22日(日曜日)に吾妻渓谷で開催した自然観察会では10種類以上の虫えい(虫こぶ)が見られた・・・
ここは斜面上の歩道から樹冠部分を見られる場所もあって上手くすると間近で見られるのもいいね!
(↑)ヌルデにヌルデシロアブラムシによって作られたヌルデミミフシ・・・タンニンが多く含まれ、五倍子(ごばいし、ふし)として生薬や染料、皮鞣などに使われていたんだ!
(↓)は同じくヌルデの葉にヤノハナフシアブラムシによって作られたヌルデハベニサンゴフシ・・・本当に赤いサンゴのように見えるね!
同じくサンゴのように見えるのがハクウンボクエダサンゴフシでハクウンボクハナフシアブラムシによって2年がかりで作られるんだ。
(↓)は既にアブラムシが出てしまい黒くしぼんでしまった残骸・・・
旧・熊の茶屋付近のニセアカシアにはハリエンジュハベリマキフシ(ハリエンジュハベリマキタマバエ)が見られた・・・こんな所まで分布を拡大しているんだね!
榛名山で2015年9月に国内で初めて見つけられたシロヨメナハナフクレフシ(ミツケタノハワタシ)・・・その後、吾妻渓谷や赤城覚満渕、軽井沢植物園で確認!
左側の蕾が本来の花だから肥大しているのがわかるよね!
鹿飛橋の欄干からはフシダニによって作られたイタヤカエデハイボフシが観察できた・・・あまり、気持ちいいものではないね!
鹿飛橋を渡って十二沢駐車場へ帰る途中で群馬県では2か所目にとなるモミジガサツボミフクレフシ(タマバエの一種)が一株だけ有った・・・
今まで千葉県と兵庫県で見つかっていて群馬県は3県目なんだ!
吾妻渓谷にはイヌブナが多いのだけど、葉に一列に作られたボタンのようなイヌブナハボタンフシ(イヌブナボタンタマバエ)・・・
駐車場の斜面ではヨモギハシロケタマフシ(ヨモギシロケフシタマバエ)が見られた・・・
・・・で、この他に図鑑に載っていない虫えい(虫こぶ)が二つも見られたんだ!
一つはヨメナ(もしかしたらノコンギク・・・あとで確かめなくちゃ)に作られた虫えい(虫こぶ)・・・
もう一つはアサマヒゴタイの花に作られた虫えい(虫こぶ)・・・
早速、虫えい同好会に報告するとともに九州大の湯川名誉教授に鑑定をしていただいているところなんだ・・・新種だと好いのだけど!
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