本薬師寺跡周辺の 休耕水田に涼しげに咲く「ホテイアオイ」。
今年も6月に14000株植えられたそうですが、現在では4万株、
最終的には5万株近くにも膨れあがるそうです。
この物凄い繁殖力で田んぼを荒らすため、害草と嫌われ、
有害帰化植物リストに名を連ねています。
が、そんなことはお構いなく、すみれ色のジュウタンを一目
見ようと、多くの人が訪れ、連日大賑わい。
私もその大勢の一人として、賑わいに参加してきました。
ホテイアオイは、南米原産の水草。水に浮いて育ちます。
花は日照に合わせて開花し、
夕方にはしぼんでしまいます。
しかし、花は毎日入れかわりますので、
いつ見ても、
色は鮮やかですよ。
一面に水田が広がり、ホテイアオイの花・花・花。
正面の小山は、大和三山の一つ「畝傍山」。
強い繁殖力で、水面が見える部分も、
数日たてば、
緑と淡紫で埋め尽くされてしまうそうです。
手ぶれのないようにと、三脚を持参しましたが、
重たい三脚を抱えての撮影になってしまいました。
いつもの事ながら、
良く調べとくべきやったナ。
本薬師寺は現在、西の京にある薬師寺の前身に当たるそうで、
天武9年(680年)に建立された白鳳時代のお寺。
今は境内に小室があるだけですが、跡地には礎石や、
塔の上壇などが残っており、
大きなお寺であったことが、うかがい知れます。
跡地に残る礎石。
東塔跡礎石。
超特大のホテイアオイ。
これなに?
南米原産の草食性のジャンボタニシ(スクミリンゴカイ)です。
日本には食用として入ってきたものが野生化。
稲の根っこなどを食べるので、
ホテイアオイ同様、嫌われもの。
ホテイアオイもこのジャンボタニシの食材の一つ。
天敵です。
その嫌われもの、ジャンボタニシのタマゴ。
用水路の壁などにも気持ち悪いほど、
大量に産み付けられていました。
ペアルックで…。
ハスの花はもう終わっていましたが、
まもなく彼岸花が咲き始めます。
夕景もいいよと聞いていましたので、
それではと待機していましたが、
あいにく厚い雨雲がかかり、アウト。
水面が赤く染まるところも見たかったのに、、、。
中央の大きな木があるところが、白鳳時代、
本薬師寺の東塔が建っていた場所。
ホテイアオイは次々と花を咲かせますので、
9月末頃までOKだそうですよ。
今回、私は近鉄電車を利用しましたが、
畝傍御陵前下車、本薬師寺跡まで10分
足らずで行けました。
(2015・9・8)