際立った腕前を持ちながら贋作事件で御用を追われ市井の人となった「絵金(えきん)」という謎の絵師について、この高知の旅ではじめて知った。
高知空港からそれほど遠くない赤岡市に、現存する彼の作品ほとんどが収蔵されている「絵金蔵」がある。
夏の陽射しに人影はすくなかった。
突然、古風につくられた「絵金蔵」、そしてその前に芝居の「のぼり」が見えた。
かつてここにあった芝居小屋が再建されて、最近では海老蔵もここで演じたのだそうな。こういう小さい劇場ほど演者にとっては気が抜けない舞台であろう
★「絵金蔵」のホームページ⇒こちらからごらんください かつては周辺の個人が所蔵していた芝居絵が今はこの「絵金蔵」に集められ、保存され、順番に公開されている。 常設展示されているほとんどはレプリカだが、充分にその腕前やひととなりが伝わってくる。よく工夫された展示場所だ。2017高知《手造の旅》で是非訪問地に入れたい。
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世界的植物学者★牧野富太郎記念館は山の上の植物園と一体になってる。
レストランや展示館の建物自体が四国の一見に値する新しい建築のひとつにも数えられている
※記念館のホームページにリンクします
山の上にはお遍路さんの訪れる昔からの寺もある。記念館の敷地の道に↓こんなかつての「へんろみち」跡が見られる↓
牧野富太郎はかなり「おもしろい」人だったのだろう。こんなハガキを書くのだから↓
「文は人なり」「文字は人なり」↓
↑富太郎の「富」は、「貧」を逆さにして表している。そして「まきの」のサインは・・・ぐるぐる巻いた中に「の」の字が入っている。このデザインをつかった文鎮のおみやげ↓
次の写真の鉄扉のデザインをよくみてください↓
彼の生涯をみせてくれる展示に、部屋を再現してあった。そこには今にも動き出しそうな牧野富太郎本人が・・・
自分自身の研究の集大成である植物辞典に、自分でびっしりと書き込みをしてある。
改訂の時に、もっともっとよいものをつくっていきたいという意気込みが感じられるではないか↓
****土佐くろしお鉄道にそって、室戸岬を目指す
よくがんばっている第三セクター鉄道だ 明日にでも時間があれば乗ってみよう。
太平洋が一望できる部屋が、横一列にずらりとならんでいた
一角には「図書室」も。 その先に、こぢんまりとしたレストラン。
ゆうぐれが良く似合う海辺
秀逸なカツオをテーマにしたコース料理が楽しめる
よく考えられていて、それでいて考えすぎていない。
カツオのソーセージにフルーツトマト、そこにコンソメスープを注ぐ
★★そして、このコースの中で小松がいちばんおいしく、また食べたいと感じているのが・・・
なまり節風カツオの上にハーブを混ぜたパン粉をのせて焼く。にんにくを刻んで熱し茗荷とあわせて、ルッコラ、ピンクグレープフルーツ、を添えてある。カツオの身をほぐしてよく混ぜたほうがよい。
和牛のソテー、茄子の皮血合いをつかってギリシャのムサカのようにしてある。ほんとに子羊の風味まで感じさせる。ブラウンのソースは茄子をピューレしたもの。
●ウトコオーヴェルジュは、団体利用には適さない。《手造の旅》でここをりようするとしたら、あくまで個人の集合体として予約し(それもものすごく早くよやくしないとだめ)、夕食の時間も別々にして、ゆったりとした滞在にする必要があるだろう。料金だって一泊一部屋六万円ぐらいにはなる。・・・考えどころであります。