旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

リトアニア到着

2013-10-08 11:33:08 | リトアニア
《手造の旅》バルト三国8日、第一日目。

ヘルシンキを経由しても、まだ明るいうちにヴィリニュスに到着できる。降下しはじめた飛行機の窓から、赤い屋根瓦の向こうにひときわ高いテレビ塔が見えた。飛行機の中で読んでいた1991年の話を思い出した
1991年1月、「血の日曜日」と呼ばれる事件。政治の不安定なタイミングをねらって、ソ連軍が市内の主要箇所を占拠してしまったのである。この時テレビ塔を守ろうとしたリトアニア市民にも犠牲者が出ている。約半年後、8月18日、ソ連保守派が改革を転覆させようとクリミア半島のゴルバチョフ書記長を拘束したクーデターが失敗するまで、占拠は続いた。

★バルト海沿いの三国はそれぞれが違う歴史をたどってきた違う民族である。今回の旅では、現代の視点もしっかり持っていきたいと思っている。

空港ターミナルに入るとすぐ、ショーケースの琥珀がお出迎え(笑)
日本の地方空港より小さなターミナルを出ると、ソ連時代によく見かけたような長い連結バスが走っていた市内でもハンガリー製のレトロなトロリーバスがまだまだ現役だ。

10月前半、まだ夏時間、夜7時ごろまで明るい。紅葉がちょうど盛りで、日本人心を自然にうれしくさせるうまく季節にあたった。

ホテルは旧市街内、ヴィリニュス旧市街南側の出入り口にあたる「夜明けの門」から徒歩50メートル。荷物を置いてすぐ向かうと、門の上の教会内部がライトアップされていて、礼拝中のマリア様のイコンが外からもよく見えた。
14世紀といわれるイコン画。
礼拝からもどる着飾った人々とすれ違った。リトアニアにはロシア人も多いが、基本は敬虔なカトリック国である。

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夜明けの門を出て、駅へ向かう。24時間開いている両替所を利用する為だが、観光整備された旧市街の外を歩くと、素の顔が少し見える。ガタガタの舗装、崩れそうな家に灯りがともる。駅前に立派なマック・カフェ。

ソ連時代をほうふつさせる宮殿のような駅舎へはいり両替をするリトアニアの通貨3.4リタスで1ユーロという計算。コインはユーロにとてもよく似ている、まぎらわしいリトアニアは通貨ユーロを導入する予定は、ない。街でも普通の店はユーロをとらないから、この現地通貨への両替が必須なのだ。これは、国にとっては良い事である。

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旧市街に戻り、少し夕食、地元ビール黒パンをあげてチェダーチーズをかけたつまみイモをすりつぶしてつなぎと混ぜ、肉などを入れてお湯でゆで上げる「ツェペリナイ」は有名料理ということになっている。
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