1991年埼玉県秩父市影森中学校の教員によって作られた合唱曲である「旅立ちの日に」は
近年、「卒業ソング」の定番となっている。
影森中学の校長である小嶋が作曲を音楽教諭の坂本が作詞した。
当時荒れていた学校を矯正するため「歌声の響く学校」を目指し、合唱の機会を増やした。
学校は徐々に明るくなっていった。
「卒業する生徒たちのために、何か記念になる、世界でひとつしかないものを残したい」と思うようになった。
作詞を依頼したら小嶋は一晩で坂本のデスクに書きあげられた詩を届けた。
「なんて素晴らしい言葉が散りばめられているのか!」と感激した坂本は早速ひとり音楽室に篭り、楽曲制作に取り組んだ。
すると旋律が湧き出るように思い浮かび、僅か15分で楽曲制作を終えてしまった。
この曲は「3年生を送る会」で歌われ次第にまわりの小中学校でも歌われるようになった。
作曲家の「松井孝夫」が混成三部合唱への編曲を行い、これを雑誌「教育音楽」が取り上げた。
1998年頃までに全国の学校で歌われるようになった。
2016年25年を過ぎた「旅たちの日に」は全国の小中学校で歌われている最も広く歌われている卒業式の歌となった。
合唱曲「旅たちの日に」作詞小嶋 登 作曲 坂本浩美
白い光の中に 山なみは萌えて
遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ
限りない青い空に 心ふるわせ
自由に駆ける鳥よふり返ることもせず
勇気を翼にこめて希望の風にのり
このひろい大空に夢をたくして
懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もないいさかいに泣いたあのとき
心かよったうれしさに抱き合った日よ
みんなすぎたけれど思いで強く抱いて
勇気を翼に込めて希望の風にのり
このひろい大空に夢をたくして
いま別れのとき
飛び立とう未来信じて
弾む若い力信じて
このひろい
このひろい大空に
いま別れのとき
飛び立とう 未来信じて
弾む若い力信じて
このひろい
このひろい 大空に