今日、日曜日、日本語能力試験の試験監督で実質八時間近くの拘束だったので、今、ちょっと疲れています。
他方、まさにその試験中および試験後に、ちょっと、いや、私にとってはかなり、いいことがありました。
試験中、一言で言えば、「セッション」がうまくいったのです。初対面の試験監督補助員(法学部の学生)と、何にどう対処すればいいのか事前に打ち合わせる時間もなかったのに、それこそ阿吽の呼吸で突発的な事態にうまく対処できました。おかげで試験は滞りなく行われました。
試験後、受験者の一人で私が指導教官である修士の学生が、「先生、秋までには必ず論文提出します」とわざわざ言いに来たのです。この数ヶ月音沙汰なしで心配していました。そういう状況で挨拶に来るのは、しかも私が試験監督者であることは事前に知りようがない試験の後に来るというのは、かなり勇気がいることだったはずだと思うのですが、来てくれたのです。それだけで「一歩前進だよ」と言ってあげたい。
それぞれはまったく大したことではありません。でも、そんな小さなことでも明日はもう少し前向きに生きてみようかなという気分にさせてくれるのだということを、つまらんことですぐにイジケてしまう情けない私は実感しました。と同時に、自分がその恩恵をこうむるだけでなく、それくらいのことなら自分も人にしてあげられるはずだとも思えるようになりました。