内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

ENOJP第三回国際シンポジウム初日と二日目

2017-11-03 23:59:59 | 哲学

 昨日二日は、東駅から直行で、開会講演開始にちょうど間に合う時間に会場のイナルコに到着することができた。講演、そしてパネル発表をいくつか聴いた後、夕方から大森荘蔵についてのワークショップに発表者として参加。このワークショップは、フランス語圏内で初めての大森荘蔵の哲学についての公開の場での紹介になる。
 ワークショップ開始直前に会場の階段教室備え付けのPCやネット接続に不具合があり、開始が二十分以上定刻より遅れてしまった。しかし、予定されていた休憩時間を削り、発表者たちが皆厳守したので、なんとか時間内に収まった。
 短い発表時間ではもちろん意は尽くせないが、大森荘蔵の哲学の各時期にについての最初の紹介としては、それなりに役割を果たせたのではないだろうか。それぞれの発表に対して出た質問も、それに答えることで発表内容が補完あるいは明確化できるような内容であったのもよかったと思う。
 私自身は、大森荘蔵の最後の文章の中で語られた「天地有情の世界」について、それを例証している日本古典文学の実例を示すという形を取り、大森哲学の最終地点を示すことを試みた。
 閉会後は会場近くのカフェでカクテルパーティー。その後、ワークショップ参加者とさらに数名のシンポジウム参加者とレストランで会食。散会は午前零時近く。長い一日だった。
 今日は、ただ発表を聴くためだけに会場に出かける。「型」についての大変面白い発表を聴けたのが収穫であった。その後は、その発表をしたストラスブール大学の同僚と二年前までストラスブールの日本学科で教えていたかつての同僚との三人で会場近くのカフェで歓談。そして、ストラスブールの同僚とインド料理レストランで夕食を取りながらさらに歓談。ホテルに帰り着いたのは十一時半頃。