旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

アズハル・モスク

2019-01-19 17:17:00 | エジプト

エジプトで二番目に建設されたモスクとされるが、歴史的というだけでなく現在でもアズハル大学が隣接してカイロで最も重要なモスクのひとつとなっている


大人数の観光グループがどやどや入っていきにくい場所。だが、堅苦しい祈りの空間ではなく、カイロの一般民衆と世界中からやってきたイスラム教徒とがくつろいでいる雰囲気。
靴を脱いで、つるつるの石の中庭へ↓

女性はスカーフをかぶせてくれた↓「こんなふうに巻くのよ」

時代の違う三つのミナレットが壮観↓

↓真ん中に立って360度カメラで撮影↓

雨がほとんど降らないカイロだから、モスク本来の解放的な中庭的空間が出来る。
周囲を囲む柱の林に入る↓

柱頭をよくみると古代の神殿の柱から持ってきたとおぼしき形状もある↓

子供たちもくつろいでます


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スルタン・ハッサン モスク

2019-01-19 15:15:17 | エジプト
二つ並んでそびえるモスクの
左側がスルタン・ハッサン・モスク
こちらは14世紀からの歴史がある

シンプルな縞々デザインの入り口を曲がると・・・


ぽっかり空の見える中庭に出る↓

ここをかこんでイスラム教の四つの儀式派(riteと英語では表現)の為の部屋がつくられている。
これらは教育のための場所「マドラサ」と呼ばれる。
↓下の平面図をみるとよくわかる。

水場も置かれている

幾何学的な影

平面図で左の奥にある四角い部屋にスルタン・ハッサンの息子の廟がある↓

いつも開いているわけではないが、入ることができればより荘厳な雰囲気を感じられる。

二年前に、このドームに響くすばらしい祈りの声を聴かせてもらったの思い出した。
※こちらからその時のyoutube動画をご覧いただけます

一般の人々を魅了し安息を与えてくれるのは小難しい教義などではない。
全身で感じられるこの空間なのだ。




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リファーイ・モスク

2019-01-19 13:41:18 | エジプト
カイロのモスク群はぜひぜひ見ていただきたいと思ってエジプトの旅をつくっている。
見きれないほどの美しいモスクのなかから、今回はこの二つを。

12世紀からの水道橋が水を導くモカッタムの丘。向こうにモハメドアリ・モスクがそびえている↓

イスタンブールのブルー・モスクをイメージしてデザインされたそうな。

見ていただきたのはこれではない。
もっとアラブ世界らしいモスク↓

二つのモスクが道をはさんで聳えている↓

右側が★リファーイモスク

19世紀になって建設された比較的新しいモスク
靴をぬいであずけましょ



外の喧騒がウソのような空間がひろがる

そこにニャンが休憩している


美しきマシュラベイヤ


モスクには通常墓は置かれない。祈りのスペースとは離して置かれた廟がある↓
自然石を贅沢に使った空間

●ファルーク一世国王の墓↓

ナセルのアラブ革命で終焉したモハメド・アリ王朝の実質最後の国王。亡命先のイタリアで没したが故郷に改葬された。
●シャー・パーレビの墓↓

1979年にイランから亡命した彼は最初の妻の出身地だったエジプトで最期を迎えた
シーア派のイランだがスンニ派のエジプトでも問題ないのかしらん?
と質問したら、「富裕層の人たちにはあまり関係ないのです」というお答えでした。

★リファーイ・モスクはスエズ運河開通の1869年に建設がスタートして1880年に完成したが、1906年から1011年に改修された。
改修はイタリア人が担当して、三つの窓のこんなデザインが出現してしまった↓

え?これはたしかに十字架に見えてしまう…
内側から見たところをもういちど↓


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ミュンヘン経由でカイロへ。空港近くのホテルに泊まって翌朝考古学博物館へ

2019-01-18 23:30:30 | エジプト
今回、考古学博物館で見たいと思っていたモノはコレ↓

テレビで偶然見た。全身なら八メートル近いとされる巨像の一部。
2017年にカイロ郊外で発見された、第26王朝をひらいた王プサメティコス一世像。
※こちらにニュースのページがありました

第26王朝は紀元前664年からはじまる。
ピラミッドもツタンカーメンもラムセスも、遥か過ぎ去った栄光となった古代エジプト。
ヌビア人支配から解放され、再びこれだけの巨像をつくることのできた最後の王朝とされている。

ラムセス二世ばりの均整のとれた巨像は、カイロ考古学博物館の前庭になんの解説もなく置かれていた↓

ほんとうはラムセス二世の像だったものを名前だけ改竄したのかもしれないし?

***
今回のフライトはルフトハンザを選んだ。ミュンヘン空港は乗継しやすい、きれいな空港↓左下「ミュンヘンにはビール会社が624もある」

南ドイツだから言語的にはオーストリアに近い。ミュンヘン空港にはこんな名前の軽食レストランも↓

カイロ到着は23時過ぎになるが、すぐに空港敷地内のホテルで休むことができる。

一泊して翌朝いちばんにカイロ考古学博物館へ向かう
すぐに軍関係の施設が立ち並ぶエリアを通る↓

エジプトにおいて軍は特別な存在。軍人はエリートなのだ。現在のシシ大統領も。

ちょうど「偉い人」が通るタイミングだったらしく、道には私服の警備がたくさん

あ、あのビルの上にも↓


****
↓ラムセス中央駅を通る↓

↑1856年、最初に走った蒸気機関車が展示されている↑

↓サダト大統領時代に建設された「光のモスク」↓


*****考古学博物館到着

ここは何度訪れても新たに教えてもらうことがたくさん待っている。
今回は古王国時代の石棺蓋の裏↓

↓みんなが興味深げに見ているのは鏡↓

↓置かれた鏡に天空の女神ヌートがふくよかに彫られているではないか↓


ハトシェプスト女王のスフィンクス↓

↓この優しいお顔はたしかに女性です↓


↓「黄金のマスク」はツタンカーメンだけではない。すぐ横の部屋にこんなのが展示されているのだ↓

銀製の棺も
カイロからアレクサンドリアへの途中タニスというところで発見された第22王朝のもの。
※映画「インディー・ジョーンズ~失われた聖櫃」でアークを発掘する場所がタニスと設定されております。

このマスクをつくった後、南のヌビア人が主導する王国がエジプトを全土を支配する第25王朝となり、それを奪還したのが冒頭の第26王朝のプサメティコス王ということになる。

すぐそばのツタンカーメン王に属する品々ほどには人が集まらない

再び一階に降りて↓つくりかけで放棄された石棺

裏に回ると、裏の部分から蓋を切り出そうとしていたのがわかる↓

失敗してそのままになってしまったのかしらん↓


******
ギザに建設中のGEM(グレート・エジプシャン・ミュージアム)は2020年開館、の予定。
新しい場所ではこんな「物置展示」の掘り出し物はもう見られないくなるだろうと思うと、ちょっと残念(^.^)


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最後に大ピラミッドを見て帰国の途へ

2019-01-05 10:17:00 | エジプト
朝起きて、ホテルの庭からギザの大ピラミッドが聳えているのが見えるのは感激

日本では見られない鳥たちも

今回、エジプト全土をまわって最後にこれを見ていただくのも効果的だ(^.^)
メナハウスの朝食はゆっくり味わいたい。なので、午前中のスケジュールはオプション。11時にチェックアウトにした。

テレビをつけるとまずやっているメナハウスの歴史を語るビデオも面白い↓この小さなゲストハウスがこのホテルの出発点。スエズ運河開通式典にやってきたナポレオン三世もびっくりしただろう。

**
昼食場所でオプションに早出した皆さんと合流。レストランがみんなに「かぶりもの」をさせてくれたのですかぶったままみんな食べておりました(^.^)

最後にいよいよ大ピラミッド

エリアへの入場規制がさらに厳しくなっているが、つい最近にも頂上までのぼっていらないことをしたスイス人がいたりしたから、しょうがありません。
ワンちゃんたちは自由にお出入り

内部は腰をかがめて急な階段をのぼったりで楽ではないけれど、やはり入っておく価値がある

↓人類建築の最高傑作は四千五百年前にすでに出来ていたのではないかしらん

**
「太陽の船博物館」は見れば誰もがおどろく木造船↓

これが分解して↓この穴に納めてあったんですから↓

外にあったこの石は↓穴の蓋の一部なんです



車に乗って少し離れた場所から三つのピラミッドを俯瞰する。
そこはラクダ引きがたくさん待っていて・・・


再び車でスフィンクスエリアに移動↓

自然の岩を切り出してつくられたので、復元された下半身は妙にきれい↑



空港へ行く前にパピルス屋さんでトイレを借りる


2018-2019年越しエジプトの旅、無事に帰国の途につきます









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