旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

雨の日にはアーレシュルフトを歩こう

2012-07-02 14:29:49 | スイス
《手造の旅》第六日目。
朝、落石で孤立したグリムゼルホスピッツから、こんなことでもなければ通れない道での脱出についてはこちらからご覧ください。

KWO発電所の車に送られて、
きのう昼食を食べたハンデックホテルに到着すると、
なんと我々のチャーターしたバスが迎えにきていた。
ホスピッツからこちらへの道はなんとか落石処理がされて、
ただ一台降りてこられたのだそうだ。
幸運に感謝。

せっかくマイリンゲン方向へ降りてきたのだから、
雨の日プランとして出発前に練ってあったプランを実行しよう。
「アーレ・シュルフト」という雨の日にもっと面白くなる場所へ行くことにする。

これはベルンの旧市街を取り巻いているのと同じ川。
ブリエンツ湖、インターラーケン、トゥーン湖、を流れているアーレ川の源流がここになる。
細い渓谷を流れる水は雨の日ならばその水量を増して迫力がある筈だ。

1.4キロほどの遊歩道が川にそって穿たれている。

谷の高さは180メートルにも達する。今日はそこここから滝のように水が流れ落ちてきている。



傘をさしながら歩いても、水はじゃんじゃん落ちてくる。
谷はいよいよ細くなりそこを流れる水も激しさを増している。
雨の日、ここは普通の日の何倍もおもしろい。

こういう遊歩道は昔からあったわけではなく、ここへの観光が始まった頃は、こんな身がすくむような簡易遊歩道を歩いていたようだ↓


アーレ・シュルフトの逆の入口からバスにのる。近くのマイリンゲンはお菓子の「メレンゲ」の発祥の地。ひとついただきまーす。

**
5日間同行していただいた現地ガイドのNさんと、ここでさよなら。雨の中駅まで歩いて電車にのってブリエンツへ戻られます。この旅は、もともとNさんと小松の雑談からスタートしたものだったのを思い出す。「スイスなら電車と公共バスだけでツアーできちゃいますよね」そんな会話をしたのがちょうど一年前だった。

***
アーレ川の渓谷を出てバスに乗る。我々は今日ツェルマットへ行くのだが、トゥーン湖の方を回ってカンデルシュティークからバスごと列車にのってトンネルをくぐるルートをつかうよりない。交通機関が発達したスイスだからこそこういう迂回ルートが使える↓バス事電車にのっています↓

ツェルマットの一つ手前のテーシュ駅でバスとさよなら。運転手のダリボルさんはセルビア人だそうだ。
どうりで変わった名前だと思った。
とても親切に、今回のルート変更をサポートしてくれた。

ツェルマットに到着。ここも雨である。
ゴールナーグラート鉄道を15分乗って、今日のホテル、リッフェルアルプの駅へ到着。赤い専用列車が迎えにきてくれている。

部屋へ入り、着替えてダイニングへ。
ここはとても山奥とは思えないすばらしい料理を出してくれる。
マグロのわさびソースってなんだか日本的に思えるけれど、食べるとちゃんと洋食。
ふとネギのスープ
そして、充実したサラダ・バッフェ、取りすぎないようにしなきゃ
仔牛肉がメインコース
チェリーを品良く砂糖漬けにしてあるデザート
明日は晴れますように!
コメント
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