しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

必死さから。

2016年03月28日 | Weblog

白鵬が変化で日馬富士に勝って優勝。館内大ブーイングで罵声も聞こえた。優勝表彰を見ないで帰る観客も続出した。

猫だまし、やぐら投げ、とったり、と技のデパート「舞の海」に負けず劣らず、様々な技を出して勝ち続けてきた。

勝つことに集中する。張り手はいつものパターン。かち上げで相手の顔面を打つ。鼻血での流血は良く見る。

それだけ勝ちにこだわり、とっさの動きをしてきたということ。審判部の声に不満の態度を見せるのは自分なりの考えが

ある。横綱相撲をしてほしい。そんな声は千秋楽だからこそという事だったから。勝負に勝って相撲に負けた。

大横綱にやってほしくない相撲内容。国技としての相撲の重みを横綱対決で見たい。力と力の対決が見たい。その思いが

代わり身でかわされた。「白鵬の無言の会見」「涙の会見」「8か月優勝から遠ざかっていた」「父のモンゴル相撲の優勝業績に並びたかった」

「ああゆう展開で決まるとは思わなかった」「本当に申し訳なかった」「15日間、ありがとうございました」

目頭を押さえ、人目をはばからず涙をぬぐった白鵬。インタビユー後半は殆ど答えることができなかった。

この1番以外は問題がなかった。本人も反省しているし。辛口で有名な北の富士も来場所以降の白鵬の活躍を予想し、問題としなかった。

こうゆう勝ち方もあるから面白いのだ。日馬富士だって体がないからスピード重視の相撲を取る。横綱相撲と呼べるがっぷり相撲は少ない。

白鵬の勝負師としての相撲の技量を研究する上位陣がいないことに問題があるのだ。今回の白鵬の「言葉が出ない優勝インタビユー」と

「涙の謝罪」これでわかった。白鵬も本気で苦しんで勝負したのだ。必死さから出た代わり身だった。

勝負の厳しさを体が覚えたとっさの代わり身だった。それなら良い。白鵬優勝おめでとう。


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