旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

シエナ、ピサ、大聖堂は中へはいらなきゃ

2012-07-23 09:06:33 | イタリア
7時半にはアッシジのホテルを出発し10時にシエナへ到着。ずっと以前は旧市街端のサン・ドメニコ教会までバスで行けたのだが、今はバス用の税金支払い場所を経由し、バス用の駐車場で下車してしばらく歩かないと旧市街入口までたどり着かない。シエナの街はやはりシルエットが絵になる。
今日のシエナ観光では大聖堂は入場になっていない。近頃のツアーは経費削減と時間削減の必要からこういうところをカットする傾向がある。でも、もう二度とここへ来ないかもしれない皆さんには中を見てほしい、みなさんだって入場料三ユーロなんか惜しくないでしょう?入って価値がないと思われたら小松が払ってもよいぐらい(笑)で、入っていただきました。
シエナの大聖堂は数あるイタリアの巨大教会の中でも一見に値するものの一つだろう。地元のガイドさんだって遠来のお客には見せたいと思っている。楽しそうにガイドしてくれる。
このクーポラを支える柱の二本に古い木材が結び付けられている事を教えてくれた。こんなのがあったなんて何度も見ていても気づかなかった。これについては別のところに書きます。

シエナで昼食の後ピサへ向かう。運転手さんがハイウェイからの出口を間違えて少々遅れたが無事大聖堂には入ることができた。※写真手前の赤い屋根の建物は洗礼堂。
ピサの大聖堂はこのツアーでは入場を含んでいる。近頃はガイドを手配しない「散策」も多くてそれだと入場は含まれない。内部に入ればもちろんそれだけの価値はあるのだが。たとえば、この赤い柱はパレルモを制服したピサの艦隊がモスクから持ってきたものだそうだ。今は一地方都市のピサだがそれだけの力があったことを感じさせてくれる。

19時にフィレンツェを見下ろすミケランジェロ広場へ到着。ここは19世紀に整備された場所。青銅のダビデ像コピーとその足元に「あけぼの」と「たそがれ」、「昼」と「夜」の像が置かれている。
この彫像のコピーは世界中にいったいいくつあるのだろう?しかしどれを見てもそれほど感銘をうけなかった。
アカデミア美術館にあるミケランジェロ制作のオリジナルは、それらとは全く違う。一種の衝撃を受けるほどの気迫が五百年ごの我々にも伝わってきたのを覚えている。
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チヴィタ・ディ・バーニョレッジョからアッシジへ

2012-07-22 20:22:57 | イタリア
ローマを出てオルヴィエート手前のサービスエリアでひとやすみ。キティちゃんはここでも人気。
**
崖の上の町はたくさんあるが、中でも特に印象的なチヴィタ・ディ・バーニョレッジョへ。
現在バーニョレッジョと呼ばれる旧ROTAの町の駐車場からミニバスに乗り換えて、紀元前のエトルリア時代から人の住んだ現チヴィタへ向かう。この街については以前書いたこちらからお読みください。

古い村はネコちゃん天国。同じ赤い植木のところ、行きはこのコ
帰りにはこのクロコちゃんになってました
街を突き抜けたところにある旧ヴィラの庭でいろんな農産物を売っていた。小松は蜂蜜購入。こういうところで売っている蜂蜜は、日本のスーパーのものとは全く違う味わいがある。とても美味しかったり・・・とても日本人には合わないなぁと思うものもあったり。

再びバスで走って午後二時前にアッシジで昼食。イタリアの小さな町は「ちょっと寄る」というのが実はとても時間がかかる。朝ローマを八時前に出て、チヴィタ・ディ・バーニョレッジョに「ちょっと寄った」だけなのに、昼を終えたらもう午後三時過ぎだ。
コムーネ広場の教会の入口の柱は古代ローマ時代からそのまま立ち続ける神殿の柱。

昔は旧市街城壁の外だった刑場などがあった場所に建つフランチェスコ大聖堂。
この長い回廊は、たくさんの巡礼が寝泊りする場所としてつくられたそうだ。

午後五時半に旧市街を出てホテルへ。聖フランチェスコが亡くなったサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会近くのモダンなホテル。夕食を食べ終わって21時半、やっと夕暮れてきた。
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陽の長いローマ、列の長いローマ

2012-07-14 19:06:41 | イタリア
19時にローマの空港へ到着して市内へ向かう途中、20時過ぎというのに昼間のような光。ムッソリーニの構想した街EUR(エウル)の労働文明宮(Palazzo della Civilta del Lavoro/Italiana)が見えてきた。なるほど「四角いコロッセオ」であります。
市内へ入っていくと夕陽がラテラノ宮殿を照らしていた。
**
翌日14日、
★バチカン美術館を含むほぼ終日のローマ観光。
朝8時半からバチカンの団体優先入場。一般入場の行列はすでに坂の下まで達していた。
団体旅行の利点はこういう行列を回避して、ガイドさんにちゃんと解説してもらいながら見学出来ること。はじめてバチカン美術館へ行くならば団体見学の方が確実に効率的。はじめて行って自由に動くにはあまりに複雑な造りの建物であります。

★「真実の口」もまた人気スポットだが、ここの行列回避する団体予約制度はない。今日の行列は教会の外まできている。二十分ほど行列にならび、口に手を入れて写真を撮る。
教会の入口回廊に設置されて四百年は経つそうな。連日これだけの人に手を入れられ続けると石でできた口もだんだん磨り減ってしまうだろう。そのうち「手を入れるの禁止」なんてなったりして・・・。

★コロッセオはずっと以前一階部分は無料で入場できていた。現在は入場しないと全く中は見られない。毎年一般入場の列はどんどん伸びている。やっぱり団体入場が有効です。
団体予約も近年時間が厳しくなり、予約時刻の15分以内に手続きをするルールになった。

16時頃、テルミニ駅近くのホテルへ戻り、19時半からバスに乗ってカンツォーネ・ディナーへ出発。
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夜明けのマッターホルン

2012-07-03 22:36:38 | スイス
夜中に目が覚めてベランダから見てみると、明るい夜空に黒々としたマッターホルンがシルエットを見せていた。朝、五時半の日の出から六時過ぎまでの間、ゆっくりと朝焼けのショーがはじまる。
これだけ眼前にマッターホルンが聳えるのを見るには、ツェルマットから少し電車で上がってこなくてはならない。リッフェルアルプは中でも最高の設備と雰囲気がある。

日本人グループで混み合う朝のゴールナーグラート鉄道。窓からくっきりと山頂が見えた。
鉄道終点頂上から見たゴールナーグラート氷河。山は左からモンテ・ローザ複合峰、リスカム、そして双子座の神様から名前をもらったカステルとポルクス。

ひとつ駅を下り、リッフェルアルプから歩き出せば、定番の逆さマッターホルン。少し雲がかかりはじめているが、風がなくて湖面に写っている。
花は満開。

野生のエーデルワイスは最早ほとんど見かけられないが、午後からスネガ展望台へ歩きに行ったメンバーが見つけた。

今晩の夕食はきのうに続きリッフェルアルプにまかせた。
前菜はサーモンフィレのマリネ、焼いた帆立貝の貝柱、パッションフルーツのソースとアボカドサラダ
スープとサラダバッフェの後メインコース。
ブラックバスのパンフライ。茄子とズッキーニ、チェリートマト、それにジャスミンライス
デザートにはいわゆるクレメ・ブリュレ。ほうずきもおいしい。
お茶にそえられるちょっとしたお菓子にもこのホテルのセンスが活きている。
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雨の日にはアーレシュルフトを歩こう

2012-07-02 14:29:49 | スイス
《手造の旅》第六日目。
朝、落石で孤立したグリムゼルホスピッツから、こんなことでもなければ通れない道での脱出についてはこちらからご覧ください。

KWO発電所の車に送られて、
きのう昼食を食べたハンデックホテルに到着すると、
なんと我々のチャーターしたバスが迎えにきていた。
ホスピッツからこちらへの道はなんとか落石処理がされて、
ただ一台降りてこられたのだそうだ。
幸運に感謝。

せっかくマイリンゲン方向へ降りてきたのだから、
雨の日プランとして出発前に練ってあったプランを実行しよう。
「アーレ・シュルフト」という雨の日にもっと面白くなる場所へ行くことにする。

これはベルンの旧市街を取り巻いているのと同じ川。
ブリエンツ湖、インターラーケン、トゥーン湖、を流れているアーレ川の源流がここになる。
細い渓谷を流れる水は雨の日ならばその水量を増して迫力がある筈だ。

1.4キロほどの遊歩道が川にそって穿たれている。

谷の高さは180メートルにも達する。今日はそこここから滝のように水が流れ落ちてきている。



傘をさしながら歩いても、水はじゃんじゃん落ちてくる。
谷はいよいよ細くなりそこを流れる水も激しさを増している。
雨の日、ここは普通の日の何倍もおもしろい。

こういう遊歩道は昔からあったわけではなく、ここへの観光が始まった頃は、こんな身がすくむような簡易遊歩道を歩いていたようだ↓


アーレ・シュルフトの逆の入口からバスにのる。近くのマイリンゲンはお菓子の「メレンゲ」の発祥の地。ひとついただきまーす。

**
5日間同行していただいた現地ガイドのNさんと、ここでさよなら。雨の中駅まで歩いて電車にのってブリエンツへ戻られます。この旅は、もともとNさんと小松の雑談からスタートしたものだったのを思い出す。「スイスなら電車と公共バスだけでツアーできちゃいますよね」そんな会話をしたのがちょうど一年前だった。

***
アーレ川の渓谷を出てバスに乗る。我々は今日ツェルマットへ行くのだが、トゥーン湖の方を回ってカンデルシュティークからバスごと列車にのってトンネルをくぐるルートをつかうよりない。交通機関が発達したスイスだからこそこういう迂回ルートが使える↓バス事電車にのっています↓

ツェルマットの一つ手前のテーシュ駅でバスとさよなら。運転手のダリボルさんはセルビア人だそうだ。
どうりで変わった名前だと思った。
とても親切に、今回のルート変更をサポートしてくれた。

ツェルマットに到着。ここも雨である。
ゴールナーグラート鉄道を15分乗って、今日のホテル、リッフェルアルプの駅へ到着。赤い専用列車が迎えにきてくれている。

部屋へ入り、着替えてダイニングへ。
ここはとても山奥とは思えないすばらしい料理を出してくれる。
マグロのわさびソースってなんだか日本的に思えるけれど、食べるとちゃんと洋食。
ふとネギのスープ
そして、充実したサラダ・バッフェ、取りすぎないようにしなきゃ
仔牛肉がメインコース
チェリーを品良く砂糖漬けにしてあるデザート
明日は晴れますように!
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