旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

トナカイのソリ後ノーザンライツ・ヴィレッジ

2020-01-13 13:59:15 | フィンランド

サーリセルカのリエコンリンナホテルの巨大なつらら。正午にチェックアウトし、車で五分の距離にある「ノーザンライツ・ヴィレッジ」のコテージにチェックインする日。ヴィレッジの中にあるトナカイ牧場でソリに乗った。

目の前でトナカイのお尻がゆれている

トナカイは鹿ににているが蹄がぜんぜん違う↓

ふかふかの雪の上でも歩きやすいようにそのままカンジキみたいにひろがるのだ

**
「トナカイたちは臆病なのできゃーきゃー騒いだり急に近づいたりしないようにね」
サーメの血をひいているだろう大男のスタッフが中へ入れてくれた

「一頭一頭性格がちがって名前でよんでいるんだ」

「これはバットマン、あっちがロビン」
「ジョーカーとかペンギンはいないの?」
「(笑)次に生まれたらかんがえよう」

二人で一台のソリに乗り、上から毛布をかけてくれる。

今回は三十分ほど、森の中をゆったり一周した。


***ノーザンライツ・ヴィレッジのコテージに入る前に
本館でスタッフが内部の説明↓
「↓この白い丸いボタンはガラス窓の雪を解かすためのものです」
なるほど
「電話はありません。このタブレットでここを押すと、客室間やレセプションと話せます」

しかーし!
実際に部屋に入ってみると、タブレットには「Oh!NO」の文字が表示され、まったく反応しない↓

すぐにレセプションに言ったが、今回使う四部屋共にこの状態で、直ったものもまた「Oh!NO」表示にもどっていた。
どうやら、本館から遠い場所だとインターネット接続が不安定でこのようになるらしい。
根本的な解決が必要ですね。

さて、部屋の様子はどうなっているのか?
外観↓一軒一軒独立していて↓

以前の「ガラス・イグルー」とはぜんぜん違う
※2017年に泊まった「ガラス・イグルー」の様子はこちらからごらんください

内部↓

窓は北に向かって広く開いている。つまり、オーロラの出る方向に。


トイレもシャワーもついております

が、シャワーはお湯を温めて溜めておくスタイルなので10分ほどしか続かない。
次は三十分待ちです(^.^)
↓夕食後、オーロラは出るか・・・

思い通りにはいかない長い夜でした
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カウニスパーの丘からソリで降りてくる

2020-01-12 01:32:50 | フィンランド
さあ!すべるぞ(^.^)

サーリセルカを見下ろすカウニスパーの丘から、長さ1.8㎞の「世界最長のソリコース」を滑る
**オーロラのツアーでも、オーロラ以外をもっと楽しもう(^.^)
オーロラの出現はコントロールできなくても、旅を楽しんでもらうことはできる。
それが旅をナビゲートする者の使命のはず(^.^)
***
朝十時前だがまだ真っ暗の北極圏。
ホテルの前にころがっているプラスチック製のソリをひとりずつ確保

SKIバスでカウニスパーの丘へあがろうとおもったが11時過ぎまでその便はないということでタクシーを呼ぶ。
幸い七人で乗れるタイプがきてくれて20ユーロ程度でカウニスパーの丘までやってきた↓

他に誰もいない。

この時期日出時刻は午前11時ごろ。
だが、一時間以上も前から地平線の下にある太陽が世界を蒼く染めはじめる。
雪景色は見慣れている北海道や新潟からの方も、「これは日本ではない空気だ」とコメント。

ここまで登ってきてはじめてわかることがたしかにある。
スキーリフトが試運転をはじめ、頂上のカフェが開店準備にはいった
さぁ、↓はるか下に見えるサーリセルカを目指して滑ろう

スキーのコースがいくつもあるので間違えないように↓

うっかり別のスキーコースを降りてゆくとサーリセルカの町までかなりあるくことになるから。

前に出した左右の足を雪面に当てて方向をコントロールする。
だが、その度に雪煙がたつ。
急斜面ではそれが視界が真っ白になるほどに舞い上がる。

さっき皆で借りたお揃いのつなぎがとても役にたつ。
途中で何回か止まりながら、降りてゆく。

※さいごの地点に到着する動画をこちらにのせました
下から数百メートルのところで、下から歩いてきた上がってきたフランス人数人と出会った。
サーリセルカほぼ到着!

このブリッジ↓で自動車道を超えてホテルまで十五分ほど。

途中にあるチャペルを覗いていこう

中に入ると正面がガラス張りになっている↓

「自然こそが神だ」というメッセージ?感じるのです



二時間ほどのちょっとした冒険ソリ(^.^)無事に楽しんでいただけてよかった!
これから正午にはチェックアウトして、同じサーリセルカにあるノーザンライト・ヴィレッジに移動します。
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ナイルのワニ退治

2020-01-10 08:01:57 | エジプト
クルーズ船の廊下に巨大なワニが出現!

すぐに退治した ガル~

部屋にはサル! うっきー!

そりゃびっくりします(^.^)

↓別の部屋ではミイラがテレビをみていた

ガラベーヤ・パーティ用に買った頭巾をつけております

部屋のタオルでここまで楽しませてくれる、クルーズ船のスタッフ

彼らにならしっかりチップをはらってあげたくなります(^.^)

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エジプト気球事情2020

2020-01-02 13:52:00 | エジプト
ルクソールの朝、ナイルの東岸から王家の谷の上に飛ぶ気球が見えたのだが…↓

ずいぶん少ない。一年前に比べて十分の一ぐらいになっているかと感じる。
※2019年1月に気球に乗った時の様子はこちらから
気球が大好きでチャンスがあると乗ってきた。
ルクソールは遺跡を空から雄大に俯瞰できるので《手造の旅》では必ず入れていたのだが、大小の事故が起きた話はずっときこえてきていた。

★2019、6月
エジプト当局は事故調査を完全に行うまで気球の飛行を全面的に禁止
※報道した英語ニュースをこちらからごらんください

二か月前にやっと解禁になったが、規則がかなり厳しくなったのが理由か、気球を飛ばす会社はがくんと減ったようである。
※これまで小松が乗ってきた会社を検索してみたら廃業しているところがいくつもあった

気球を飛ばすかどうかはキャプテンが直前に判断する。
トルコのカッパドキアでは、
バスケットに乗っていまにも飛べそうなのに「中止する」と宣言されてがっくりきたこともあった。
だが、それでよいのである。
安全であることが第一だ。

だが、商売に目がくらんでフライトを強行するケースもあったのだろう。
それが事故の呼び水になっていたにちがいない。

気球代金は安くない。
ルクソールでUS120から150ほど
オーストラリアやニュージーランドではそれよりも安かった(十年以上前)
タンザニアなどアフリカは高く、US400ぐらいする。

発展途上国では気球の準備や片付けに地元の貧しい労働力が集まる。
夜明け前から集めた彼らへの給金は、気球が飛べなくても払わなくてはならない。
「今日は中止」と宣言されたら気球会社はまるまる赤字となるのだ。
※中止の場合、観光客は一銭も払う必要はない


目の前で、乗ってからさえも、「中止です」と言われるかもしれないけれど、
それだけ安全を第一に考えているのだと理解して、
次にまた乗ることのできる機会を待つことにする。
***
代わりというのではないですが、
今回はこれまで一度も《手造の旅》で入れたことのなかったデンデラ神殿を見ていただきました。
ここは治安に心配があるとされた時代には「危険度2」と指定された地域にあったので日本人観光客は行かない場所でした。
★デンデラ神殿観光の様子はこちらからごらんください
★デンデラへの道の写真をこちらに載せました

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デンデラ神殿を地下から屋上まで見学する

2020-01-01 02:24:30 | エジプト

全エジプトのなかでも最も保存状態がよいと言われるデンデラ神殿

ルクソールから北へ七十キロ離れたケナ県にある。

急ぎ足のツアーではなかなかここまで足をのばさないが、訪れる価値がぜったいにある場所。

相次ぐテロ事件や政治不安が続いた時期に、日本からの観光は実質的に途絶えていた。
近年、治安も政治もやっと落ち着きをとりもどしデンデラへの観光も可能になったので、
《手造の旅》エジプトとしてはじめてデンデラ訪問を行程に入れた。

駐車場でバスを降りると、日干し煉瓦の巨大な壁が周囲を囲んでいるのが分かる↓

かつては四万平方メートルの神域をもっていた。
広い場所だが観光客はとても少ない。

観光客でごったがえすルクソールの有名見学地からくると、ほんとうにゆっくりと見学ができる。

ここは天井が落ちたことのない神殿。
※ほとんどの遺跡の天井は発掘したものをコンクリートと共に組み上げて復元したもの
屋上から地下室まで観光客に公開されている。



↑現在の姿と
↓1838にスコットランドからやってきたデビッド・ロバーツが画いたスケッチを比べると

半分砂に埋まりながらもほとんど完全な姿であったことがわかる
ハトホル女神の顏はすでに削り取られていた

↓屋上階の小神殿の柱と同じような顏だったにちがいない↓

ハトホル女神はキリスト教時代になると聖母マリアと同一視されることになる慈母の神

現在まで残されたデンデラ神殿はプトレマイオス朝時代のものだが、
神域は紀元前2250年のペピ一世(第六王朝)時代にすでに存在し、考古学的にも紀元前1500年の部分が確認され、現存する最古の部屋は第三十王朝のネクタネボ一世(紀元前380年~362年)によってつくられたMammisiという名前でよばれる出産部屋だと推察されている。王族の出産がここで行われていた?
↓とすれば、天井にあるこの姿は王の胎児?

黒くなっているのは長年ここに住んだ後世の一般住人が火を焚いていたから。
**
黒くなった天上に「世界最古」と言われる天空の星座図が描かれている円盤が有名↓
見上げているところがそうなのだけれど、全体をなかなか写真に撮れなかった。
↓ネット辞典の写真から引用↓

1798年からはじまるナポレオンのエジプト遠征の際にすでにその存在はスケッチされており、1820年にフランスはついにこれを持ち帰ることを時の支配者モハメド・アリから得て(と主張している)、建物に接合していた部分を爆破してまで取り外し、パリに運んだ↓その時に?なのか分からないのだが、同じサイズのレプリカをはめこんでいったのが現在見られる円盤↓端の部分に木材で調整されているのが分かる↓

★ルーブル美術館の公式頁にもしっかり載せられている※「時の支配者の許可を得て」とも

***
↓ここはミイラのつくりかたを神官たちにおしえていたと推察されている部屋

壁にミイラづくりのプロセスが絵と文字によって連続して描かれている
↓明り取りの穴にも

***
地上階から屋上へ↓
厚い石の壁の間につくられた古代そのままの階段をのぼってゆく

壁には捧げものを持つ行列が描かれている↓

↓屋上には小さな神殿がぽつんとあるだけ↓

床の石がまっすぐでなく大小様々にいろいろなカタチで組まれているのが不思議だったが、現地のガイドブックも理由は書かれていなかった↓

↑とっても不思議???
小さな神殿の柱にはハトホル女神が彫られている↓

あとから解説本をよんだところ、ここはハトホル女神が太陽エネルギーをチャージする場所だったと解説されていた。
つまり、いつもは暗い神殿内に安置されていただろう神像を、時々屋上の特別室に持ってきて太陽を浴びさせていたというのである。
****

ふたたび地上へ降りて、この神殿最大のミステリー壁画のある地下へ向かおう
↓床にある扉を開けると

穴へ降りる急な階段↓

ほんとに小さくかがまないと中へ入れない↓

くぐって立ち上がり、
奥まで続くほそい通路をゆくと、いちばん奥に描かれたこれはいったい???
↓電球??

※地下を歩いてゆく動画をのせました
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