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全エジプトのなかでも最も保存状態がよいと言われるデンデラ神殿
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ルクソールから北へ七十キロ離れたケナ県にある。
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急ぎ足のツアーではなかなかここまで足をのばさないが、訪れる価値がぜったいにある場所。
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相次ぐテロ事件や政治不安が続いた時期に、日本からの観光は実質的に途絶えていた。
近年、治安も政治もやっと落ち着きをとりもどしデンデラへの観光も可能になったので、
《手造の旅》エジプトとしてはじめてデンデラ訪問を行程に入れた。
駐車場でバスを降りると、日干し煉瓦の巨大な壁が周囲を囲んでいるのが分かる↓
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かつては四万平方メートルの神域をもっていた。
広い場所だが観光客はとても少ない。
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観光客でごったがえすルクソールの有名見学地からくると、ほんとうにゆっくりと見学ができる。
ここは天井が落ちたことのない神殿。
※ほとんどの遺跡の天井は発掘したものをコンクリートと共に組み上げて復元したもの
屋上から地下室まで観光客に公開されている。
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↑現在の姿と
↓1838にスコットランドからやってきたデビッド・ロバーツが画いたスケッチを比べると
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半分砂に埋まりながらもほとんど完全な姿であったことがわかる
ハトホル女神の顏はすでに削り取られていた
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↓屋上階の小神殿の柱と同じような顏だったにちがいない↓
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ハトホル女神はキリスト教時代になると聖母マリアと同一視されることになる慈母の神
現在まで残されたデンデラ神殿はプトレマイオス朝時代のものだが、
神域は紀元前2250年のペピ一世(第六王朝)時代にすでに存在し、考古学的にも紀元前1500年の部分が確認され、現存する最古の部屋は第三十王朝のネクタネボ一世(紀元前380年~362年)によってつくられたMammisiという名前でよばれる出産部屋だと推察されている。王族の出産がここで行われていた?
↓とすれば、天井にあるこの姿は王の胎児?
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黒くなっているのは長年ここに住んだ後世の一般住人が火を焚いていたから。
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黒くなった天上に「世界最古」と言われる天空の星座図が描かれている円盤が有名↓
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↓ネット辞典の写真から引用↓
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1798年からはじまるナポレオンのエジプト遠征の際にすでにその存在はスケッチされており、1820年にフランスはついにこれを持ち帰ることを時の支配者モハメド・アリから得て(と主張している)、建物に接合していた部分を爆破してまで取り外し、パリに運んだ↓その時に?なのか分からないのだが、同じサイズのレプリカをはめこんでいったのが現在見られる円盤↓端の部分に木材で調整されているのが分かる↓
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★ルーブル美術館の公式頁にもしっかり載せられている※「時の支配者の許可を得て」とも
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↓ここはミイラのつくりかたを神官たちにおしえていたと推察されている部屋
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壁にミイラづくりのプロセスが絵と文字によって連続して描かれている
↓明り取りの穴にも
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地上階から屋上へ↓
厚い石の壁の間につくられた古代そのままの階段をのぼってゆく
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壁には捧げものを持つ行列が描かれている↓
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↓屋上には小さな神殿がぽつんとあるだけ↓
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床の石がまっすぐでなく大小様々にいろいろなカタチで組まれているのが不思議だったが、現地のガイドブックも理由は書かれていなかった↓
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↑とっても不思議???
小さな神殿の柱にはハトホル女神が彫られている↓
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あとから解説本をよんだところ、ここはハトホル女神が太陽エネルギーをチャージする場所だったと解説されていた。
つまり、いつもは暗い神殿内に安置されていただろう神像を、時々屋上の特別室に持ってきて太陽を浴びさせていたというのである。
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ふたたび地上へ降りて、この神殿最大のミステリー壁画のある地下へ向かおう
↓床にある扉を開けると
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穴へ降りる急な階段↓
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ほんとに小さくかがまないと中へ入れない↓
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くぐって立ち上がり、
奥まで続くほそい通路をゆくと、いちばん奥に描かれたこれはいったい???
↓電球??
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※地下を歩いてゆく動画をのせました