が「ホルモンの分泌の変化」としています。免疫力を維持するDHEAや筋肉量や筋力の維持に関係する男性ホルモン、セロトニンなどの睡眠に関係するホルモンなどが歳とともに減少するとしています。これはたぶん確かのことと思われます。加齢によってこういったホルモンの生産量自身が落ちてきますし、必要に応じで分泌するタイミングがずれてくるようです。

私はこれは自然現象であり、避けることはできないものと思っていましたが、この記事では質の良い睡眠で回復するとしています。確かに人の体や脳は、眠っている間にホルモンが分泌され、いわばメンテナンスされていますので、ある意味正しいのかもしれません。正しい睡眠としては11時前に眠り、7時間程度の睡眠がよいようです。

結局3大要素の対する老化防止は、タンパク質を多くし糖分を少なめとして、早寝するという普通の生活をすればよいということになります。この程度で老化防止ができるとは思われませんが、特に変えることもないので実践するのは簡単かもしれません。