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ラーメンの出前

2005-04-12 08:00:00 | うんちく・小ネタ
horaiken高校2年生のころ、親父が入院して、
オフクロが会社を切り盛りしてた時期があった。
オフクロが早朝から出勤することが多くなったから、お弁当をつくるヒマがなく、
学校でパンを買って食べることがふえた。


高2といえば育ち盛りだから、パンがつづくともの足りなく、
ある日、学校ちかくの食堂にヤキソバを食べにいった。
ヤキソバを貪り食ってると、運悪く先生が2名食事にあらわれて、
学校を抜けだしての外食が発覚し、注意を受けた。


で、またパン食の日々がはじまった。
4~5日たつとやっぱり飽きてきて、もっと胃にガツンとくるものを食べたくなったけど、
外食は注意されたばかりだしということで、ラーメンの出前をとることを思いついた。


わが中津には「宝来軒」というラーメンの老舗があって、
中津人ならだれでも食べたことのある名店だ。
学校(教室)になど出前してくれるかどうかわからなかったけど、当たって砕けろと思い、
「2年1組の mf ですけど、満腹焼豚麺をお願いします」
と電話したら、意外にあっさり
「すぐお持ちします」
と、返事がかえってきた。


「ラッキー!」と思って教室でまってたのだけど、いつまでたっても出前がこない。
このままじゃ午後の授業がはじまると心配していると、校内放送で、
「2年1組の mf くん、至急職員室にきなさい」
という悪魔のアナウンスが流れてきた。


職員室にいくと、案の定、僕の満腹焼豚麺が担任の先生の机の上に…。
そう、宝来軒のおじさんは出前を職員室にもっていき、
「2年1組の mf 先生、出前をお持ちしました」
といって、去っていったらしい。
当然、先生はあきれ果てて、
「オマエ、先週は外食で、こんどは出前かよ!」
と、こっぴどく叱られた。


この話には後日談がある。
あの宝来軒が学校まで出前するということがわかって、
先生たちのあいだで空前のラーメンの出前ブームがおこった。
毎日のように、宝来件のラーメンが学校に出前されるようになった。
これって、僕の功績だよな…!?