高取町(奈良県)を走る土佐街道筋一帯で、
「町家のかかし巡り」イベントが行われています。
土佐街道は、江戸時代の町並みが
今も姿を留める、高取藩の城下町。
街道の両側に立ち並ぶ町家を使って、
表情豊かな約200体のかかしを展示、
訪れた人達の笑みを誘っていました。
かかし巡り、近鉄・壺阪山駅から始まります。
駅前のかかしさんから「かかし巡りマップ」を
もらい、スタートです。
右側の石畳の道路が土佐街道。
土佐街道沿いに武家屋敷や、道路の両側には
用水路などが設けられ、中世の趣が感じられます。
現存する貴重な武家屋敷。現在も居宅として使われています.
ここには「土佐街道まちなみ作法七つの心得」
と言う、住民協定があります。
例えば家屋を建てる時には土塀や板塀を設けるとか、
戸口や窓には格子を取り付ける、
外壁の色、自動販売機の設置にまで及び、
歴史的な街並みとの調和が図られています。
但しこの協定、住民の自主的なルールで、
法的な規制は、何もないそうですよ。
足の短い私でも、頭をぶつけそうな低い戸口。
何故か郷愁を憶えました。歳のせいですかね。
重厚な門構えの医院。高取藩下屋敷表門を移築。
現在も石川醫院の門として、利用されています。
薬屋さんも、歴史的街並みにうまく溶け込んでいました。
ここからは、かかし巡りに…。
写真を撮っていても、隣に誰かがいるような錯覚に陥る
リアルなかかし、思わず笑いがこみ上げてくるかかし君、
3時間ほど、撮りまくりました!
(見るだけなら1時間もあれば十分ですよ)
かかしは、住民の方の手作り。
5カ月ほど前から、準備が始まったそうです。
お店をされているところでは、
かかしとコラボ作戦。
看板娘が、お客さんをお出迎え。
なんともリアルな感じ。
全部かかしさんです。
ただし、右側のカメラを構えた汚いのは、
かかしではなく、私です。念のため、、、。
コスモスも華を添えていました。コスモスは本物ですよ。
サザエさん一家と、ちびまるこちゃん一家の
「カルタとり」大会。
古い町屋を、お向かいの2階から
見せてもらうと、こんな感じに…。
かかしといえば、田んぼに立つかかしを思い描きますよね。
「町屋のかかし」とは何?興味をそそられ足を運び、
見て、納得しました。確かに町屋のかかしでした。
町興し目的で始まったそうですが、今年で7回目。
年々訪れる人も増えているそうです。
「町家のかかし巡り」は10月31日(AM10・00~PM4・00)
まで行われています。見学は無料です。
(2015・10・23)