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正社員という働き方 その2

2016-06-12 10:41:40 | 時事
前回このタイトルで記事を書いときは、新卒の一括採用とそれに続く企業内での教育制度が、この正社員という働き方を支えているとしました。

その後新聞ではこの特集が2回出ましたが、基本は読者からの投稿がメインのようです。前回はこの正社員という物に対するアンケートが掲載されていました。正社員を望ましい、もしくはどちらかと言えば望ましいを合わせると、60代以上では90%を占めており、比較的少ない10代、20代でも70%近い値でした。これは当然のような気がしますが、特に我々の世代前後では正社員以外の働き方をしたことは無いでしょう。

この正社員の良い点として、雇用が安定していると、ボーナスや退職金があると答えていますが、これも当然のような気がします。私も退職後派遣社員として働いていましたが、比較的良い待遇と思っていましたが、唯一ボーナスがないのが寂しいことでした。

ここで正社員の良くないところでは、長時間労働がトップで、転勤や移動命令に逆らえないと続いていました。この長時間労働につては、後程取り上げますが、転勤や移動の問題は、両面を持っているような気もします。

前回のように企業が実務教育の場と考えれば、移動によっていろいろな職種や環境で働くことは有利とも考えられます。

話は変わりますが、私は「企業は人である」ということが普遍的な事実だと思っています。企業が発展するためには、その担い手である人がぜったいに必要となります。これは企業規模の大小にかかわらず、優秀な人材を取ることが企業の宿命の様なものだと思っています。

実際私が派遣社員であった会社でも、若手で優秀と思われる派遣社員が入ってきたときは、3か月か半年後には正社員となっています。これは私のような専門職だけではなく、一般職でもそういった事が行われているようです。つまり企業にとっては、正社員という身分が人材を自分のところに囲い組む手段となっているのではないでしょうか。

そのために雇用の安定をはじめとする、色々な優遇(非正規と比べてですが)措置などを取らざるを得ないのかもしれません。しかし新聞の論調によると、この正社員で年齢給的な制度は、1970~80年代の高成長期には適しているが、現在のような低成長時代には破綻するとしています。

つまり中高年の高給者が増加してしまうと、企業はそれに耐えられないというわけです。しかし私はこれはおかしい気がします。昔から人員構成がピラミッド型だったわけではなく、いわゆる提灯型で推移してきました。40代50代が金銭的に苦しいことは別に近頃ではなく、昔からそういう体系であり、そこに厚くすることは企業の義務だと思っています。

いきなりですが、現在の正社員制度はなくならないだろうというのが結論です。