こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年10月6日 火曜日 十月の旅人

2015-10-06 23:36:17 | 音楽帳

専門でもない分野だが、今日インターFMからジャネット・ジャクソンの曲たちが流れた。
それを聴きながら、つい“ナッツカシイ~”とヴァンスKさんみたいにコトバをもらした。

80年代イギリスの音楽に“ナツカシイ”と言うことはあまり無い。
それはふだん聴いている音楽であって、時と距離を感じないことによる。
そのいっぽう、ジャネット・ジャクソンのCDはあれども音はそうそう聴かないので、つい“ナツカシイ”と思ってしまった朝。

ジャネット・ジャクソンと言って脳が想起するのは、イヤホンで聴くにはあまりに激しすぎる音。窒息しそうなほど埋め尽くされた音空間の密度。
80年代中盤以降特有の機械打ち込み音が支配する音像。
80年代、じぶんは密閉型ヘッドフォンをした室内引きこもりリスナーだった。
そのせいで、一日じゅう聴いた後は、当時よく耳がおかしくなっていた(耳だけでもないが)。
そんなじぶんも、自室で音楽など聴くわけにいかなくなった1985-86年。

ジャネット・ジャクソンの曲としては、個人的に行き場をなくした1986年からの冬越え。
FENラジオから流れていた「When I Think Of You」が思い浮かぶ。

AM放送のノイズまじりのガサガサ音。
当時持ち歩く携帯電話より小さい電池式ラジオ。放浪には数少ない頼りになる持ち物だった。
どこにもじぶんの居場所はなく、お茶の水は旧・錦華小学校横の公園で、そこに住む人みたいにジャンパーのポッケに手を突っ込みながら、さぶい中FENを聴いていた。
前世最後の冬。

しかし、なんで今日、そんなにたくさん彼女の曲が掛かるんだろうか?
と思っていたら、ジャネット・ジャクソンが来日するらしい。

「When I Think Of You」を聴いていた1986年秋~冬頃。
FENや全米トップ40(ラジオ日本)等で聴いていたリアルタイムヒット曲。
それらの一部だけがカセットテープに残っている。

ロバート・パーマー、ジェネシス、ピーター・ゲイブリエル、ティナ・ターナー、シンディ・ローパー、リック・オケイセック。。。Etc
決して当時のじぶんは全曲「みんな大好き」と言いきれるものじゃかったけど、英語放送から出てくるヒット曲、それに加えた過去のヒット曲などなど。。。
DJが掛けてくれた曲は、前世の記憶として忘れられない。

■Janet Jackson 「When I Think Of You」1986■

ビルボードチャート 1986年10月11日
10位 ダリル・ホール 「ドリームタイム」
 9位 シンディ・ローパー 「トゥルー・カラーズ」
 8位 グロリア・ローリング&カール・アンダーソン 「フレンズ&ラヴァーズ」 
 7位 ドン・ジョンソン 「ハートビート」
 6位 ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース 「スタック・ウィズ・ユー」 
 5位 ティナ・ターナー 「ティピカル・メイル」
 4位 ジェネシス 「スローイング・イット・オール・アウェイ」
 3位 ステーシーQ 「トゥー・オブ・ハーツ」
 2位 グラス・タイガー 「ドント・フォゲット・ミー」
 1位 ジャネット・ジャクソン「あなたを想うとき(When I Think Of You)」


当時どれだけ必死でしんどい日々だったか分からないが、どの曲も今ではただ単純に好きと言える。
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2015年10月3日 土曜日 生きる

2015-10-04 00:21:35 | 音楽帳



■空気公団 「暮らし」2005■














































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2015年10月2日 金曜日 あらしの夜のこと

2015-10-02 23:13:22 | 音楽帳
2015年10月1日 木曜日・夜~
缶ビールと野菜五目ちゃーはん。その夕食を終えて横になっているうち眠っていた。
気が付くと1時半。
明かりを消して再び眠るが、”おしごと”場面やネコたちが出てくる夢を見た。

外からの圧迫音も伴い、明け方4時に目覚めてしまう。
爆弾低気圧による暴風。部屋が周囲から圧縮されてしまうかのような音。

おてんきは予報通り、夜を通して、島の空をぼーぼー揺らしていた。
クモの巣のようにはりめぐらされた狭い路地。その合い間に育ったみどりの樹々。
それらは暴風に吹かれながら、耐えていた。
ガラス窓がビッとときおり音がして、一枚向こうから風の圧力を伝えてくる。

4時の暗闇、パソコンで気象ニュースに行くが、これといった近い時間の情報がない。
しかたなく携帯電話に入ったワンセグを珍しく見る。ふだん使わない機能。
チャンネルを変えながら小さなテレビ画面を見るが、くだらない番組ばかり。
必要な気象について知りたくても、どこもやってない。

そして、しだいに、起きてしまったから眠れない、と言い訳をしながら、缶ビールのプルを暗闇であける。
ぐびぐび呑みながら、暗闇で唯一光るパソコンをながめていた。
そこからいろいろ。。。

***

きのうの帰り道、やっぱりこの季節、耳が向いてしまったトーマス・ドルビーの曲を聴いていた。
そして、じぶんの在り処(ありか)を見つけて安堵してしまった。
「平たい地球(The Flat Earth)」そして「ブダペスト・バイ・プリンプ」。
心地良く感じるのは、心音に近いゆるやかなテンポ。

そのせいもあり、暗闇でアマゾンに行ってみると今まで見たことのないジャケット。
なんと2011年に新譜が出ていた。「Map Of The Floating」という作品。それを、今になって知る。
その後、YOUTUBEに行った。イイじゃないか、と発見した嵐の夜明け。


■トーマス・ドルビー 「The Flat Earth」1984■

5時を過ぎて強い雨音が聞こえ出した。危ないとも思った。
しかし、この曲をシェルター感ある暗闇の部屋できいていた。

6時を回り、まだビール残り、朝風呂に入って外に出ると、もう雨は通り過ぎ、空はその余波をたなびかせながらも去って行った。
次第に青空覗くすがすがしい秋晴れの一日になった。

それは、あくまで東京のことだった。たまたま助かった今日、美しい秋の空を視ることができた。
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