7月29日月曜日から7日にわたったオンライン集中講義が今日日曜日で終わった。大学の正式な学年暦では日曜日に授業を行うことはできないのだが、教務課にあらかじめ例外措置として許可を取り、履修登録学生たちの同意も得ていたので、滞りなく全日程を終えることができた。
オンラインに終始したことはやはり残念ではあるが、連日の酷暑のなかをキャンパスまで通うのは学生たちにとってもかなりの苦痛であったろうし、当初5日間(一日3コマ=4時間半)の予定が7日間に延長され、毎日9時から始めて正午過ぎには終えたのも、学生たちへの過重な負担を避け、集中力を維持するためにはよりよいコンディションだったのではないかと思う。
内容は昨年からすでに何度か他の場所と機会に取り上げてきたことがテーマであるし、自分の書いた二つの論文がテキストだったから、準備にさほど時間をかけることなしに授業に臨むことができた。
この演習の指導方法として初回の2011年からずっと続けている毎日の授業後に提出させるミニ・レポート(400~600字)は今回もとてもよく機能した。しっかりとテキストを読みこみ、授業中の私の説明もよく理解したうえでの学生たちのコメントには、こちらが教えられるところも多く、私にとってもほんとうに勉強になった。
受講者が二人だけだったからできた「贅沢」だったとはいえ、二人が前夜に提出したミニ・レポートについて毎回それぞれ30分くらい質疑応答する時間を取ることができたのは彼らにとっても有意義だったと思う。授業中に彼らが期待以上に積極的に発言してくれたのもありがたかった。これもオンラインだったからかも知れない。
あとは12日締め切りの最終レポートの提出を待つばかりである。そのレポートについても、どんなテーマで書くか、最後の二回の授業内で相談する時間を設けたので、すでに二人ともある程度は指針が定まっている。
こうやって振り返ってみると、我ながらなかなかに「サービス」の行き届いた集中講義ではなかったかと、度し難い自己満足に浸りながら今酒杯を傾けているところである。
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