前回記事にしたエゴノネコアシを採取した株には沢山のエゴの実が付いていました。たぶん有るだろうなと探してみると、思ったとおり小さいままのエゴの実が付いていたのでそれも採取して観察してみました。気にしなければ「未熟種子か・・・」で終わってしまうのですが、この大きくなれなかったエゴノキの実は立派な虫えい(虫こぶ)でエゴノキツボミフクレフシと呼ばれていてタマバエの一種によって作られるのです。(小さいから「フクレフシ」というほど膨れていないじゃないか・・・って言わないでくださいね!)
普通の種子と並べてみました。エゴノキツボミフクレフシは雌しべの柱頭が残されていることが多いようです。
タマバエが蕾に寄生して花が開かず子房の部分が膨れ上がってその中で幼虫が暮らしているのです。
幼虫を潰さないように慎重に切断すると透明な幼虫がモゾモゾ・・・このタマバエの一種は生態が未だに解明されていないようです。
エゴノキツボミフクレフシの動画も撮影してみました。こちらをご覧ください→エゴノキツボミフクレフシの動画
「にほんブログ村ランキング」に参加中です。下のバナーを押して応援よろしくお願いします。(2669 話目)
「人気ブログランキング」にも参加しています。こちらも応援よろしくお願いします。
![]() |
日本原色虫えい図鑑 |
クリエーター情報なし | |
全国農村教育協会 |