NECといえば、国産パソコン創成期から現在まで様々な名機を世に送り出しており、私の家でも現在使用しているパソコンは2台ともNECのものとなっています。
そんなNECがこの度、医薬品を研究する「創薬事業」に本格参入すると発表しました。医薬品事業には今まで食品や化粧品、化学品メーカーも続々参入してきましたが、ついに電器産業まで入るようになってきたようです。
NECはこれまでも「電子カルテ」やセンサーを活用した「見守りシステム」などのヘルスケア事業に取り組んでいました。今回の創薬事業への参入は、このヘルスケア事業強化の一環のようです。
その第一弾としてNECは最先端のAIを活用し、頭頸部のガン卵巣ガン向けの「ネオアンチゲンワクチン」をフランスの企業と共同開発すると発表しました。
このワクチンは、人間が本来持っている免疫システムを使ってガンを治療するというもので、患者ごとに別々のものになるようです。このネオアンチゲンワクチンは予防ではなく、治療を目的としており、ネオアンチゲンとはガン細胞の遺伝子変異に伴って新たに生まれた「ガン抗原」を指します。
この言葉はいわゆるガン免疫療法をうたうたぶん怪しげな機関でよく使われており、あまり良いイメージはありませんでしたが、本当にこれをターゲットにできれば有効のような気がします。
正常な細胞には発現せず、ガン細胞のみに見られまたその多くは患者ごとに異なるという難しいものです。この抗原を免疫細胞が認識して攻撃するようにできれば、本当に確実にガンを消滅させる良い方法になると思われます。
この抗原はガンのみに存在しますので、免疫が正常細胞を攻撃する可能性は低くなります。ただしガン細胞は、患者個々の細胞ですので、この抗原も微妙に差があるはずで、それをどうやって調べ、それに合うワクチンを作るかが大きな課題となっています。
これをNECは得意分野であるAIを活用した予測システムを利用します。患者それぞれが持つ多数の候補の中で、有望なネオアンチゲンを複数選定し、ランキングします。この複数の候補の情報を基にワクチンを合成し患者に投与するというものです。
この辺りの詳細は分かりませんが、ヒトのDNAは30億の塩基対で構成されており、治療の都度患者ごとにその時点のガン細胞の目印を見つけるということが、このAI活用システムでは可能になったとしています。
基本的にはひとり一人に合った薬を製造するというと、問題は価格が非常に高くなると予想されますが、価格的なものはまだ明らかになっていません。
現在巷に流行っている怪しげな免疫療法が、本格的な科学的なものに変わり、有効なものになったといえそうですが、こういった個別治療が多くの人に適用できるかなどの課題は残っていそうです。
そんなNECがこの度、医薬品を研究する「創薬事業」に本格参入すると発表しました。医薬品事業には今まで食品や化粧品、化学品メーカーも続々参入してきましたが、ついに電器産業まで入るようになってきたようです。
NECはこれまでも「電子カルテ」やセンサーを活用した「見守りシステム」などのヘルスケア事業に取り組んでいました。今回の創薬事業への参入は、このヘルスケア事業強化の一環のようです。
その第一弾としてNECは最先端のAIを活用し、頭頸部のガン卵巣ガン向けの「ネオアンチゲンワクチン」をフランスの企業と共同開発すると発表しました。
このワクチンは、人間が本来持っている免疫システムを使ってガンを治療するというもので、患者ごとに別々のものになるようです。このネオアンチゲンワクチンは予防ではなく、治療を目的としており、ネオアンチゲンとはガン細胞の遺伝子変異に伴って新たに生まれた「ガン抗原」を指します。
この言葉はいわゆるガン免疫療法をうたうたぶん怪しげな機関でよく使われており、あまり良いイメージはありませんでしたが、本当にこれをターゲットにできれば有効のような気がします。
正常な細胞には発現せず、ガン細胞のみに見られまたその多くは患者ごとに異なるという難しいものです。この抗原を免疫細胞が認識して攻撃するようにできれば、本当に確実にガンを消滅させる良い方法になると思われます。
この抗原はガンのみに存在しますので、免疫が正常細胞を攻撃する可能性は低くなります。ただしガン細胞は、患者個々の細胞ですので、この抗原も微妙に差があるはずで、それをどうやって調べ、それに合うワクチンを作るかが大きな課題となっています。
これをNECは得意分野であるAIを活用した予測システムを利用します。患者それぞれが持つ多数の候補の中で、有望なネオアンチゲンを複数選定し、ランキングします。この複数の候補の情報を基にワクチンを合成し患者に投与するというものです。
この辺りの詳細は分かりませんが、ヒトのDNAは30億の塩基対で構成されており、治療の都度患者ごとにその時点のガン細胞の目印を見つけるということが、このAI活用システムでは可能になったとしています。
基本的にはひとり一人に合った薬を製造するというと、問題は価格が非常に高くなると予想されますが、価格的なものはまだ明らかになっていません。
現在巷に流行っている怪しげな免疫療法が、本格的な科学的なものに変わり、有効なものになったといえそうですが、こういった個別治療が多くの人に適用できるかなどの課題は残っていそうです。
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