1768年にすこっとランドの彫刻家アンドリュー・ベルと印刷工のコリン・マクファーカーが印刷したことを起源とする「ブリタニカ百科辞典」が百科辞典としての書籍出版をやめると発表した。
ウィキペディアやグーグルの台頭で、印刷物としての辞書離れがいかに進んだかを示す事態だ。ブリタニカ百科辞典はノーベル賞受賞者のキューリー婦人やアインシュタイン、自動車メーカー、フォードモーターの創業者、ヘンリー・フォードらが名を連ねていた。同社によると、販売のピークは1990年で、12万セットが売れた。
しかし、その後は急激に落ち込み、2010年の印刷量は1万2千セットで、しかも3500セットが売れ残った。32冊から成るセットの価格は約1500ドル(12万千円)
日本では「平凡社の百科辞典」が有名だ。
全34巻の定価は28万3千円である。2007年9月に20年ぶりに全面改訂され「改訂新版世界大百科辞典」として発売されている。
編集長として編纂にあたった加藤周一さんは2008年12月5日ご逝去された。
享年89才。序文を掲載し、心よりご冥福をお祈りする。
「現代は情報が多すぎて、また少なすぎる時代である」
限られた時間の中で、どうゆう本を読むべきか、しかも情報の量は、どの領域でも急速に増大し、新しい事実が知られ、新しい概念が導入され、新しい仮説が提案される。専門の研究者でさえ、追いついていくことは難しい時代なのだ。
ウィキペディアやグーグルの台頭で、印刷物としての辞書離れがいかに進んだかを示す事態だ。ブリタニカ百科辞典はノーベル賞受賞者のキューリー婦人やアインシュタイン、自動車メーカー、フォードモーターの創業者、ヘンリー・フォードらが名を連ねていた。同社によると、販売のピークは1990年で、12万セットが売れた。
しかし、その後は急激に落ち込み、2010年の印刷量は1万2千セットで、しかも3500セットが売れ残った。32冊から成るセットの価格は約1500ドル(12万千円)
日本では「平凡社の百科辞典」が有名だ。
全34巻の定価は28万3千円である。2007年9月に20年ぶりに全面改訂され「改訂新版世界大百科辞典」として発売されている。
編集長として編纂にあたった加藤周一さんは2008年12月5日ご逝去された。
享年89才。序文を掲載し、心よりご冥福をお祈りする。
「現代は情報が多すぎて、また少なすぎる時代である」
限られた時間の中で、どうゆう本を読むべきか、しかも情報の量は、どの領域でも急速に増大し、新しい事実が知られ、新しい概念が導入され、新しい仮説が提案される。専門の研究者でさえ、追いついていくことは難しい時代なのだ。